春は馬糞に乗って
3年前、ご近所の会員制乗馬クラブ「あづみの乗馬苑」に伺って発酵醸成中の馬糞を5袋、頂きました。
家で半年ほど寝かして庭のバラに与えたところ、翌年驚くほどたくさんの花が咲いたんですね。
なんでも馬は咀嚼が粗いうえに結腸が短くて、糞に有機物がいっぱい残るんだそうです。
それを十分熟成させると有用微生物が育ち、土壌の物理性改善を促進する最高品質の堆肥になるんだとか。
窒素やリン酸、カリウムなども豊富に含まれ、バラなどの成長に威力を発揮するようです。
そんなスーパーウ◯コを頂戴しに今年もあづみの乗馬苑を訪ねました。
チリひとつない敷地の向こうにおしゃれなデザインの厩舎が建っています。数頭の馬が日光浴の最中でした。
こちらのガレージ風の建物が、内部に設置した大型コンポストで馬糞を発酵させている堆肥場です。
出来上がった馬糞堆肥がベルトコンベアから手前に落ちて堆(うずたかく)堆積しています。
それを鍬で鋤(す)いて軟らかくなったところをスコップで掬(すく)い、持参した袋に詰めていきます。
水気が抜けてさらさらした堆肥で、まったくと言っていいほど臭いません。
全部で10袋、口までいっぱいに詰めて軽ワゴンに積み込みました。ざっと200リットル以上はありそうです。
通販サイトで馬糞堆肥のお値段を調べると、20リットルで1000円前後しています。ということは、これだけでウン万円のお宝。ありがたく持ち帰り、ガーデニングと野菜作りに使わせていただこうと思います。