ヤギもサルも草を食べる秋
先日、キバナコスモスが満開だと聞いて国営アルプスあづみの公園に行ってきました。
春、菜の花畑だったところが、今はオレンジ一色に染まっています。なかなかの壮観です。
別の場所には3色の百日草が咲き乱れていました。
そんな秋の花畑を堪能して駐車場に戻ったところ、敷地の外れにある囲いの向こうでヤギがもぐもぐ口を動かしているのが目に入りました。公園で飼っているヤギでしょう。
ヤギは後ろ足でむんずと立ち上がると、垂れ下がっている木の枝に付いた葉っぱをやおらムシャムシャやり始めました。すごい食欲です。
そのとき、柵の手前の草むらに何かが動く気配を感じました。見れば野生のサルが数頭、緑地に散らばってこちらに向かっています。
そのうちの1頭が、ヤギの旺盛な咀嚼(そしゃく)音に気づいて立ち止まりました。不思議そうな表情を浮かべて、立ち上がったヤギの様子を観察しています。
人間とサルが同じほうを向いてヤギを眺めるという、少々おかしな時間が流れた後に、今度はサルがスックと立ち上がり、むしった草の根っこを囓り始めたではありませんか。
明らかにヤギの仕草に誘発されたとしか思えない、絶妙のタイミング。思わず人間の私たちも、ポケットをまさぐって何か食べるものがないか探しちゃいました(残念ながらありませんでしたが)。
ヤギもおサルさんも、食欲の秋なんですね。