ノリウツギの枯れ花に群がるヒヨドリ。一体、何してる?
少し前まで柿の木を占有して、せっせと渋柿をついばんでいたヒヨドリが、ここ数日、庭のノリウツギに纏(まと)わりついて離れません。
あれ、縄張りを変えたのかな?…と思って柿の木を見たら、カラスがわらわらと集まって食事の最中でした。
体の小さなヒヨドリは追い出されてしまったんですね。
それにしても、枯れ花と化したノリウツギにしがみついて、一体、何をしているのやら?
しばらく眺めているうちに、種のようなものを飲み込んでいることがわかりました。
ノリウツギは夏に咲くアジサイの変わり種で、とんがった花の形から「ピラミッド・アジサイ」なんて呼ばれています。
今は見る影もありませんが、花が少ない盛夏を彩る貴重な植物です。
でも、ノリウツギの種が野鳥の好物だという話は聞いたことがありません。枯れ花を掻き分けてみましたが、種子らしきものも見当たりません。
まさかヒヨドリが全部、食べてしまったとも思えないので、実際のところ何を飲み込んでいるのか、やっぱりわからないのでした。
冬に向かって食料が徐々に減っていくこの時期、野鳥たちは熾烈な生存競争を繰り広げています。ヒヨドリたちも必死です。