fc2ブログ

福寿草の群生地で春を見つけました

2021031204.jpg

 安曇野に春の到来を告げる福寿草。その群生地が近所にあると聞いて出かけてみました。

 向かった先は安曇野のお隣、松本市郊外の四賀(しが)地区。平成の大合併以前は四賀村と呼ばれていた山間の里です。

 安曇野からクルマで30分ほど走ると、丘と丘の間を削るようにして川が流れる独特の地形が見えてきます。

 じつはこの川、流域に古代の化石が多数見つかっている“発掘のメッカ”で、保福寺川と言います。

2021031201.jpg

 川の両側には河岸段丘が発達していて、その崖の一部を利用して作られたのが「赤怒田福寿草公園(あかぬたふくじゅそうこうえん)」です。

 崖の下の駐車場にクルマを乗り捨て、縄を張った公園の入口に向かいました。

 崖の下からてっぺんを巡って戻る一周2500歩ほどの遊歩道が付いています。ウッドチップが敷かれた遊歩道を少し歩いて崖を振り仰ぐと、法面のあちこちに福寿草が花開いていました。

2021031202.jpg

2021031203.jpg

 その数、50万株…と書くと、いかにも崖全体が黄色い花で埋め尽くされているかのようですが、さにあらず。福寿草は茶色の枯れ葉に覆われた斜面に、数輪ずつ、ほどよい間隔を置いて、かなり控えめに咲いているのでした。

 疎でもなければ密でもない、微妙な距離感で群れを形成しているんですね。いかにも山野草らしい地味な姿が印象的でした。

2021031205.jpg

 河岸段丘を上ると、崖の縁に沿って福寿草が点々と生え広がっていました。花々の向こうには、木立を通して北アルプスの稜線が見え隠れします。

2021031206.jpg

2021031207.jpg

2021031208.jpg

 空気が冷たく、本格的な春の訪れはまだ先ですが、あと一息でストーブともお別れかと思うと何だかウキウキしてきました。


<赤怒田福寿草公園(あかぬたふくじゅそうこうえん)>


人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。



  




テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

福寿草

一昔前に比べれば訪れる客も減少したとのことで、
今シーズンはかコロナの影響で独占状態ではなかったでしょうか。

 話は主題から逸れますが、
記述にあるように鯨の化石が付近で発見されたりして
化石館が近くにあります。
長野県は昔海だったということをしきりに宣伝していて
陳列物を見ると否定はできない証拠がびっしりと
並んでいます。
 また、四賀北部では縄文時代の遺跡が多数出土され
建物を建値前に必ず発掘調査が行われます。
さらに四賀村から生坂村-旧信州新町のラインには石炭が採掘され
炭鉱の後も多数残っています。
まそして戦後の一時期、四賀のとある地区は今でいう川崎市の堀之内みたいなところがあり、
養蚕で儲けた金を握りしめて出かけたという話も聞いております。
 最近では松茸山荘でしょう、遠く北アルプスを眺めながら入る温泉は最高です。
 四賀は歴史的にも面白いところです。


 

Re: 福寿草

> 四賀は歴史的にも面白いところです。

本当に面白いところですね。化石館も覗いてきました!

> 最近では松茸山荘でしょう、遠く北アルプスを眺めながら入る温泉は最高です。

ここは知りませんでした。次回、ぜひ寄ってみます。ありがとうございます。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ
本文検索キーワード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR