去年、吊るした干し柿がポタポタ落ちてしまった件
先日収穫した渋柿を、母屋の軒下に吊るしました。
柿は専用皮剥き機の針にひとつずつ刺して、左手でくるくるとハンドルを回し、右手でピーラーを当てながら皮を剥いていきます。
干し柿といえば藁の縄に柿の軸を絡めて吊るすのが伝統ですが、最近はクリップ状の留め具に軸を差すだけで簡単に固定できる「干し柿吊るし具」が出回っていて、我が家でも数年前から愛用しています。
軸を1センチほど残しておけば、大きくて持ち重りがする実でも確実に固定できるんですね。
皮を剥いたら互いに接触しないように間隔を開けてクリップに留め、カビ防止のため熱湯に5秒ほど漬けてから軒下に渡した横木に順番に下げていきます。
無事、10本のヒモに計80個の渋柿を吊るしたところで、去年の苦い記憶が蘇りました。
ちょうど1年前、同じ吊るし具に柿の実を留め、同じ場所にぶら下げたところ、直後から虎の子の実がポトリ、ポトリと落ちはじめました。
風もないのにポトリ、ポトリ...落ちた柿はきれいに洗って再度、煮沸消毒したうえで吊りヒモに戻すんですが、数日するとまたポトリ。
結局、3分の1ぐらいが落ちては留め、留めては落ちを繰り返し、一部は廃棄せざるを得ませんでした。
経年劣化で留め具のプラスチックが緩んできたのかな?...と思いよく見たら、何と!留め具の上下を逆さまに吊るしているじゃありませんか!
この留め具、前方後円墳を真上から見たような形をしていますが、丸いほうを上にして、柿の軸を細長い溝に差し入れて吊るします。
でも、天地を逆にすると、柿の重みで軸が丸い穴に向かって徐々に降りてきて、そのうち外れてしまうんですね。
何年も使ってるのに、横着してヒモの上下を確かめずにブラ下げたのが敗因でした。
今年は同じ轍を踏むまいと、何度も何度も目視してていねいに吊るしました。
おかげさまで今のところ落下件数はゼロ。あたりまえですけどね。