安曇野に七色大ムカデが出現!?

大峰高原の大カエデ案内看板。紅葉シーズンに町が立てています
東京の友人が19歳の息子Kくんを連れて紅葉狩りにやってきました。
金曜日の深夜に中央道~長野道を走って、日付が土曜日に変わった直後、豊科インターを降りて安曇野に到着。週末1000円料金が適用されて、お得なドライブになったそうです。
我が家に着いたのが午前0時過ぎ。それから酒盛りが始まって、大人たちは明け方まで大騒ぎをしました。
未成年のKくんは早めに寝床に就き、早朝、まだあたりが薄闇に包まれている頃、ひとりで散策に出かけました。
月明かりを頼りに山道をテクテク歩き続けていたら、朝靄に包まれて何やら大きな看板が路肩に立てかけてあるのが目に飛び込んできました。
「大峰高原 七色大ムカデ」
縦長の白い看板に血の滴るような赤い字で、大きくそう書いてあったそうです。
「ヤバイ……熊注意かと思ったら、大ムカデだってよ。刺されないように気を付けて歩かなくちゃ……」
今年は熊が出没していると聞かされていたKくんですが、まさか「七色大ムカデ」なんてモノがいようとは思いもしませんでした。
不意にムカデに飛びつかれないよう、道の真中をおっかなびっくり歩いていると、数百メートル先に、また看板が。
「大峰高原 七色大ムカデ」
歩くほどにムカデ注意の看板がつぎつぎに目に入り、いよいよ恐ろしくなったKくんは、早朝散歩を早々と切り上げて我が家に逃げ帰ってきました。
その日の午後、大人たちと一緒に紅葉狩りに出かけたKくん。大峰高原に上る坂の路肩に例の看板が立っているのを見かけ、思わず顔をしかめていると、同乗する大人たちが、
「さあ、もうすぐ七色大カエデに到着だよ」
と言うではありませんか。
「ええっ、大カエデなんですかぁ? オレ、てっきり七色大ムカデかと思ってました。あ、本当だ。『七色大カエデ』って書いてある。よかった、刺される心配ありませんね。オレ、安曇野って結構、危ないところだなって不安になっていたんですよ」
安曇野に大ムカデはいません。大カエデが紅葉の見頃を迎えています。

たしかに薄暗がりでなら「七色大ムカデ」に見えなくもないかも

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テーマ : 桜や紅葉の名所・観光地情報
ジャンル : 旅行