里の家のガレージは、
草ボウボウで凸凹の泥道に面しています。
雨が降ったり、霜が降りたりするとたちまちぬかるんで、タイヤがスリップします。
この泥道、一度はきちんと砂利を敷いて整備した形跡があるのですが、年月の経過とともに砂利が四散して地面が剥き出しになってしまい、今ではクルマ泣かせの悪路と化しています。
全長120メートルほどの直線路に、
ギシギシやら
ブタクサやら何やらがわんさか生えてきて、もはや収拾が付きません。
私道なので公がメンテナンスしてくれるわけでもなく、ぼんやりしていると背丈を超える雑草であっという間に密林と化してしまいます。
春から秋は週一ぐらいのペースで草刈りをしますが、完全ないたちごっこです。
これはお金をかけてでも砂利を敷き直すしかないな、と観念して、知り合いの土木屋さんに相談しました。
「昔はこういうところに砂利を敷いたもんだけど、砂利は粒が同じ大きさだから時間が経つと流れ出してしまうのよ。でも、最近はもっと良いものがあるから、それを敷きましょ」
そう言うと土木屋のおじさんはオンボロダンプを転がし、近所の河川敷の採石所へ出かけていきました。
しばらくして荷台に山盛りに運んできたのが、こちらの
人工砕石です。C40-0という種類だそうで、岩石をクラッシャーに入れて40ミリ以下に砕いたもの。
砂利との違いは粒の大きさが微細な砂状から4センチ大の石ころ大まで、まちまちな点です。
大きさの違う粒同士がお互いに隙間を埋めて強い層を形作るのが特長で、雨や霜に当たっているうちに徐々にギュッと固まり、流れ出さないんだそうです。
おじさんは、このC40-0を都合8杯、仕入れてきて、我が家の悪路にまんべんなく敷き詰め、ユンボで平らにならしました。
その上をオンボロダンプで何往復もして圧縮をかけると、
「できたよ。これで水溜まりにはならんし、草も当分は生えないね」
意気揚々と引き揚げていきました。
ちなみに費用は、C40-0がダンプ1杯1万2000円×8杯、プラスおじさんの手間賃でした。人工採石の費用の相場がわからないので、高かったのか安かったのか不明ですが、これで直線路の半分ぐらいに簡易舗装ができたわけですから、まあお得だったように思います。
その晩、雨が降り、翌朝、敷いたばかりの人工採石の状態を見に行くと、早くも石の間に砂状の粒がぎっしり詰まって良い感じに固まっています。
水溜まりもできていません。これでようやく、まともな“私道”になりました。
来年は雑草に悩まされずに済みそうです。助かりました。
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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報