藍の生葉染めに挑戦しました
畑の隅っこに藍(あい)が数株、植わっています。
頂いた苗を畑に移して放っておいたら、いつの間にか青々とした葉っぱが繁ったのでした。
見た目はご覧のとおりの雑草みたいな冴えない草ですが、この葉っぱから藍色の素になる色素を抽出できるんですね。
いわゆる藍染(あいぞめ)は、藍の葉を発酵させた液に繊維を浸けて行いますが、仕込みが大変です。手っ取り早く楽しむには、生の葉で染める生葉染め(なまばぞめ)が簡単と聞いてチャレンジしてみました。
刈った藍の葉を茎から外してまとめ、ミキサーにかけます。
染める素材---今回は生糸をぬるま湯に30分間ほど浸け置きました---と酢を用意したら、百均ショップで買った洗濯ネットにドロドロの緑の液を入れて絞ります。
バケツに青汁のような緑色の濃縮液が溜まるので、そこに酢を大さじ2杯ほど入れて液をアルカリ性にpH調整します。生葉の色素を糸によりよく浸透させるためです。
準備が整ったところで絹糸の綛(かせ)を青汁に浸けます。手繰るように回して満遍なく浸し、生糸の色が変化していくのを楽しみます。
初めは鮮やかな黄緑色だったのが、5分ほど液に浸けたり、液から出して風に当てたりするうちに青みがかってきました。
さらに5分ほど経つと彩度の高い鮮やかなターコイズブルーに。流水で洗って完成です。
あっけないほど簡単に美しく染まりました。
続けて残った原液にもう一束の生糸を浸したところ、同じ時間をかけたにも関わらず微妙に違った色に仕上がりました。たぶん、空気に触れた青汁が時間の経過とともに酸化して、色味が変わったのだと思います。
偶然に左右される草木染めの面白さです。