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踏んだり蹴ったりのスキー場。暖冬×コロナに持ちこたえられる?

 安曇野からクルマで30分から小一時間、北に向かって走ると、国道の左右にスキー場が点々と見えてきます。

 大町~白馬はスキー/スノーボードのメッカ。雪質が良く、設備も充実しています。

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 が、しかし。

 一帯のスキー場は過去20年間で来客数が半減するなど、長きにわたって人気が低迷しているんですね。

 唯一の希望の星は外国人客。欧米やオーストラリアからスキーやスノーボードを楽しみに長距離バスでやってくる観光客が、順調に増えていました…一昨年までは。

 新型コロナ感染症の第一波で外国人の来日がストップすると、一転、観光バスはガラガラに。スキー場の客の2割を占めていたインバウンド需要がゼロになって、ただでさえ空いているゲレンデは人影もまばらな、ただの雪原と化してしまいました。

 それに追い打ちをかけたのが昨年の暖冬です。雪がまったくと言っていいほど積もらず、多くのスキー場が経営破綻寸前に陥りました。

 今シーズンはそこそこの積雪になっていますが、GoToトラベルがコロナの第三波の影響で停止すると、インバウンドどころか国内観光客さえストップ。

 スキー場によっては今季の営業を断念したところもあって、まさに2年連続の“底冷え”です。

 地元民や安曇野の私たちが遊びにやって来るぐらいでは、とても支えにはならず、このままコロナ禍が長引くと、さらに廃業へ追い込まれるスキー場が出てくるのでは?...と心配です。

 そうでなくても、大町~白馬には赤字廃業したスキー場のがあっちにも、こっちにも...。

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 雪に埋もれたゴンドラリフト小屋の残骸を見るにつけ、寂しい気持ちが募ります。

 飲食業も大変ですが、ウインタースポーツに携わっている皆さんも塗炭の苦しみを舐め続ける今冬です。

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あれ?爺ヶ岳の「種まき爺さん」がもう現れた?

 安曇野の農家に田植えの時期を知らせる「種まき爺さん」

 北アルプス・爺ヶ岳の頂上付近に雪解けとともに現れる雪形(ゆきがた)のことです。
 この「種まき爺さん」が、2月の天皇誕生日を前にひょっこり姿を現しました。

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 こちらは数年前の春たけなわに撮った種まき爺さん。さすがに今はここまで鮮明には見えませんが、それでも昨日あたり、遠目に爺さんとわかるぐらいまで雪解けが進んでいました。

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 昔から麓では、この爺さんのおいでを待って田植えを始めるのが習わしで、例年なら3月下旬から4月下旬にかけてが爺さんの《出番》です。

 ところが今年は爺ヶ岳の山頂付近にあまり雪が積もらず、また最高気温が20度を超える陽気が続いたせいで、爺さんは一気に冬眠から目覚めてしまったらしいのです。

 いずれ一雪降ればまた姿を隠すのでしょうが、それにしても少々、せっかち過ぎませんかね?

 季節の移ろいが早過ぎて、なんだか先行きが心配です。


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薪ストーブの焚きつけに一番なのは、ズバリ栗の小枝でした

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 2月は薪ストーブの季節。朝から晩まで、起きている間は薪をせっせと追加して火を絶やさないように気をつけます。

 朝、一番の仕事は、燃え尽きた灰を炉内から掻き出して、新たに火を熾(おこ)す作業です。

 たまに熾火が残っていると簡単に火がつきますが、一旦炉が冷えてしまうと種火から徐々に炎を大きく育てていかなければいけません。

 十分に炎が立たないうちに薪を入れるとあっけなく消えてしまいます。白い煙がもくもく上がってくすぶり続けたりもします。

 そこで重要なのが“焚きつけ”です。

 水分が多くて火がつきにくい木はダメ。炎が立たず、じわじわと地味に燃える植物も向いていません。

 手でパキパキと小気味よく折れて、着火性が高く、しかもそれなりに火力があって一気に火が回る木が最高です。

 庭の樹木でいろいろ試してみたところ、栗の小枝がダントツに優れていることがわかりました。

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 剪定した枝を地面に重ねて野ざらしにしておくだけで、半年もすると水分が抜けてカラカラになります。

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 軽く握ると面白いように折れるのは、十分に乾燥している証拠。

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 我が家では、そんな栗の小枝をバケツに集めて薪ストーブの着火剤にしています。

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 冷えた炉内に栗の小枝を5~6本、膨らみを持たせて重ね置き、ライターで火をつけます。

 すぐにボボボッと音がして炎が上がります。

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 すかさずその上に小枝をもう5~6本、重ねて炎を広げ、乾いた木の皮や、やや太めの枝に燃え移らせば大丈夫。

 パチパチと元気に爆ぜる火に、今度はすぐに火が回って高温になる針葉樹の薪の細いものをかざして並べ、一気に炉内の温度を上げていきます。

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 適温の200度まで上昇すれば、もう安心。後はクヌギや白樺、ニセアカシアなどの広葉雑木を継ぎ足し、継ぎ足しして温度を200~300度にキープします。

 面倒だった朝の火起こしが、栗の小枝のおかげで一気に楽になりました。


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今年も屋根を“新調”した相道寺道祖神

 ご存じのように安曇野は全国でもっとも道祖神の多いエリアだと言われています。

 道端に気をつけて散策していると、思いがけないところで道祖神に遭遇することがあります。

 観光ガイドに出てくるものとしては、池田町相道寺地区の街道沿いに立つ相道寺道祖神が有名です。

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 雨ざらしの道祖神が多い中、こちらの双体道祖神は、小人の家のような可愛い藁葺き屋根の下に鎮座ましましています。

 先日、地元紙にその藁屋根が“新調”されたというので見に行ってきました。

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 こちらの集落では毎年1月の中旬になると、近隣のみなさんが藁で作った「おやす」と呼ばれる正月飾りを持ち寄り、屋根を葺き替えるのだそうです。

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 近づいてよく見ると、ひとつひとつの「おやす」は、ラッパ状に造作されています。

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 じつはこれ、神様に御神酒を差し上げるための酒器をかたどっているんですね。

 中空のラッパが五層に重なっているせいで屋根の裾の部分が反り返って、独特のメルヘンチックなフォルムが生まれています。

 天井から、こちらも藁と「おやす」で拵えた手桶?と杯が吊り下げてあります。相思相愛の男神さま、女神さまがきこしめして、さらにラブラブに=五穀豊穣になるのを期待してのお供えでしょう。

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 そんな様子を感心して眺めていたら、マスク姿の地元のおばあさんが一本道をトコトコやってきました。

 お尋ねすると、おばあさんの家でも正月明けに「おやす」を30個ほど持参し、隣近所とご一緒に屋根の葺き替えをしたそうです。

 「おやす」の数はおよそ800個ほどもあり、足りない分はその場で藁を編んで作り増しするんだとか。

 19世紀の初頭にはすでにここに立って、村人を悪霊や疫病から守ってきた道祖神さま。今はコロナから相道寺のみなさんをお守りしているのでしょう。

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相道寺道祖神
(Googleストリートビュー)

https://www.google.com/maps/@36.4191879,137.8927802,3a,75y,84.55h,74.67t/data=!3m6!1e1!3m4!1szt4faUnJArg25RDHAM3q1A!2e0!7i13312!8i6656?hl=ja


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山の稜線をピンクに染める安曇野の夕映え

 北アルプスの山々が西側を高い壁のように塞ぐ安曇野では、日没がかなり早く訪れます。

 よく晴れた冬の日には夕焼けが見事ですが、関東平野のように地平線から天頂付近まで一面、茜色(あかねいろ)のグラデーションに染まるようなダイナミックさはありません。

 そもそも安曇野は松本盆地の北の外れ。地平線というものが見当たらず、夕日はまだ明るいうちにさっさとアルプスの山の向こう側に落ちてしまいます。

 一方、安曇野が日没を迎えても、山の反対側(富山県)にはなお太陽が残り、その残照がアルプスの稜線を赤々と照らし続けます。

 こちらのパノラマ写真は、松本を背にして真北を向いて撮った1枚。

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 向かって左が西、右が東です。

 西側の山裾はすでに日が沈んで暗くなり始めていますが、東側の平野にはまだ日差しが少し残っています。

 西側をクローズアップするとこんな感じ。爺ヶ岳鹿島槍ヶ岳の上3分の1ほどが白く輝いています。

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 夕日は刻一刻と傾き、やがて山頂付近を赤く照らして夜のとばりに呑まれていきます。

 美しくも儚(はかな)い安曇野の夕景です。

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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