マイナス9度の散歩は、きついよ
この冬最強の寒波がやってきました。
安曇野では1月24日の正午から雪が降り出すとの予報でしたが、ちょうど時報の10分ほど前に粉雪がちらちら舞い始めました。
寒さのせいか、我が家のヨーキーは珍しくハウス(猫用のちぐらを使っています)からいつまで経っても出てきません。
昼前にようやく目を覚まして朝ごはんを食べると、やおら散歩に連れて行けとせがむのでした。
空模様を気にしつつ外に出ました。ちょうどイヤなタイミングで雪が降り始め、15分ほど歩いているうちに風が出てきました。横殴りの本降りです。
それでもヨーキーは黙々と歩いて、電柱にお約束のモノを引っ掛けるなどマイペース。いつものルートを悠然と回り、意気揚々と家路につきました。
翌日。雪は小止みになりましたが15センチほど積り、しんしんと冷える朝を迎えました。
寒暖計はマイナス9度を指しています。真冬日です。きっちり防寒していても、鼻の頭から頬のあたりがパリパリと音をたてて割れそうなほどの冷たさです。
家の周囲は一面の雪。いつもならキツネやイタチ、キジ、野良猫なんかの足跡が残っているんですが、今朝の雪野原は餅の表面ようにツルリときれい。動物たちも森の中で息を潜めて大寒波をやり過ごしているのでしょう。
そんな中を日課の散歩に出かけました。クルマの轍があるうちはその上を歩けばよかったんですが...
徐々に雪が深くなってきて、やがて未踏の雪原に突き当たりました。
まさに「僕の前に道はない僕の後ろに道は出来る」(高村光太郎)って感じ。
どうする? 先に進む?
ヨーキーにそう尋ねると、後ろを振り返ってスタコラサッサ。来た道を一目散に戻り始めました。
家に帰ってストーブの前で丸まったヨーキー。毛むくじゃらですが、やっぱりマイナス9度の散歩はきつかったようです。やれやれ。