Go To トラベルでもディープだった葛温泉・高瀬館
Go To トラベルキャンペーンが始まって、安曇野周辺にも観光客が少しずつ戻ってきました。
シルバーウイークに近隣の日帰り温泉を回ってみたんですが、駐車場はどこも満車。他県ナンバーのクルマもちらほら混じっています。
温泉場に活気があるのは良いとしても、やっぱりこのご時世、人混みは避けたいところ。
ガラガラと言わないまでも、そこそこ空いている温泉はないかなぁ、と思案するうちに、ハタと思い出しました。
大町の山奥にある葛温泉。そのさらにどん詰まりでひっそりと湯煙を上げている高瀬館があるじゃない!
本ブログでも何度かご紹介した、源泉掛け流しの温泉宿です。
善は急げとばかり、さっそくクルマを飛ばして家族で出かけました。
到着すると、おやおや? 普段はがらんとした駐車場にそれなりにクルマが停まっています。
玄関で入浴料700円を払い、浴場をめざして長い廊下を歩いて行きました。
いいなぁ、この湯治場っぽい古びた雰囲気。
廊下を突き当たりまで進むと、「ゆ」文字の暖簾が。
年季の入った脱衣所で服を脱ぎ、内風呂の引き戸を開けましたが、やっぱり客は数えるほど。
くたびれきった洗い場の混合栓カランといい、壁際に積まれたケロリン桶といい、いつ訪れてもここは時間が止まったようです。
露天風呂に向かいました。
髙瀨館の露天風呂は、とにかく特大サイズ。広々した湯船の真ん中で、源泉が噴水状に湧き出しています。
湯量が豊富で、しかも源泉は90度と超高温。そのままでは茹で上がってしまうため、加水しています。
4~5人の明らかに地元っぽい方々が、少々、熱過ぎる湯を持て余し気味にヘソの辺りまで浸かっては上がり、浸かっては上がり…みなさん思い思いにくつろいでいらっしゃいます。
じゃぶじゃぶ流れる湯の音と野鳥のさえずり、虫の音。それしか聞こえません。
いやぁ、安全安心を絵に描いたような行楽地ですね。
マイクロツーリズムのお手本とも言うべき日帰り温泉の穴場でした。
葛温泉 髙瀨館