冴えない雑草...いえ、どんな植物にも素敵な名前があるんですね!
クリーム色の花が枝一杯に咲いたプラムの木の足もとに、まるで影を落とすようにして生え広がっている雑草があります。
赤錆色とでも言うんでしょうか。冴えない色の小さな草です。
でも、しゃがみ込んでよく観察すると、小さな葉っぱが下から上に幾重にも重なって、マントのような立体感を形作っていることがわかります。
裾のほうの葉は緑。それがてっぺんに向かうにつれて徐々に紫色に変わっていきます。
葉と葉の隙間から、ごく小さなピンク色の花が顔を出しています。
わずか10センチ足らず。いつも長靴で踏んづけて歩いていましたが、こうして間近に眺めてみると意外に可愛い植物です。
一輪手折ってトイレの花瓶に活けてみました。
なんだかミニチュアのクリスマスツリーのよう。
気になって図鑑で調べたら、ヒメオドリコソウという名前でした。
姫踊り子草…たしかにフリフリの派手な衣装をまとった踊り子のようにも見えます。
どんな植物にも素敵な名前があるんですね。