ふきの茎を集めて伽羅蕗(きゃらぶき)に
庭のあちこちに蓮の葉っぱのような丸い形の草が繁茂しています。
じつはこれ、蕗(ふき)の葉なんです。
3月下旬にふきのとうを摘んだ後、地表にニョキニョキ伸びてきて、気がついたら一帯にびっしり生え広がっていました。
いつもの年なら他の雑草と一緒に草刈り機で始末してしまうんですが、たまたま食通の知り合いにそのことを話したら、
「えっ? フキを刈って捨てている? 何てもったいない! 伽羅蕗(きゃらぶき)にしたらおいしいのに」
と諭されたんですね。
きゃらぶき...なるほど、たしかにその手があったな、と反省して目についたフキの葉を刈り集めました。
食べられるのは、こちらの茎の部分です。
葉っぱをカットして茎だけ残します。量ってみたら800グラムほどになりました。
茎をよく洗い、皮は剥かずに水にさらしてアク抜きをします。
食べやすい長さにカットしてから、鍋に醤油、砂糖、みりん、酒を少々入れて弱火~中火でコトコト煮込みます。
焦がさないように煮汁がなくなるまで煮詰めたら、完成。
さっそく小皿に盛って試食しました。味が染みてシャキッ、シトッとした食感がたまりません。ごはんのお供にも酒の肴にも重宝する保存食です。
たくさん出来てしまったので、保存袋に小分けして冷凍にしました。時間をかけてちびちび食べようと思います。