こんな山奥にカフェ? 「美麻珈琲」は味も景色も本格派でした
先日、スノーシューとクロスカントリーの穴場「中山高原」に行ってきました()。新雪に覆われた林道をウォーキング中、ふと、丘の向こうに様子の良い煙突屋根の家がポツンと一軒あることに気づきました。
クルマに戻ってスマホで確認すると、「美麻珈琲」と表示されます。
こんな辺鄙な山奥にカフェ?
気になって寄ってみることにしました。
「中山高原」の駐車場からわずか1分。林の間のかなり急な坂道を登り切ったところに、お菓子の家のような建物が青空を突いて建っていました。
MIASA
HOME ROASTED
自家焙煎を売りにしているコーヒーショップということでしょうか。
二重の扉を開くと、スイスの山小屋風?のシックな内装が現れました。
壁にはコーヒーミルやコーヒー豆の詰め合わせが整然と並んでいます。
ショーケースを覗くと、おいしそうなケーキがいっぱい...。
部屋の隅のテーブルには、黒いトレイと生豆の入ったケースが置いてあります。どうやら、店員さんがここに座ってコーヒー豆を1粒1粒選り分ける作業をしていたようです。
部屋の奥には石造りの薪ストーブが1台。天板が調理台になっている年代物の巨大なストーブで、後で聞いたところによると、朝、薪を一杯にして燃やし、300度ぐらいに熱したらその後は丸1日、そのままにしておくのだとか。余熱で十分、暖かいそうです。
「美麻ブレンド」(バランスよく 飲みやすい 中深煎り)550円と自家製ケーキ450円を注文しました。
自慢のコーヒーはたしかに飲みやすく、美味しいの一言に尽きます。ケーキもしっとりとした生地にほのかな甘みがあって、後を引きます。
窓の外は、先ほどまで橇(かんじき)を履いて歩いていた中山高原の白い丘。
今は雪に覆われている斜面ですが、春になると一面の菜の花に覆われるそうです。
真冬の平日ということもあって、時折、コーヒーやケーキをテイクアウトする人や、おいしいコーヒー目当てに通っているらしい地元の年配客がパラパラとやってきます。
鄙(ひな)には稀(稀)な、なんて言ったら失礼ですけど、山の清澄な空気を求めて安曇野~大町~白馬を旅する際には、ぜひ、お立ち寄りを。