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北斎と栗に活路を見出した小布施の“ニクい足元”

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 安曇野から長野道を北上すること1時間。長野県内で最も面積の小さい自治体として知られる小布施町(おぶせまち)を訪ねました。

 小布施というとすぐ思いつくのが絶品の和菓子「栗鹿ノ子」です。これまで一度も行ったことがない土地ですが、「おぶせ」というワードを耳にするたび、もう条件反射のようにあのトロ~リとしたきんとん?の中にちんまりと収まる甘煮の栗の実を思い浮かべてしまうのは、私たちだけではないと思います。

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 そしてもうひとつ、小布施には「葛飾北斎」という“最終兵器”があります。

 90歳で亡くなった北斎は、83歳から88歳にかけて小布施に4回、長期滞在して素晴らしい肉筆画の数々を残しました。

 特に祭の屋台の天井画として描かれた4枚の肉筆画は、2基の屋台ごと「北斎館」に常設展示されていて観光の目玉になっています。

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 さらに北斎館から東に2キロほど歩くと、山の麓に「岩松院」という曹洞宗の山寺があります。その本堂天井には北斎が最晩年に描いた二十一畳の巨大な肉筆画「八方睨み鳳凰図」が、今も色褪せることなく訪れる者に睨みをきかせています。

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 北斎--小布施町はこの“二点突破”で長野でも有数の観光地になったんですね。

 その点、同じくわさび北アルプスの絶景という“二点突破”で観光地化した安曇野にも似通うところがあります。

 町営駐車場にクルマを預けて散策しました。

 観光名所は1.5キロ四方ぐらいの範囲にコンパクトにまとまっています。半日も歩けば結構、堪能できる広さというか狭さが気に入りました。

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 栗を意識した?明るい色調の土壁と白壁の民家。民家の二階から眺めると、甍(いらか)の波がずっと遠くまで続いています。

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 一昔前ならこういう風景は日本中どこでも見られたものですが、今や時代劇の景色。束の間、タイムスリップしたような感覚に襲われました。

 「栗鹿ノ子」の小布施堂本店でお土産を購入し、

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 造り酒屋の壁に沿って歩き、

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 趣ある路地裏を探索しました。

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 しかし町作りという点でいちばん感心したのは、遊歩道や一般の歩道にていねいに敷き詰められた「栗のタイル」です。

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 栗の木を10センチほどの正方形に製材して、歩道に敷いてあります。石畳ならぬ「栗畳(くりだたみ)」です。

 木材だから踏み心地がソフト。疲れません。

 また栗材には亀裂が入る性質があり、よく見ると1枚1枚、花火のような筋目が付いているのも味わい深いですね。

 木材ですから、時間が経つと靴底や自転車のタイヤに擦れて摩耗し、写真手前のように凸凹になります。町ではこれをこまめに新しいものに張り替えているらしく、新旧のタイルが寄木細工のように複雑に組み込まれていました。

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 栗にとことんこだわって、足元からおもてなしをする小布施町。我が安曇野も見習うところ大だなと思いました。

小布施町(小布施日和)
https://www.obusekanko.jp/



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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

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小布施と安曇

いえいえ努力的には全然違います、ご存知平成の合併で安曇野市は明科、穂高、豊科の町と堀金、三郷の村が合併してできた市ですから観光の方向は全然バラバラで、優位にあった穂高町がマウントを取っただけのことです。
 方や小布施は単独の町で一つで行ってきました、よってぶれることなく、小学校でさえも 小布施町立栗ガ丘小学校 と気合の入った名称に変更しています。
安曇野市もその気があるから 安曇野市立わさび小学校 と合併の際に名称変更するべきです。
そこまで踏み込めないでしょうね。

Re: 小布施と安曇

たしかに!努力的には違いますね、やっぱり...
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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