薪ストーブ初心者の私たちにとって、悩みの種は
“火加減の調節”です。
焚き付けから薪に火を移してよく燃やし、炉内を一定の温度に保つのが正しい薪ストーブの使い方なんですが、これが必ずしもうまくいきません。
いくら薪を足してもなかなか温度が上がらず、ヘンにくすぶっているうちに、煙突の
継ぎ目から茶褐色の粘っこい液体がポタポタ垂れてくることがあります。
これ、炭焼きの時に出る
「木酢液(もくさくえき)」なんです。要は低温過ぎて薪が木炭状態になってしまっているんですね。
室温が上がらないうえに煙突が汚れるので、ダメダメです。
反対に、薪が完全燃焼して一気に温度が上がる場合も。しめしめ、うまく燃えたぞと喜んだのも束の間、今度はたちどころに
灰になってしまってあっけなく燃え尽きたりします。
簡単で確実なストーブの温度管理法はないものか?…と思っていたところ、地元のストーブ専門店・
山風舎で無料の薪ストーブ講習会が開かれていたので、ちょっと覗いてみました。
30分間ほどのレクチャーでしたが、とてもシンプルな“秘訣”を教えてくれました。
それはストーブ用の
温度計を使えば大丈夫ってこと。
薪ストーブの上に温度計を置いて火を熾したら、なるべく素早く温度を「適温ゾーン」まで上げるようにする。「適温ゾーン」に達したら、薪は自ずとゆっくり燃焼するので火加減が安定する…とまあ、拍子抜けするくらいやさしいアドヴァイスなのでした。
本当にそんなにうまくいくのかねぇ?…半信半疑でしたがネットで
Condar 薪ストーブ用 温度計
(3000円)を買ってみました。
焚き付けに火を付けたら、針葉樹などの燃えやすい薪に火を移して一気に炉内を温めます。
温度計の目盛りが「適温ゾーン」(私たちが手に入れたものでは
「OPTIMAL」と書いてある白帯のゾーン)に入ったら、あとは薪を少しずつ足していくだけ。
これまでとやっていることは大して変わらないはずなのに、「適温ゾーン」を気にしながら薪を継ぎ足すだけで炎が安定し、火持ちも格段によくなったから驚きです。
薪ストーブの火加減にお悩みの方は、お試しください。
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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報