室堂でライチョウに遭遇しました
先日、立山黒部アルペンルートを日帰りバスツアーで横断した時のことです。
標高2450mの室堂を現地ガイドさんに連れられて散策中、近くで景色を見ていた男性の二人連れが、
「あ、ライチョウだ」
小声で指差し、教えてくれました。
地獄谷と言われる硫黄の吹き出す谷を背に、尾根の反対側に目を転じると、ハイマツの茂みの中からゴロンと丸っこいものが出てきて、こちらに向かってヨチヨチ歩き始めました。
ライチョウです。
まだ冬毛に生え替わる前のツートーンの羽毛で、何やらゆかしげにあたりを眺めています。
そのうち、ちょこん…というよりはドスンといった感じで下生えの上に座り、動かなくなりました。
一見すると卵を温めているようですが、単に座って小休止しているだけ。
10分ぐらい観察していましたが、やがて胴に首を埋めて昼寝を始めてしまいました。
ライチョウは人を恐れないとは聞いていましたが、遊歩道のすぐ近くでウツラウツラ。警戒心はあるのでしょうか?
見るからに押っ取り刀です。手厚く護ってあげなければいけませんね。