
安曇野市穂高の街道沿いに
「たまごの駅」というベタな名前のたまご専門店があります。

駐車場がやけに広く、平屋の建物は食品関係の店というよりはカー用品店みたいですが、新鮮なたまごを求めて松本あたりからも多くの常連客が足を運んでくるようです。

合田共同養鶏組合という法人が運営する直売所で、採れたてたまごの販売をメインに、鶏肉を使った加工食品や野菜まで平台に並べて販売しています。
売店の隣には広々した
食堂スペースがあり、たまご料理にこだわった定食メニューが充実しています。

先日、この食堂で初めて
「たまごかけごはん定食」を食べてみました。
最初に税込み
500円!を払い、席で待っていると、ややあって「たまごかけごはん定食の方!」とカウンターに呼び出されます。

お盆の上には、ご飯に味噌汁、納豆、卵焼き、野沢菜が載っています。中央に空の食器がひとつ。ですが、肝心のたまごが見当たりません。
「あれ、たまごは??」
と呟くと、カウンターの中にいたお姉さんが、
「向こうのテーブルにザルに入れて置いてありますから、好きなだけ取ってくださいね」
と教えてくれました。
ええっ?好きなだけ取っていいんですか?
「はい、たまごは
食べ放題。お得ですよ」
お得ですよって、そりゃそうに違いありません。

お盆を一旦、テーブルに運んで、たまごを取りにコーナーテーブルへ。白、薄いベージュ、茶色の3種類のたまごが、ザルにきれいに取り分けられていました。
牧草たまご
自然豊かな山合いの小川村で大事に育てたたまごです。牧草を食べているので、くさみのない味です。
米たまご
安曇野コシヒカリをエサに配合して旨味(うまみ)成分が多いたまごです。くさみもなくあっさりです。
平飼いたまご
自由に産みたい時に産まれたたまごのため数は少く、旨味はつまっています。生で食べておすすめです。
やや怪しい日本語で書かれたポップを見て、とりあえず「牧草たまご」と「平飼いたまご」を選びました。
まずは平飼いたまごから。殻を割って器に入れてみると、意外にも黄身は小ぶりです。よく掻き混ぜて醤油を垂らし、ご飯にかけていただきました。
うわぁ!こ、これはうまい!!
味か濃くて、黄身の新鮮な香りに包まれます。プルルンと震えるような
白身の食感もたまりません。

さすが専門店の生卵は違うな、と感動しつつ、今度は牧草たまごをご飯に。
こちらもうまい!!…うまいんですけど、平飼いたまごとの違いは正直わかりません。
私たちはたまご2個でちょうどお腹いっぱいになりましたが、隣のおじさんは生たまご2個+目玉焼き2個=計4個を食しておられます。
じつはこの目玉焼き、カゴから取った生たまごをホットプレートで自分で焼くシステムなんですね。
生が苦手な人は焼いて召し上がれ…というお店の心遣いです。
いやぁ、ワンコインでこんなにおいしいたまごかけごはん(と目玉焼き)を食べ放題に食べられるなんて、ちょっと珍しい大盤振る舞いじゃありませんか。
たまご党の方は、ぜひお試しください。
■たまごの駅■
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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報