国営アルプスあづみの公園の大町・松川地区で、冬の間、スノーシューのウォーキング・ツアーをやっていると聞き、友達を誘って行ってみました。
公園のホームページには、2月の土日に開催と書いてあります。
スノーシューを履いて真白な森に飛び出そう!
西洋「かんじき」とも呼ばれるスノーシュー。初めての方でも簡単に楽しめる雪遊びの道具です。スノーシューを履いて雪の森へ出かければ、動物の足跡など、新しい発見がきっとあるはず。
スノーシューを履いて雪上散歩や樹木の観察などをお楽しみいただきます。公園サポーターが見どころをご案内します。初めてのかたでも楽しく参加していただけます。靴は防水防寒性のあるスノーブーツやトレッキングブーツがお勧めです。スノーシュー・ストック・スパッツなどは無料でお貸出しします。
【開催日】2月4日(土)~2月26日(日)の土日祝日
【時間】午前の部10:30~、午後の部13:30~(所要時間は各60分~90分で、ご都合に合わせて時間・コースを変更いたします)
【定員】20名
【参加費】無料(別途、入園料が必要です)
*十分な積雪が無い場合は中止させていただきます。予めご了承ください。
こんな真冬にまさか定員20名を超える参加者がいるとは思えませんが、念のためサイトから予約して出かけました。
当日は朝からどんよりした曇り空。北アルプスの山麓に広がる同公園の大町・松川地区に近づくにつれ、乾いた雪が降り出しました。
入場料410円を払って公園に入ると、正面に机が1つ。本日のスノーシュー体験参加者の名簿が載っています。
名簿を覗いてびっくり。なんと私たち2名の他に、8名の団体さんがエントリーしていたんです。
総勢10名のパーティにボランティアの年配の男性2名が
ガイドとして付き、用具倉庫に向かいました。
全員に
スノーシューとストックが無料で貸し出されます。
大人男性用の「大」と書かれたスノーシューを受け取り、スノーブーツの上から着用してみます。
昨冬、伝統的な
かんじきを履いて雪原を歩くツアーに参加しましたが、スノーシューは今回が初体験です。
つま先と踵の後ろ側にストラップ式の
ビンディングがあり、靴に合わせてギュッと一締めすると、つま先側が固定されます。踵はわざと浮くようにできていました。
フレーム本体はアルミ製で、裏側にギザギザの爪(クランポン)が付いています。これが雪に食い込み、滑らない仕組みです。
一足先に装着ができたので、少し試し歩きしてみました。
かんじきと同様、スノーシューも内股気味に歩くとフレームを踏んづけてしまいます。
足がもつれるので注意が必要です。
まあ、単に両足を少し開き気味にして歩けばいいだけのことなので、これはすぐに慣れました。
ところが、意外なところに落とし穴が。良い気になってバックしようとしたら、テール部分が雪に刺さって浮き上がり、思いっきり
尻餅をついてしまったんですね。
後でガイドの方に聞いて知ったのですが、スノーシューの弱点はこの
“後退”なのだそうです。
スノーシューを履いたらバックは避けてUターンするか、狭い場所ならスキーのキックターンの要領で回るのが正解なんだとか。説明を受けてから行動を起こさないと、こういうことになるんですね。
その後、前後をガイドさんに挟まれ、公園内の広大な雪原を歩き出しました。
夏場、
マウンテンバイクのコースになっているエリアをぐるっとめぐるツアーです。
通常なら縦1列になってゾロゾロ行くんでしょうが、やがてガイドさん曰く、
「なるべく横に広がって
新雪の上を歩いてみてください。そのほうが気持ちいいですよ」
そこでガイドさんを中心に扇状に広がって進みました。
なるほど!こんもり積もった雪の表面にスノーシューを踏み入れると、何とも形容しがたい柔らかな感触が足の下から全身に伝わってきます。
白い綿の上を歩いているような、贅沢な感覚です。
雪の降りしきるやわらかな雪原を、足裏で味わうようにして歩く…ヘンな表現ですが、なんだか新雪を独り占めしたような気持ちになりました。
時折、ガイドさんが皆を集めて、獣の足跡や樹木の高いところに見えるタカの巣の解説をしてくれます。「へぇ~」と感心するエピソードばっかりで、こちらも楽しめました。
正味1時間30分ほどのツアーは、あっという間でした。歩数にして6000歩強と、じつはさほどの距離を歩いたわけではありませんが、足を大振りにするのでちょうど良い有酸素運動になりました。
参加費無料で用具もタダ、しかも親切なガイドさんまで無料で付いてくるという
大盤振る舞いのアクティビティ。さすが国営公園は太っ腹です。
雪の安曇野を縦横無尽にウォーキングしたい向きには、最適なツアーだと思います。一風変わったウィンタースポーツをお探しの方にオススメです。
ただし寒さ対策は万全に。
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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報