古民家で炉端焼きをするのに欠かせないのが、火興しです。木炭や薪に手早く火をつけて、ほどよい火力に持っていくにはちょっとしたコツがいります。
かれこれ10年近く
囲炉裏に火を熾し続けてきたおかげで、炭火の管理はそつなくできるようになりました。
その際に、無くてはならないのが
火吹き竹です。こいつでフーフーやるだけで、火勢を簡単にコントロールできるんです。
一方、里の家にはバーベキューハウスがあって、耐熱レンガの炉に火を熾してステーキや野菜を焼いています。
初めのうちは、古民家から持ってきた火吹き竹で空気を送っていたんですが、火種まで距離があるせいか、息が切れるわりにはあまり効果的じゃありません。
息が上がって目が回りそうになると、竹を団扇に持ち替えてパタパタ…それもあまりスムーズとは言えず、他に良い方法がないかな?と考えていたところでした。
そんな先日のこと、ホームセンターのアウトドア用品コーナーを覗いたら、あったんですね。
鞴(ふいご)が。
真っ赤な胴体に
バッファロー?らしき動物の絵が描いてあります。アメリカ製?なんでしょうか。
真ん中の黒いジャバラが伸び縮みして、先端の金属部分から結構強い風を送り出す仕組みです。
「火起こし用送風機」
なんて勿体(もったい)付けた商品名ですが、単なるふいご。さらに店頭でお値段を見てびっくり。1000円ちょっとなのでした。
じつは生まれてこの方、ふいごなんて買ったことがなかったので、値段の相場がわかりません。
それでも、1000円ちょっとというのは漠然と安過ぎるような気がします。
「大丈夫かな?1回使ったら、すぐジャバラが裂けてオシャカになるんじゃないの?」
半信半疑で買って帰り、さっそくバーベキュー台で木炭の火興しにチャレンジしてみました。
すると、おお!おれは便利だ!
小さな火種にシュッシュッと
殺虫剤をかけるような感じで軽く空気を送ると、みるみる太くて頼もしい
火柱に育つんです。
しかも、意外に丈夫なことも判明しました。春からこれまで何度も使っていますが、壊れる兆しはなく、至って快調です。
モチはモチ屋と言いましょうが、囲炉裏には火吹き竹。でバーベキューにはふいごがいちばんなんですね!
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テーマ : 信州
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