「畑で園芸」が農家のトレンド? これって「逆ポタジェ」?
安曇野に限ったことではないと思いますが、散歩をしていると農家さんの畑の一角によくチューリップや宿根草、花桃なんかが植わっています。
生花の生産農家じゃありません。麦畑やイモ畑の空いたところを、ほんの一列か二列か使って申し訳程度に植物を植えてあるんです。
明らかに畑の持ち主(農家さん)が目の保養に育てているんでしょう。
農家さんにとって畑は自分の土地。庭みたいなものです。一般のお宅が庭で園芸するのと同じ感覚で、畑に種や球根を植えているのだと思います。
ポタジェが庭の一角に果樹や野菜を植えて作る家庭菜園だとすれば、デカい畑の一角に花や花木を植えるわけですから、これってポタジェの逆=逆ポタジェと言えるのかもしれませんね。
ただ面白いのは、野菜と同様、チューリップや水仙も畝を作って整然と植えられていること。
別に畑は広いわけで、ふつうのお庭のようにフリーレイアウトで草花を配置することだってできるはずです。
なのにお花は整然と、列を作って並んでいます。
そこは農家さんの“習い性”なんでしょうね。
…なんて思っていたのですが、先日、いつもと違う道を散歩していたら、畑を丸々一面使った本格的な“お庭”に出くわしました。
道に面してレンギョウ、花桃、ラッパ水仙、スノードロップが咲き乱れています。
柵も何もないので、失礼して畑の中を斜めに抜ける小径に入らせていただきました。
広い畑をグリーンベルトでいくつかに区切って、その中にスミレやチューリップ、シバザクラなどが思い思いに植えてあります。
ありがちな逆ポタジェとは違って野菜畑のような規則性はなく、天然のお花畑に見える一角も。
しかしよくよく眺めると、雑草は一本も見当たらず、きちんと手入れされていることがわかります。
野趣に富んだ素敵なオープンガーデンです。これだけの広さを管理するのはかなり根気がいることだと思います。
究極の逆ポタジェに遭遇してしまいました。これはすごい。