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高機2機を分解→組み立てました

 知人の紹介で、機織り用のアンティーク高機(たかはた=鶴の恩返しに出てくるアレです)を2機、頂くことになりました。

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 真夏の照り返しが眩しい朝。塩尻のとある旧家に伺い土蔵階段箪笥を上がると、年代物の高機が4機、整然と並んでいました。

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 最近までこちらの奥様が機織り教室を開いていらしたそうです。お年を召し引退されることになり、高機を心得のある人に差し上げたいとのお話でした。

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 総勢7人がかりで4機を手分けして分解しました。

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 伝統的な工芸品でもある高機は、基本、釘を使わずに組み上げてあるので、部品を一つ一つ外していけば、やがてバラバラになります。

...あくまで原則としてはそうなんですが、部材が癒着したりヒビや欠損が生じていたりで、一筋縄にはいきません。

 無理に引っ張ると大事な部品がバリッと折れたりします。

 結構、気を遣う作業ではあるんですが、一方では力まかせに木槌でガンガン叩いて接合部分を緩め、ほぐしたりもします。

 当日の最高気温は34度。木槌を振り回しているうちに全身汗みどろになりました。

 1時間半ほどかかって分解作業を終え、うち2機を軽ワゴンに積んで有り難く自宅へ持ち帰りました。

 しばらくこのまま放置しておこうかなとも思いましたが、時間が経つと組み立て方を忘れてしまいそうで、すぐに再生することにしました。

 分解時に貼っておいた数字やアルファベットのシールを手がかりに、木枠の凸と凹を組み合わせて嵌めていきます。

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 今回も木槌を振り回し、大汗を掻きながら和室に1機。もう1機を作業小屋のコンクリートの床の上に組み立てました。

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 途中、わけのわからない部品が残ってしまい、一度組んだところを外してみたり。

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 昔の職人さんは勘を頼りに一つずつ手作業で作っていたので、設計図や取説の類いは存在しません。構造も形状も結構、大胆に違っています。

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 組み立てながら「へぇ、こんなふうになっているんだ」と感心することしきりでした。

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 気づいたら、完成までにたっぷり2時間が経過していました。

 これで我が家の高機はトータル6機に。だんだん織工房らしくなってきました。

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テーマ : 信州
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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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