私たちの家のこと

購入当時の我が家です。
私たちは現在、安曇野を見下ろす山中の一軒家に住んでいます。2009年、縁あってこの家と出会い、手に入れました。
総二階の伝統的な日本家屋で、茅葺きの上に亜鉛メッキ合板の屋根が葺いてあります。登記簿によれば家屋の種類は「養蚕住宅」(!)、築年は「明治1年」(!)と記されています。
明治期以降、地方の農家の貴重な現金収入源だった“お蚕”を育てる農家だったということです。明治元年は西暦1868年ですから、私たちが購入した時点で141年が経過していました。
都内在住の土建屋さんが20年前に地主さんから買い取り、別荘として大事に使っていらしたのですが、いろいろあって手放すことになり、10年前から売りに出していました。
しかし、バブル崩壊後の不景気の波に飲まれて一向に買い手が現れず、10年間、空き家状態だったそうです。
売り出して10年が経って、ひょんなことから私たちの目に止まり、譲っていただくことになりました。
普通、10年間も空き家だと、家はボロボロに荒廃しています。雨漏りしてあちこち腐り、床が抜け落ち……どうにもならないあばら屋と化してしまいます。
ところが幸いなことに、前オーナーは“古民家原理主義者”とでもいうべき一途な方でした。余計なモノを一切、付け加えない代わりに、ヘタってきた箇所にはチョコチョコ手を加え続けていたのです。おかげで、家の状態はそれなりに良好でした。
経時変化による家全体の傾きや、濡れ縁・雨戸など風雨に晒される場所の崩落などはありましたが、家の躯体に関わる柱や根太(ねだ)類は良く乾燥していて、問題はありませんでした。雨漏りもまったくしていません。シロアリ禍も見られませんでした。
購入後、傷んだ箇所を大工さんに修繕してもらい、また水回りがなかったのでバス、キッチンを新設したり、障子戸しか付いていない外窓にアルミサッシのガラス窓を取り付けたりして、まずまず快適な住まいに生まれ変わりました。
以来、この家で“古くて新しい暮らし”を楽しんでいます。親子3人+犬1匹にはちょっと広過ぎる家ですが、がらんとした空間が都会にはない余裕というか余白を生み出しています。ゆっくり生活するにはもってこいの住環境だと感じています。
これから、この家の内外で見聞きした安曇野の情報を折々、お伝えしたいと思います。

板の間は吹き抜けになっていました。

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。