天地あべこべに取り付けてしまったトラクターのマフラーを再修繕する
老体トラクターのマフラーが根元からポッキリ折れてしまい、それを「インロー接ぎ(印籠接ぎ)」という手法で繋ぎ直したことを、以前、このブログで報告しました(→何てシンプル!トラクターの折れたマフラーにパイプを挿したら元通りに!)。
インロー接ぎという“奥の手”を教えてくださったのは、読者の浜さん。折れたマフラーの中にステンレスのパイプを差し込んで本体に繋ぐという手法で、見事に蘇ったのでした。
その経過をブログに書いたところ、ほどなく浜さんからこんなレスを頂くことに。
マフラーの向き
ところでマフラーの取り付け上下逆の様に見えるのですがそれで大丈夫かな?
出来れば重心が低い方が根元にかかる負担が少ないと思います。
高い位置にマフラー本体があると振動でエンジン側にかなり負担がかかるように感じます。ご検討してください。
浜さん
またまた出てきました。
溶接テープと言うのがよくわからないのですが
Amazonで検索するなら『マフラー補修材』で検索すると
色々出てきます。
ちなみにオートバックス、イエローハット、ホームセンターの車コーナーなどにもマフラーの補修材は置いてあると思います。
浜さん
何と!マフラーの向きが天地逆さまじゃないですか?…というご指摘。驚いてガレージへ駆け込み、修理したトラクターをつらつら眺めてみたら、たしかにこりゃヘンだ。
タイコと言われる消音装置の部分が、てっぺん近くに来ています。見るからに座りが悪く、振動ですぐにも折れてしまいそうな様子です。
以前の写真を引っ張り出してチェックしてみました。やっぱり! 浜さんのおっしゃるとおり、タイコはもっとずっと下のほうに付いています。
マヌケなことに、修理の際、天地あべこべになっているのに気づかず、慌てて繋いでしまったのでした。
しかも浜さんが第二信で指摘してくださったように、溶接テープという名前でネットで売っていた養生テープが、早くもベロリと剥がれています。もっとましな修繕グッズがカー用品店にあるということを教えていただき、早速、イエローハットで買い求めました。
左から耐熱シール剤、耐熱補修バンド、そしてマフラー用アルミテープ(310度耐熱)です。
間違って差し込んだマフラーはいとも簡単にスポッと抜け、天地を逆にして再度、繋ぎました。
続いてアルミテープを二重三重に巻いたら、耐熱シール剤を塗る場所が特に見当たりません。こちらは次に壊れた時のために取っておくことします。
仕上げに補修バンドを巻いて補強しようとしましたが、これまた幅広過ぎてうまく巻けず、断念。
結局、アルミテープだけで再補修を終え、エンジンを掛けると消音効果は問題なし。
そのまま畑に出てトラクターを掛けてみました。終始、静かでエンジンの吹け上がりも正常です。
1時間半で作業を終え、アルミテープを確認すると、剥がれることなくしっかり接着されていました。
ようやく本来の姿に復元できたマフラー。浜さん、再三ありがとうございました!