モイスチャー・メーター(水分計)で薪の含有水分を測ってみた
納戸を整理していたら、モイスチャー・メーター(水分計)が出てきました。
加工した薪の含有水分量を測るためにネットで買ったんですが、一度も使わないまましまい込んでいたようです。
中華製で、たしか1500円ぐらいしました。オモチャみたいなものかな、と思って放置してしまったのかもしれません。
もったいないので、新旧2種類の薪の水分を計測してみました。
左が2年間、乾燥させた広葉樹。右が先週、玉切りしたばかりのサクラです。
水分計のキャップを外すと、丈夫そうな針が2本、出てきます。
電源をONにして、4段階あるモードを木の種類に合わせA~Dに設定します。
2本の針を木筋に沿って縦方向に数ミリ突き刺すと、水分がパーセント表示される仕組みです。
同じ薪を数カ所、測って平均値を取ります。
こちら、生木のサクラです。まだ割っていませんが、切り口に針を刺しただけで45.9%まで跳ね上がりました。
大体、立木の水分は50%以上と言われていて、このままでは燃料になりません。
無理にストーブで燃やすと火付きが悪い上に白い煙が大量に出て、煙突内部に煤が付いてしまいます。
しかも火力をカロリー計算して比較すると、生木は完全に乾燥した木の半分程度しかないんですね。
一方、こちらは2年乾かした薪。水分12.0%です。
薪の含有水分は20%以下が望ましいとされているので、こちらは即、燃やすことができます。やっぱり、十分な乾燥が必要なんですね。
ついでに1ヶ月ほど前に伐採して薪に加工したばかりの我が家の針葉樹を測ってみると、驚いたことに11.8%。
たった1ヶ月でここまで水分が抜けるとは意外でした。針葉樹は繊維がスカスカしている分、水分の蒸発が早いのかもしれません。