fc2ブログ

安曇野ラウンドアバウトは田舎の誉(ほまれ)?

 平坦な扇状地が続く安曇野はドライブに向いた土地だと思います。

 町中をちょっと外れるとすぐに田んぼと畑が広がり、北西側には北アルプスの山々が聳えています。

 高い建物やエキセントリックな色彩の家を建てるのを禁じた景観条例があるせいでしょうか、運転席から見える景色は広々していて視認性が良く、運転中に余計なストレスを感じることがありません。

 移住したての頃は、どこを走っても自動車教習所みたいだなという印象でした。

2023053101.jpg

 ところがある日、初めて行く場所をカーナビに設定して田園地帯を走っていたら、路肩に見慣れない標識が現れました。

この先時計回り


2023053102.jpg

 ん?時計回りだって...?

 考える間もなく、眼前に円形の中の島のようなものが見えてきました。その周りを舗装道路がぐるりと取り巻いているようです。

2023053103.jpg

自転車も時計回り


2023053104.jpg

 何なんだ、これは?

 一瞬、軽いパニックに襲われてブレーキを踏み、最徐行して接近すると、中の島を時計回りに回ってきた軽トラが左ウインカーを出してこちらに曲がってきます。

 なるほど、ロータリーになっているのか。

 理屈はわかりましたが、しかしロータリーなんてものはほとんど走ったことがありません。どんなふうに進入すればいいのか。昔、教習所で教わった記憶もなく、お作法がわからないままウインカーを出して、ひたすら徐行し周回道に入りました。

 中の島の真ん中に標識が立っています。

本村 円(まどか)
ラウンドアバウト


2023053105.jpg

 ラウンドアバウト?

 聞いたことありません。というか咄嗟(とっさ)に連想したのはイギリスのプログレバンド、イエスの名曲のタイトルでしたが(古い!)、それがこのロータリーと何の関係があるんでしょうか。

 とりあえずカーナビの指示する道に曲がって中の島を後にしましたが、予期せぬドライブ体験に思わず手に汗握ったのでした。

 家に帰って調べてみたら、ラウンドアバウトとは日本語で環状交差点といい、一時停止や信号機が一切ないのが特徴なんだそうです。逆に一時停止位置や信号機がある場合がロータリーで、こちらの和名は円形交差点。何だか紛らわしいですが、たしかに今、通ってきた交差点には一時停止も信号もありませんでした。ゆえにラウンドアバウトだったんですね。

 じつはこの交差点、安曇野と松本を結ぶ道路上に位置するためそれなりに往来があるんですが、もともと変形五叉路で通過にストレスがかかる場所でした。

2023053106.jpg

 地元住民から信号機の設置を求める声が上がったものの、ご覧のとおりの田舎道。コスパが悪過ぎて信号なんかとてもとても...という時に降って湧いたのがラウンドアバウトの設置案だったのだとか。

 ラウンドアバウトは交差点周辺の土木工事だけで造成できる上に、完成後の維持管理も低コストで済みます。

 信号機を使わないので電気が不要。しかも赤信号のたびにクルマが停止→発信を繰り返すことがないため燃料消費が減少し、排気ガス排出・近隣への騒音も少なくなります。SDGsの観点からも優れた仕組みというわけです。

 また信号機がないので景観が守られ、右左折用の専用レーンもいりません。

 そして何より交差点進入時にクルマが徐行するので事故が少なく安全--という点が最大のメリットなんだそうです。

 ただし交通量が多い都会では渋滞につながるため、ラウンドアバウトは向いていません。だだっ広い土地を軽自動車がタラタラと走っているような田舎じゃなければ実現しないシステムなんですね。

 ラウンドアバウトの普及が始まったのはわずか10年ほど前からで、地方や郡部を中心に日本全国にまだ60箇所ほどしか存在しません。

 ちなみに、ここ安曇野市本村円は2015年4月15日に導入されました。

2023053108.jpg

 観光スポットでも何でもないですが、都会ではけっして味わえない珍体験をしてみたいという奇特な方は、試しに”走り抜け”てみてはいかがでしょうか?

2023053107.gif


安曇野のラウンドアバウト「本村 円(まどか)」


テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

そんなにうまいか?「ホームラン軒 ラーメン 信州みそ仕立て」

 東京の親戚から「今度こっちに来る時に、ホームラン軒の信州限定カップラーメンを買ってきて」と頼まれました。

 信州に遊びに行くと必ず買ってしまうラーメンだと言うんです。

 へぇ?そんなカップ麺あったっけ?...早速、近所のスーパーで探したらレジ前の「信州の味」コーナーに並んでいました。

2023052701.jpg

ホームラン軒 信州みそ仕立て みそラーメン 長野県限定販売 125円(税別)
ホームラン軒信州みそ仕立て 辛みそラーメン 長野県限定販売 125円(税別)


 普通味と激辛版があったので、とりあえず緑色のパッケージの「みそラーメン」を購入。お土産にする前に試食してみました。

2023052703.jpg

 ノンフライ麺の上に、かやくと液体スープが載っています。

2023052704.jpg

2023052705.jpg

 かやくに野沢菜漬け、スープに信州味噌を使っているのが“信州限定”なんだそうです。

 かやくを麺に掛けて熱湯を注ぎ、待つこと4分。液体スープを入れて掻き混ぜます。

2023052706.jpg

 なんだか昔懐かしい学校給食のような見た目になりました。

2023052707.jpg

 啜ってみると...ありがちなノンフライ系カップ麺です。それ以上でもそれ以下でもありません。

2023052708.jpg

 肝心の野沢菜漬けはというと...小さく刻んである上にパサパサしていて長ネギと区別がつきません。

 信州味噌入りのスープもとりたててコクがあるようには感じられず、標準的なカップラーメンの味噌味の域を出ていないと思いました。

 けっして不味くはないですが、残念ながらわざわざ探して買うほどのスペシャル感は見出せません。

 ネットでは「関東であまり見ないので、買ってみました!」「ハマる味です」「人気ブロガーのおすすめだったので購入したが、美味しかった」とかなりの高評価。

 でも正直それほどのものかな?...というのが偽らざる感想です。長野県限定販売という売り文句が何となく刺さるのかもしれませんけど。

 じつは赤いパッケージの辛みそラーメンのほうが評判が良いみたいなので、今度そちらをトライしてみようかとは思います。

2023052702.jpg



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

畑の畝立てに頼もしい助っ人現る

 先日、小型の耕運機を購入しました。

 畑を往復して土を十分柔らかく耕し、さていよいよ畝を立てようと思ったら、耕運機のどこを見回しても畝立てをサポートするパーツが見当たりません。

 おかしいなぁ、とメーカーのホームページを読み直すと、畝作りのアクセサリーはオプションと書いてあります。なんだ、別売だったんですね。

 販売サイトには納品までに10日ほどかかるとあります。買う人があまりいないのかな、と思いつつ注文。後日、届いたのがこちら「京セラ カルチベータ用 培土器」(1万6000円)です。

2023052401.jpg

 カルチベータというのは耕運機、培土器(ばいどき)とは「土寄せ器」という意味らしいのですが、どちらもあまり耳に馴染みがない言葉ですね。

 それはともかく畝立てには、この羽付きの車輪を耕運機の車輪に差し替えて使います。

2023052402.jpg

 耕運機のエンジンを掛けてスロットルを開いていくと、白い羽が畑の土を左右に掻き分け、V字の溝を掘る仕組みです。

2023052403.jpg

 できた溝に馬糞堆肥を撒いたら耕運機をUターンして、すぐ隣に沿うように溝を掘ってみました。

2023052404.jpg

 こうすると、羽の掻いた土が堆肥の上に掛かるので、わざわざ鍬で埋め戻す手間が省けます。

 何度か往復するうちに長さ20メートル、幅70センチの畝が3本できました。

2023052405.jpg

 いやぁ、圧倒的に早く作業が進みます。手作業に比べて、労力も時間もざっと5分の1ぐらいに縮まったでしょうか。

 面倒な畝立てが何だか楽しくなってきました。


人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。







テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

チビ耕運機だけど働き者です

 数年前から野菜作りを始めた私たち。ほんの家庭菜園程度ですが、楽して収穫できる品種を中心に育てています。

 もともと里の家にあった大昔のトラクターで土をならし、苦土石灰を混ぜて土壌のpHを整えます。その後、ご近所の馬場から頂いてきた馬糞堆肥を鍬で鋤き込み畝立てをします。

 トラクター以外は人力でやっているので、不慣れな身としては無駄に体力を消耗するのが難点でした。

 今年は畑を少し拡張したいと思い、それには小回りの利く耕運機が欲しいなと探し始めたところです。

 ネットで調べると家庭菜園向けの小型なものがよりどりみどり。エンジンタイプが主流ですが、電動式やバッテリー式の製品も充実しています。珍しいところでは、カセットコンロ用のボンベで動くミニ耕運機なんてものまであるんですね。

 そんな中から京セラ(旧リョービ)の小型耕運機を選んでみました。42.7ccの2サイクルエンジン搭載で、最大耕耘幅が36センチ、最大耕深が28センチ、本体重量19キロと書いてあります。

2023052001.jpg

 価格は税込で5万5000円。まあ、それぐらいはするよなと思い、Amazonで購入しました。

2023052002.jpg

 ダンボールから取り出して折り畳まれたハンドルを伸ばし、本体後方に車輪を差し込めば即、スタンバイです。混合ガソリンをタンクに注いでコイルスターターを何度か引っ張るうちに、エンジンがかかりました。

2023052005.jpg

 2サイクルエンジンなので騒々しく刈払機のようにブンブン唸りますが、まあそこはご愛嬌。

2023052003.jpg

2023052006.jpg

 ハンドルを下に押し込むようにして車輪に重心を移し、回転ナタ刃を浮かせば畑の中でも移動は楽々。逆に耕す際には車輪を180度回転させて空に向け、ナタ刃で前へ進みます。

2023052004.jpg

 スロットルを開くと回転ナタ刃が回り出します。地面に当ててみたら、お、しっかり土を掻き込み、掻き分けて行くじゃありませんか。重さ19キロなので跳ねないかと少し心配していたんですが、どうしてなかなか。しっかり土を捉えます。

2023052008.jpg

 直進性も良く、あっという間に20メートルの直線コースを数往復してきれいに耕すことができました。

2023052009.jpg

 いやぁ、楽ちん。チビだけど十分、仕事をしてくれます。今まで汗水垂らして鍬を振り回していたのは何だったんだろうと思いました。


人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。







 

テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

天蚕(てんさん)を育ててみたくてクヌギの苗を植えました

 安曇野の名産品といえば、一にワサビ二にワサビ、三四がなくて五にワサビ。ワサビがその名を全国に轟かせています。観光名所としても壮大なワサビ田が定番です。

 ただその陰にあって「天蚕(てんさん)」というもう一つの名産品の存在は、ほとんど知られていません。

2023051701.jpg

 天蚕…天然のカイコのことですね。生糸を作る野生のカイコの一種で、ヤママユガという蛾の繭から採取される希少な糸です。

2023051702.jpg

 ヤママユガは全国の山野に生息する蛾ですが、養蚕用に飼育される一般のカイコ--家蚕(かさん)と言います--に比べて飼育が難しく、採れる糸の量も限られているため、養蚕にはなじまないとされてきました。

2023051703.jpg

 でも、天蚕の黄緑の繭から採れる糸は萌黄色の独特の光沢を持ち、家蚕の絹に比べて一段と軽くしなやです。また織物にしたときに皺になりにくいなど、その美点についてははやくから知られていました。

 極細の糸は内部に空気をたっぷり蓄え、保温性も群を抜いています。

 さらに家蚕糸に比べて染料を吸着しにくい性質があり、家蚕糸と混織し後染めすると微妙な濃淡が生まれる点も珍重されてきました。

 天蚕には育てにくさを補って余りある独自の魅力が詰まっていたんです。

2023051704.jpg

 そんな天蚕の人工飼育を全国に先駆けて始めたのが、ここ安曇野の穂高有明地区でした。今からおよそ240年前にヤママユガを使った独自の養蚕がスタートして、最盛期の明治20~30年代には、年間800万粒の繭が生産されていたと言います。

 現在はごく限られた農家さんが伝統を絶やすまいとヤママユガの飼育を細々と続けています。

2023051705.jpg

 ご縁があって天蚕の飼育場から目と鼻の先に移住した私たちとしても、この“裏名産品”の素晴らしさを全国に広く知っていただきたい。そんな思いから、天蚕を使ったショールなどのプロダクト開発を進めています。

 天蚕はクヌギの葉っぱを食べて育ちます。家蚕(一般のカイコ)は桑の葉っぱが食料ですが、ヤママユガは桑には目もくれず、カブトムシやクワガタに混じってクヌギの木に集まり、卵を産み付けるんですね。

 私たちも天蚕を卵から育てて糸を採ってみたいと思うようになりました。

 クヌギの苗は普通の園芸店では扱っていません。建材やシイタケ栽培のホダ木、薪や木炭の原料になる木ですから市販はしていないんですね。

 そこで地元の山林組合に「天蚕を育てたいんですけど…」と連絡したら、高さ1メートル50センチほどの苗を分けてくれました。

 1苗1000円。とりあえず6苗購入して2メートル間隔で植栽したのがこちら。

2023051707.jpg

2023051708.jpg

 森に生える木ですから肥料をやる必要はありません。保湿のため足元にウッドチップを撒き、水をたっぷり与えておしまい。

2023051709.jpg

 葉っぱが茂るまで数年かかるので、気長に生長を待ちます。

 天蚕の卵を付ける日が今から楽しみです。

2023051710.jpg



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

コンポストに補助金があると聞いて2台目を購入

 生ゴミ処理にコンポストを愛用しています。フタを開けて食べカスを放り込み、ボカシ肥料をパラパラと掛けてやるだけで分解が進んで、やがて良質の堆肥になります。

 できた堆肥はガーデニングに使い、残りは畑に撒いて再利用しています。生ゴミを捨てるのにビニール袋はいらないし、全部が土に還るのでサスティナブル。良いこと尽くめなんですが、ただ一点、冬に中身が凍ってしまって生ゴミの処理が追いつかなくなるのが難点です(→コンポストが凍って“冷凍残飯”に...)。

 他にもう1基コンポストを設置してダブルで運用できれば、冬場に生ゴミが溢れる心配がなくなりそうです。

 買おうかな、どうしようかなと思案していたところ、安曇野市に「生ごみ処理機器等購入費補助金」なるものがあることを知りました。

 市のホームページには、生ごみ処理容器(コンポスト)を一世帯2基まで補助すると書いてあります。

 補助率は購入費の3分の2、1基につき限度額3,000円とのこと。これは助かります。

 さっそくAmazonでアイリスオーヤマの160リットル「エココンポスト」を注文しました。お値段は7,180円。補助金3,000円が下りると実質4,180円になる計算です。

 数日後、箱詰めの状態で届きました。

2023051301.jpg

 畑の外れに直径70センチ、深さ10センチほどの浅い穴を堀り、底の部分を少し埋まるぐらいにして固定します。

2023051302.jpg

2023051303.jpg

 その上に本体パーツを載せて木ネジで固定すれば出来上がり。7年前に同じものを設置したことがあるので、ものの数分で完成しました。

2023051304.jpg

 左側のやや白っちゃけたほうが初号機、右が今回導入した2号機です。

2023051306.jpg

 生ゴミは上のフタを開けて投入します。発酵し熟成し堆肥になったら、下のフタを持ち上げてスコップで掻き出す仕組みです。

 凍結する冬季は、片方が満杯になったらもう一方に食べカスを入れるつもり。これでオーバーフローの心配がなくなりました。補助金様々です。

2023051305.jpg



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

空前のベビーブームに沸いています。

 今、我が家は空前のベビーブーム…と言っても野鳥たちの子育ての話なんですが。

2023051002.jpg

 こちら毎年、軒下に掛けたバードケージに巣作りする親スズメです。今年も律儀にやってきて、生まれたばかりの子供たちへの餌やりに余念がありません。

2023051003.jpg

 薪置場では、次の冬に備えてログラックの整理をしていたら、屋根のあたりからホッホ~ホッホ~ホッホ~。落ち着いたバリトンの美声が漏れてきました。

2023051007.jpg

 外に回って屋根の裏側を覗くと、蔓草の絡まった鉄骨製の梁に山鳩が1羽、身じろぎもせずにうずくまっています。

2023051008.jpg

 ははぁ、どうやら抱卵中の様子。そっとしておいてあげましょう。

2023051009.jpg

 畑の外れの木立まで歩いてみました。すると頭上から野鳥のヒナの元気な鳴き声が聞こえてきます。カラスが2羽、慌てて飛び出していきました。

2023051004.jpg

 カラスの居たあたりを仰ぎ見て納得。枝の付け根に小枝を集めて作った巣が2つありました。

2023051005.jpg

 つい最近完成したばかりのものらしく外見もきれいです。下からは見えませんが、中でカラスの子たちが親鳥を呼んでいるんでしょう。

2023051006.jpg

 安曇野は子育て真っ盛りです。

2023051001.jpg



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

カレールーが教えてくれた「太くて丈夫な原木の割り方」

2023050701.jpg

 薪にするために入手したナラの原木が大き過ぎ&硬過ぎて、自宅の電動薪割り機では割れなかったことを、前回、書きました(→手に入れた薪の原木が太過ぎて割れません!)。

2023050702.jpg

 その時点の結論としては「改めて業者さんから機械を借りてきて仕上げることにします。いやはや。」だったんですが、その後調べてみると、エンジン式の薪割り機のレンタル料金は1日5000~6000円もします。

 う~ん、たった残り数本のために、わざわざお金を出して機械を借りてくるというのはどうにも癪です。

 そこで、しばし作業を中断して頭を冷やしてみました。

 手持ちの道具で何とか処理できないものかなぁ...そんなことをつらつら考えながらキューブ状のカレールーを手に取り、眺めているうちに突然ひらめいたんです。

2023050703.jpg

 そうだ!このルーみたいに十文字の切れ目を入れたらいいんじゃない?

 善は急げ、です。さっそく土場に戻って丸太の断面にチェーンソーで深さ数センチの溝を切ってみました。

2023050704.jpg

2023050705.jpg

 電動薪割り機に原木を載せ、十文字の溝を斧に合わせて電源を入れると...

2023050706.jpg

 おお!ほぼ何のストレスも無くパキンと真っ二つに割れるじゃありませんか!

2023050707.jpg

 半月型になった丸太を再度、薪割り機に載せて斧に溝を合わせ、スイッチオン。

2023050708.jpg

 これまた気持ちが良いほどきれいに割れてくれました。

2023050709.jpg

 均等に硬く引き締まっているナラ材の断面に、ちょこっと切れ目を入れただけで圧力が縦方向に抜けて一気に裁断できたのだと思います。

 まさにこれはカレールーキューブの原理。チェーンソーで切れ目を付けてから割る、というルーティンを発見したために、我が家の非力な電動7トン薪割り機ですべての原木を滞りなく処理することができました。

 必要は発明の母、とはよく言ったものですね。
 

人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

手押し式の草刈機はやっぱり楽チンだった!

 春が来たと喜んでいたら、雑草もスクスクと育ち始めています。間もなく安曇野は憂鬱な草刈りの季節に突入するんですね。

 ああ今年も肩から刈払機をぶら下げて汗水垂らすのかと思うと、人間、逃げ出す算段を考えたくなるのが恒。

 便利な道具を探してググっていたら見つけました。手押し式の草刈機です。

2023050401.jpg

 ベビーカーを押す要領で前進すると、チップソーまたはカッター代わりのナイロンコードが雑草を刈っていく仕組みで、2ストロークまたは4ストロークの小型エンジンで稼働します。

 お値段は国内メーカー品が8万円弱、怪しい中華製で2万円弱とかなり開きがあるようです。

 見比べているうちに、バッテリー充電式の手頃な製品が見つかりました。
工進(KOSHIN) 36V 2.5Ah 手押し式 充電草刈機 刈払機 SBC-3625C2
バッテリー・充電器付 簡単 疲れない キャリー式 折り畳み 収納

¥39,837 税込


 肩掛け式の刈払機に比べると倍以上のお値段ですが、安心の国産品らしいのでスペア用のバッテリー1個を追加して注文しました。

 翌日、置き配で届いたのがこちら。

2023050402.jpg

2023050403.jpg

 重そうに見えましたが本体は8キロ。意外に軽く、サクサクッと組み立てることができました。

2023050404.jpg

 本体の後ろにリチウムイオン・バッテリーを差し込んで電源ON。

2023050410.jpg

 刃の回転数はこちらのつまみを回して調整します。バッテリーの持ちは高速運転で約30分、低速で約140分と書いてあります。

2023050406.jpg

 高速にするとかなり強力で、背高く生い茂ったイネ科の雑草も一網打尽にしてくれそうです。

2023050408.jpg

 ナイロンカッター専用で金属のチップソーは取り付けられませんが、このオレンジ色の2本のナイロンコードがビシバシと雑草に当たって切り倒していきます。

2023050407.jpg

 実際のところ切れ味は金属刃とそんなに変わらず、逆に石に当たって刃こぼれする心配がないので利便性に優れています。

 押してみると、スーパーの空の買い物カート並みに軽快。これなら辛気臭い草刈り作業も相当楽にこなせそうです。

 やっぱり持つべきものは道具だなとつくづく思った次第です。
2023050411.jpg



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。







テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ
本文検索キーワード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR