寒暖計はやっぱ木製のに限ります

室内に下げた寒暖計
夏涼しくて冬寒い私たちの家では、建物の内外の数カ所に寒暖計をブラ下げています。引っ越し以来、まめに気温を測ってきました。
そしてわかったのが、
「伝統的な日本家屋は、つねに家の中のほうが外より気温が低い」
という厳粛なる事実でした。
夏場、外気が30度を超えても囲炉裏部屋は20度そこそこ。ひんやりと涼しく、大汗を掻いて帰ってきても、たちまち涼しくなります。
ところが真冬、外がマイナス5度の時、囲炉裏部屋は(火を熾さなければ)堂々のマイナス10度以下をマークします。ほとんど嫌がらせじゃないかと思えてくるほどバカみたいな寒さです。
朝晩の寒暖の差も激しければ一年を通しての気温差も大きいのが、ここ安曇野の気候ですが、古民家という環境に身を置いたがために、そのダイナミックレンジがさらに拡大しました。
そんな気温の変化を把握するためにも、寒暖計は欠かせないアイテムです。

屋外に下げた寒暖計。2月の昼間に撮影しました
ところがホームセンターなどで売っている家庭用の寒暖計は、やわなプラスティック製ばかりなんです。
試しにひとつ縁側に下げてみましたが、1年足らずで目盛り板がパリンと割れてしまいました。
困って丈夫なものをネットで探したら、昔ながらの木製のタイプを発見。1個600円ちょっとと値頃だったので、4~5個まとめて買ってみました。
届いた寒暖計は、風に吹かれて飛ばされないよう、柱に木ねじで固定。すると、これが古民家の古びた柱に妙にぴったりハマるんですね。
赤いアルコールの線は離れていても目立ちますし、目盛りもシンプルで見間違いようがありません。
プラスティックより重いので風に飛ばされにくく、暑かろうが寒かろうが割れたりしません。
木製寒暖計って、頼りがいのあるヤツだなと思いました。



ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。