薪ストーブの焚きつけに一番なのは、ズバリ栗の小枝でした
2月は薪ストーブの季節。朝から晩まで、起きている間は薪をせっせと追加して火を絶やさないように気をつけます。
朝、一番の仕事は、燃え尽きた灰を炉内から掻き出して、新たに火を熾(おこ)す作業です。
たまに熾火が残っていると簡単に火がつきますが、一旦炉が冷えてしまうと種火から徐々に炎を大きく育てていかなければいけません。
十分に炎が立たないうちに薪を入れるとあっけなく消えてしまいます。白い煙がもくもく上がってくすぶり続けたりもします。
そこで重要なのが“焚きつけ”です。
水分が多くて火がつきにくい木はダメ。炎が立たず、じわじわと地味に燃える植物も向いていません。
手でパキパキと小気味よく折れて、着火性が高く、しかもそれなりに火力があって一気に火が回る木が最高です。
庭の樹木でいろいろ試してみたところ、栗の小枝がダントツに優れていることがわかりました。
剪定した枝を地面に重ねて野ざらしにしておくだけで、半年もすると水分が抜けてカラカラになります。
軽く握ると面白いように折れるのは、十分に乾燥している証拠。
我が家では、そんな栗の小枝をバケツに集めて薪ストーブの着火剤にしています。
冷えた炉内に栗の小枝を5~6本、膨らみを持たせて重ね置き、ライターで火をつけます。
すぐにボボボッと音がして炎が上がります。
すかさずその上に小枝をもう5~6本、重ねて炎を広げ、乾いた木の皮や、やや太めの枝に燃え移らせば大丈夫。
パチパチと元気に爆ぜる火に、今度はすぐに火が回って高温になる針葉樹の薪の細いものをかざして並べ、一気に炉内の温度を上げていきます。
適温の200度まで上昇すれば、もう安心。後はクヌギや白樺、ニセアカシアなどの広葉雑木を継ぎ足し、継ぎ足しして温度を200~300度にキープします。
面倒だった朝の火起こしが、栗の小枝のおかげで一気に楽になりました。