放射霧で、居ながらにして高原気分!
快晴の朝。外に出て深呼吸をしていたら、地面のあちこちからムクムクと霧が湧き出してきました。
そして、ものの15分もしないうちに、あたりは真っ白に。
乳白色の膜が太陽を覆っています。
里の家のまわりが、なんだか高原にいるような景色に一変していました。
でも、たしか天気予報では晴れのはずだったんだけど...そう思ってテレビをつけたら、
「松本から安曇野にかけて濃霧発生。数十メートル先がかすんで視野が効かないのでご注意ください」
と言っています。
それによると放射冷却現象が起きて、空気中の水蒸気が固まる「放射霧」が発生したのだそうです。
放射霧...初めて聞く言葉ですが、秋から初冬の晴れた朝、安曇野ではよく突発的に霧が発生します。
これを放射霧と言うんですね。ひとつ物知りになりました。
霧はその後もしぶとく家のまわりに居座り、昼前になってふいに消えてなくなりました。
後には雪を戴いた北アルプスが凛として聳え立っています。
あの雪が麓まで下りてくる頃には、安曇野にも本格的な冬がやってきます。