福寿草の群生地にタネを採りに行ってきました
安曇野のお隣、松本市郊外の四賀(しが)地区に福寿草の群生地「赤怒田福寿草公園(あかぬたふくじゅそうこうえん)」があります。
河岸段丘の急斜面に50万株の黄色い花が咲いているという話を聞いて、今年の春先、初めて訪れてみました(→福寿草の群生地で春を見つけました)。
四賀に咲く福寿草は原種に近いもので、余所の土地に植え替えても定着せず、枯れてしまうんだそうです。
タネを取って蒔けば別の土地でも栽培は可能ですが、花が咲くまでに7年はかかる...という話を、群生地の近くに住む食料品店のおじさんが教えてくれました。
タネは自由に採取して良いそうです。ダメ元でいいから育ててみたいな、と思いました。
「ゴールデンウイークが終わった頃に来れば、いくらでも取れるよ。その頃、またおいで」
というおじさんの言葉を頼りに、こどもの日の翌日、群生地を再訪しました。
崖の下からてっぺんを巡って戻る一周2500歩ほどの遊歩道は、今はただの新緑の原っぱです。
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急斜面のそこここに咲いていた黄色の花はとっくに終わり、地味な葉っぱが地面に這いつくばるように繁っています。
よく見ると、その中に1センチ弱のつぶつぶした実がなっていました。触るとポロポロと崩れて山椒の粒のようなタネが地面に舞い落ちます。
どうやらこれが福寿草のタネ。葉っぱを掻き分け、熟す前のラズベリーのような実を見つけてビニール袋に採取しました。
30分ほどで採れたタネがこちら。福寿草のタネは未成熟で腐りやすいので、蒔いてから1週間は覆土をせずにそのまま管理し、その後、土を1cm程度被せて育てるのが良いそうです。
なかなか繊細な植物なんですね。とりあえず庭先に蒔いてみて、花が咲くまで気長に待とうと思います。
<赤怒田福寿草公園(あかぬたふくじゅそうこうえん)>