今年もまんまとスズメバチの餌食になった私たち。
自宅敷地内のまさに生活動線の真ん中に、直径40センチはあろうかという巣が出来ていたのに気づかなかったんですね。
ちょっと視線を上げればイヤでも目につくはずの薪置場の屋根の下。地上3.5メートルぐらいのところに垂直にぶら下がっていたんですが、刺されたその日まで迂闊にも見過ごしていました。
チクリ、というかドカンと一刺しされたのは土曜日の朝のこと。
応急手当を済ませ、すぐに駆除を考えましたが、週末は作業中に万一のことがあっても駆け込める病院が限られているので、月曜日になるのを待ちました。
月曜日の夕方6時。空が暗くなりだしたのを見計らって雨合羽の上下に長靴、長手袋を着込み、ゴーグルを着用しました。
仕上げに防虫ネット付きの園芸用の帽子を被って準備完了です。
右手に殺虫剤のスプレー、左手にバーベキューで使うトングとスコップ、大判のゴミ袋を握りしめて現場へにじり寄りました。
巣の真下に脚立をそっと置き、斜め下2メートルほどの位置から殺虫剤を一気に噴霧すると、表面近くにいた働きバチが四方八方に逃げ去りました。
その隙に脚立に登り、巣の下に開いている穴めがけて間髪をいれずスプレーを噴射。殺虫剤が滴り落ちるのを確認してから、今度は1メートルほどの距離を保って表面に満遍なく殺虫剤を吹き付けました。
薬剤まみれになって落ちていくハチ、穴から飛び出して狂ったように不規則に飛翔するハチ…ゴーゴーとものすごい羽音が渦巻く中を、脚立の上で背伸びして巣の付け根にスコップの先端を当てグリグリグリ。力任せに切断しました。
スズメバチ特有のマーブル模様の丸い巣がドスンと地面に落下。表面が割れて粉々に崩れ、中から何層にもなった巣の中身が露出しました。
白い卵やウジャウジャと蠢(うごめ)く白い幼虫たち。そこにダメ押しのスプレーを吹きかけ、卵を必死に庇おうとする成虫も一網打尽にしました。
羽音が弱まったのを見計らって、ゴミ袋を二重にして中に巣を放り込みます。ビニール袋の口を閉じて隙間からさらに殺虫剤を注入。口をきっちり結んで駆除作業が完了しました。
所要時間はおよそ15分。以前、バーベキューハウスに同じぐらいのサイズの巣ができたとき、プロに駆除してもらいましたが、その際のスズメバチ・バスターの一挙手一投足を頭に叩き込んでおいたおかげで自然に体が動きました。
不意を突かれたハチたちは一度も反撃することなく、逃げた働きバチも散り散りに。やっぱりハチの巣駆除は一気呵成に執り行うのが鉄則ですね。
翌朝、地面に落ちた死骸を確かめると、スズメバチのなかでも図抜けて攻撃性が高いといわれる
キイロスズメバチでした。
道理でただ下を歩いていただけで何の警告もなしに攻撃されたわけです。
恐るべし、キイロスズメバチ。じつは猛暑の夏はより攻撃性を増すといいます。
今年、あと何回バトルしなけりゃいけないのでしょうか? いやはや気が滅入ります。
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テーマ : 信州
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