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残念な名前の雑草シリーズ:ヘクソカズラにワルナスビ!

 庭仕事や畑仕事の大敵といえば雑草です。

 抜いたそばから、あざ笑うかのようにいけしゃあしゃあと生えてきて、私たちを果てしのない除草作業に駆り立てる目障りなやつら。

 そのせいでしょうか、特に駆除が困難な“A級戦犯”の雑草たちには、昔からかなり酷い名前が付いています。

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 たとえば、こちらのツル草。生け垣などに群がるように繁茂して、夏に白い小花を咲かせます。

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 元からある木立をグチャグチャに緊縛して生長するので、見つけたら茎を切断してグルグル巻きのツルを解かなければいけません。

 ところが一見ひ弱な茎が、じつはすこぶる強靱で、力いっぱい引っ張っても切れやしません。

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 おまけに傷つけるとミョ~な悪臭を放つんですね。

 そこで付いた名前がヘクソカズラ。漢字で書くと屁糞葛

 昔の人も、このツル草には煮え湯を飲まされてきたのでしょう。

 一方、隣の休耕地を一面に覆っているこちらの草。薄紫の星形の花が咲いています。

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 花の形がナスに似ているので、あれ、ナス畑かな?…と思ってよく観察すると、葉っぱの形が全然違います。

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 こちらが本物のナスビの花。たしかに似ていますが、本物は紫色がずっと濃く、葉が丸くて大きいんですね。

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 で、このなんちゃってナスビ、秋にはプチトマトに似た実を付けます。

 ところが、その実は猛毒ソラニンを含んでいるため、うっかり食べるとえらいことに。

 紛らわしくて危ない植物なので、英語では「悪魔のリンゴ」と言われるそうですが、日本ではズバリ、ワルナスビ。漢字で書くと悪茄子

 ヘクソカズラにワルナスビ…どちらもあんまりな名前ですけど、人間にとってはただただ厄介な存在です。

 私たちも「くそ~またこいつらが…」とぼやきながら、毎日、ヘクソなワルたちと格闘しています。


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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

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No title

私が一番嫌いな名前は「継子のしりぬぐい」です。
確かに棘が痛くて困った草ですが、とても暗い名前ですね。
「ワルナスビ」の猛毒が有るとは驚きました。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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