このところソファに転がってひたすら東京オリンピックを観続ける日々だったせいで、いい加減、体がなまってきました。
競泳をテレビ観戦しているうちに、ムズムズと泳ぎたくなったんですが、以前にも書いたように安曇野一帯は<スイミングの空白地帯>です(→
「冬の運動不足は「ラーラ松本」で解消!?」)。
市内に「あづみ野ランド」というゴミ焼却施設に付帯した温水プールがありますが、かなり老朽化しているうえにプールが狭く、大人が泳ぐには向いていません。
民間の健康施設も皆無です。
考えてみれば長野は全国有数?の<海無し県>。地元の知り合いにもカナヅチだという人が少なくありません。
たぶん、スイミングの施設を作っても客が集まらず、採算が取れないのでしょう。
(2020年2月12日)
実際、「あづみ野ランド」については、あまり芳しい評判を聞いたことがありません。「ボロい」「狭い」「お子ちゃまプールだ」などなど、知っている人に尋ねると散々な低評価ばかりが返ってきます。
ただそうは言っても、手っ取り早く運動不足を解消するには他に選択の余地がないので、今回、気乗りしないまま出かけることにしました。
今年3月にリニューアルしたばかりの
「穂高クリーンセンター」というゴミ焼却施設の敷地の一角に「あづみ野ランド」は建っています。
焼却施設がピッカピカなのに比べて、隣の「あづみ野ランド」は煤けた感じの昔の建物です。エスカレーターも
使用停止になっています。
階段の脇にこんな立て看板がありました。
ウォータースライダー
利用中止のお知らせ
ウォータースライダーの経年劣化に伴い、
機器の状況及びお客様の安全を考慮し、
以下より利用中止とさせていただきます。
中止日:令和3年4月1日(木)~
要は予算不足で老朽化したプール施設の改修もままならない、ってことでしょう。
大丈夫かな?と少々、心配になりましたが、階段を上がって受付へ。利用料は大人600円、小人400円です。
コロナ対策でプールは定員20名限定と書いてあります。
受付のおばちゃんに尋ねると、現在17名が遊泳中とのことです。近所の
「穂高プール」が休業日で、平日にも関わらず珍しく混んでいるんだそうです。
混んでいるといっても17名ですから、首都圏の公営プールの常識からすればガラガラに近い状況でしょう。
ちなみに「穂高プール」というのは安曇野市営の屋外プールで、こちらも老朽化が進み、今夏をもって
解体されることが決まっています。
安曇野のプール事情はまさに
断末魔って感じです。
水着に着替えてプールサイドに立つと、噂どおりのこぢんまりしたプールでした。
メインの変形プールの他に
ジェットバス、ジャグジーバスが並んでいます。
天井が高く開放感はありますが、お子様向けに作られた変形プールは水深1.1m。その一部が申し訳程度に25mのコース(3レーン)になっています。
大人は、この3レーンをさらに削って広めの1レーンに仕切ったスペースを往復するように、と書いてありました。見ると40代~70代の男女数名がウォーキングしたり、泳いだりしています。
仕切りの反対側では、小さな子供達がお父さん、お母さんと水遊びに夢中です。
のどかな光景ですが、
ショ○ベンプールだったらイヤだな、とおっかなびっくり水に入ると...意外にも透明度が高く、水質はかなりきれいに保たれていました。
ターンを繰り返してゆっくり泳ぐうちに、大人のスイマーは一人減り二人減り...気がついたら貸し切り状態に。マイペースでたっぷり距離を泳げてラッキーでした。
プールサイドの採暖室(低温サウナ)で体を温め、更衣室で水着を脱いでから、別料金の
展望風呂に浸かりました。
展望風呂は、文字どおり湯船の向こうに
常念岳~燕岳が一望のもと見渡せます。あいにく曇りで視界は良くありませんでしたが、入浴料300円のところ、温水プールとセットで利用すると200円に割引になります。
ただ、この展望風呂、目の前を自動車道が左右に走っていて、男湯は走行中の車窓から丸見えなんですね。洗い場に立って北アルプスを眺めれば、即、
フル○ン姿を世間様に晒す格好になります。
ま、おおらかで結構なんじゃないかな、とは思いますけど。
都会のフィットネスクラブで高い月額利用料を払ってプールで泳ぐことを考えたら、少々、狭苦しくはありますが古いなりにメンテナンスの行き届いた「あづみ野ランド」は、かなりお得。穴場かもしれません。
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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報