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ストーブで大豆を茹でて味噌作り

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 地元「俵屋麹店」生麹(なまこうじ)と北海道産の大豆が揃ったところで、毎冬恒例の味噌作りをスタートしました。

 大鍋を薪ストーブに掛けて1キロの大豆を気長に茹でます。

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 去年まではガスコンロで3~4時間、コトコト火を通したのですが、薪ストーブの登場で面倒な作業が一気に楽になりました。

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 薪ストーブの上に、ただ鍋を置いておくだけ。半日以上かけて、大豆がフニャフニャになるまで待てばいいんですね。

 十分、柔らかくなった大豆をマッシャーで潰してペースト状に。そこに1キロの生麹、250グラムの種味噌(自家製3年味噌の残りもの)、そして450グラムの食塩を練り込みます。

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 よく混ざったら、手でおむすび状に握ってホーロー容器の内側にペッタン、ペッタン投げ込んでいきます。こうすると空気が抜けてカビにくくなるんだそうです。

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 味噌の表面を手の甲で平らにならして完成。落とし蓋をして容器の口を新聞紙で包み、一丁上がりです。

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 出来上がった味噌は古民家の屋根裏で数年寝かします。

 とりあえず今回は大豆1キロ+生麹1キロ分を作りましたが、冬の間にせっせと続きを仕込んでいこうと思います。

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生麹(なまこうじ)を求めて「俵屋麹店」にたどり着きました

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 信州といえば味噌…長野県には安くておいしい味噌屋さんがひしめいています。

 そんな専門店で好みの味噌を買ってしまえば簡単なんですが、せっかく安曇野に住んでいるんだから自分たちでも作ってみたいな、と始めたのが自家製の味噌仕込みに手を染めるきっかけでした。

 今年で7年目を迎えます。

 最初のうちはスーパーで乾燥麹(かんそうこうじ)を買って作っていました。

 ところが、地元のおばあさんから、

「味噌作りは生麹(なまこうじ)がいちばんだよ」

 と教わり、生麹で仕込むことを覚えました。

 同じ麹でも“生”というだけあって麹菌の力が強く、あきらかに香りとコクに違いが出ます。

 毎年、味噌作りの季節がやってくると、生麹を求めてスーパーの商品棚を漁る私たちです。

 今年も近所のスーパーをハシゴしましたが、どこも品切れ。味噌の本場・長野でも、生麹の入荷量は限られているようです。

 困ったなぁとググってみたら、灯台下暗し。地元・安曇野に創業110年の歴史を誇る麹屋さんがあったんですね。

 その名は「俵屋麹店」。街道沿いに古民家風の立派な店舗を構えています。

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 というか、こちらのお店、いつもその前を通っていながら迂闊なことに私たちはてっきり味噌屋さんだと思い込んでいたんです。

 でも、店先の看板をよく見ると、ちゃ~んと「こうじ」と書いてあります。ダメですねぇ、今の今まで気づきませんでした。

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 閉店間際の夕まぐれに藍染めの暖簾をくぐりました。店内には味噌樽が置かれ、お味噌のいい匂いが漂っています。

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 通路の真ん中には、温かい特製甘酒を一杯200円で飲めるコーナーも。

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 冷蔵庫には甘酒や塩麹や各種の漬け物に囲まれて、袋詰めの生麹が竹カゴに陳列してありました。

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 1キロ756円(税込)。ネット通販している専門店の相場がキロ1000円~1500円ぐらいすることを思えば、かなり良心的なお値段です。

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 思わず2キロ買って帰りました。

 袋を開くと、ごらんのような白く輝く生麹が姿を現しました。新鮮で、つやつやモチモチした見た目がたまりません!

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 間違いなくおいしい味噌ができそうです。

 

【俵屋麹店】





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寒波到来で安曇野を除雪車が走る、走る

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 “冷凍古民家”から這々の体(ほうほうのてい)で逃げ出した私たちですが、安曇野の里へ下りてびっくり。今度は行く先々で田舎道が交通渋滞しているではありませんか。

 週末なので、交通量は多いはずありません。にもかかわらず、あっちでもこっちでも、妙な具合にクルマの流れが滞っているんです(と言っても、ちょっと我慢すればすぐに解消する程度の可愛い渋滞ですけど)。

 スリップ事故でも起きたのかな?…と、運転席で中腰になって先のほうを眺めているうちに原因がわかりました。

 除雪車です。

 黄色や青の派手な色した大型特殊車両が、ゴーゴーと唸りながら雪を掻いているのでした。

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 その数、小一時間のうちに出会っただけでも10台以上。そこら中で全開稼働中といった感じです。

 もっとも除雪車が走るのは国道や県道などのメインの通りに限られます。脇道や歩道は、手押しの小型除雪車が活躍していました。

 おかげで安曇野の平地は、一応どこを走ってもスタックする心配はなさそうです。一安心しました。


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大寒波襲来!で、とうとう古民家から逃げ出しました

 センター試験が実施された1月第二週の週末。日本列島にこの冬いちばんの寒波が到来して、全国各地に大雪被害をもたらしました。

 私たちの古民家が佇む山里も、猛烈な寒さと時ならぬ大雪の襲来で、てんやわんやの土日になりました。

 安曇野の里へと続く県道は朝から二度も除雪車が稼働したのに、昼過ぎには四駆車以外、往来不能なほどの積雪に。

 あわや山里孤立か!?と不安が頭をよぎりました。

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 日中の最高気温はマイナス4度。明け方にはマイナス8度を下回り、文字どおりの“氷の世界”と化したのでした。

 問題は我が古民家です。土間に吊り下げた寒暖計の目盛りは、どんなに囲炉裏に火を熾してもプラスに転じません。

 それどころか、夜半過ぎには何とマイナス10度!を突破。その後もまだまだ下がりそうな気配です。

 もはや打つ手はありません。粉雪の舞う中を水道の元栓をしっかり閉じて早々に戸締まりしました。

 しばらくは里の家に避難して、大寒波が立ち去るのを待とうと思います。

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イナゴに続いてざざ虫、発見!

 先日、長野道・安曇野インターに隣接する明科SAに立ち寄った時のこと。

 土産物コーナーを冷やかして歩いていたら、なにやらディープな一角に出くわしました。

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 いなご甘露煮 648円 税込

 赤黒く煮染められたイナゴが、ビニールパックにギュウギュウ詰めになって売られています。

 ビニールの包装紙越しによく見ると、かなり虫の原形をとどめています。う~む、昆虫が苦手な人にはショッキングな食品かもしれません。

 ですがその下にさりげなく貼ってある黒いカードを見て、思わず、

 「ざざ虫だっ!」

 小さな声で叫んでしまいました。

 そう、南信州伝統の、あの川の石の下にいるゾロゾロした虫の甘露煮が、こんなところで瓶詰めになって並んでいたんです。 

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 ディスプレイの黒いカードには、ごていねいに虫のイラストまで付いています。

 手書きの白インクで、こんな説明文が添えてありました。


 ざざ虫

 南信州の清流・天竜川に住むカワゲラ等の水生昆虫の幼虫。
 主に佃煮や揚げ物として食されています。 高級珍味!!


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 お値段は税込で1瓶1728円。税抜にすると1600円です。瓶の裏側に内容量35グラムと書いてあるので、1グラムあたり約46円という計算になります。

 ちなみに高級食材として知られるカラスミのお値段をネットで調べてみたら、グラム25円~80円ぐらいでした。平均するとちょうど45円前後ってところでしょうか。

 つまりざざ虫は、東アジアを代表する珍味・カラスミとタメを張る価格なんですね。「高級珍味!!」という謳い文句もあながち的外れじゃないのかもしれません。

 とはいえ、“幼虫”の佃煮をわざわざ高速道路のSAで買い求める奇特な人がいるもんでしょうか?

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とてもこれ以上、近づいて撮影できません…

 不審に思って陳列棚の奥に手を伸ばし、在庫本数を確かめてさらにびっくり。

 8本!なんと8本もあるんです。

 怖い物見たさの冷やかし客目当てに在庫しているとは思えません。ここで買って食べるのを楽しみにしている愛食家が、かならずや一定数いるって証拠でしょう。

 恐るべし、伝統食(と、その食通)!



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究極?の薪割り機「キンドリング・クラッカー」

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 安曇野の寒い冬を薪ストーブだけで過ごすとしたら、一体、どれぐらいのが必要なのでしょうか?

 里の家に暮らし始めて最初の冬を迎えた私たちにとって、ぜひとも知っておきたい生活情報です。

 ご近所に聞いて回ったのですが、薪ストーブの大きさや設置数がまちまちで、じつのところよくわかりません。

 薪ストーブと床暖房を併用しているお宅もあって、単純比較が難しいんですね。

 そこで地元の薪ストーブ専門店に話を聞きに行きました。

「ここらの標準的な薪の消費量は、1シーズン5トンぐらいだねぇ」

 店主は親切にそう教えてくださいましたが、はて、5トンとは全体、どの程度のボリューム感なんでしょうか? 見当もつきません。

「5トンというと、大体450束ぐらいかな。1束ってのは、よくキャンプ場なんかで薪を針金で束ねてあるでしょ。あれ1つ分のこと。そいつが450束ぐらい必要だってことだねぇ」

 しかも、生木を輪切りにした後、オノで縦に分割して、最低でも一夏は乾燥させなければいけないといいます。

 実際とんでもない量が必要だということがわかったところで、里の家に戻って納屋に積み上がった薪をチェックしました。

 前のオーナーさんが置いていってくれた薪は、すでに数年が経過してカラカラに乾いています。量もそこそこありそうです。

 大部分の薪はちょうどいいぐらいに割ってありますが、中には丸太もちらほら混じっています。このままではストーブに放り込めそうもありません。

 そこでオノの登場と相成るわけですが、以前、野良仕事をしていてナタで足の甲を割った経験がある私としては、オノを振り回すのはちょっと不安なんですね。

 もっと安全に、横着して丸太を縦に割る方法はないものかな?…と思って調べてみたら、あるんですねぇ。世の中には便利なグッズが。

 それがこちら。「キンドリング・クラッカー(Kindling Cracker)」なるモノです。

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 キンドルとは「薪に火を付ける」、クラッカーは「割り機」…つまり「薪割り機」ぐらいの意味だと思います。

 ニュージーランドの13歳の女の子、エーラ・ハッチンソンちゃんが、お母さんの薪割り仕事の負担を軽くするために考え出した“発明品”とのことで、オーストラリアで製造され、日本の通販サイトでは1万5,000円前後で売られています。

 さっそく買ってみました。1万3,640円しました。

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 箱から出てきたのは、重さ4.8キロある円筒形の鋳物です。素通しの筒状の本体にオノ状の刃が空を向いて固定されています。

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 鋳物の本体だけでは安定しないので、ちょうどよい大きさの切り株を台座にして、そこに8ミリのボルトで固定して使います。

 丸太もボルトも別売。いかにもオージー製らしい大雑把な商品ですが、作りは見るからに頑丈そう。十年でも二十年でも楽勝で使い続けられそうです。

 薪屋さんから様子の良い台木の切り株を分けてもらい、ボルトで固定して作業をスタートしました。

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 本体の上から丸太を差し込み、丸太の頭をハンマーでガンガン叩きます。

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 すると、本当にあっけないほど簡単に丸太が二つに裂けるんですね。

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 二分割してもまだ大きい時は、割れた薪を再度、本体に戻してハンマーで叩きます。薪ストーブにちょうど良い厚みになるまで、これを繰り返します。

 少し重めのハンマーを使いますが、それでもオノを力いっぱい振り下ろすのに比べたら、まったく省エネで、しかも怪我の心配がありません。

 みるみるうちに地面に薪が積み上がっていきます。

 たとえハンマーといえども作業を繰り返すうちには汗を掻きますが、正直、これは超便利だと思いました。

 薪割りに難儀している方には、おすすめですよ。


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残り物のカリンの実でジャム作り

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 落ち葉の散り敷いた果樹園を散歩していたら、黄色い果実が枯れ枝の股に引っかかっているのが目に留まりました。

 パパイヤみたいな実です。

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 何だろうと思って付近を見回すと、枯れ草や土の上に大きな黄色い果実が10個ほど落ちていました。

 カリンの実です。

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 秋の台風で全部、落ちてダメになったと早合点していたんですが、じつは強風に持ちこたえて最近まで枝に下がっていたらしいんです。

 果樹園の端の目立たない一角にあったので、周辺の木々の葉が落ちきるまで迂闊にも気づきませんでした。

 拾い集めてチェックしたところ、目立った傷みもなく、腐ってもいません。

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 これはもったいない。さっそくカリン酒にしたり、のど飴用に加工してみましたが、なお3個ほど余ってしまいました。

 そこで初めて、カリンのジャム作りにチャレンジしました。

 カリンの実には独特の渋みぬめりがあって、そのまま煮てしまうとエグ味が出てしまうんですね。

 ネットで調べたら、実をざく切りにした後、1晩、塩水に漬け置けと書いてあります。

 で、そうしてみました。種と実を分け、実は塩水漬けに、種は漉してぬめり成分を抽出します。

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 翌日、実とぬめり成分を混ぜて鍋で砂糖煮に。

 すると、黄色かった実が徐々に赤みを帯びてきました。

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 きれいな赤オレンジ色になったところで火を止め、煮沸した瓶に詰めて脱気。3個の実から14本もできました。

 トーストに載せて試食すると、おや、これはうまいかも。ほのかにカリンの香りのするマーマレードとでも申しましょうか。

 マーマレードほどとろみはありませんが、意外にいける味になりました。

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明けましておめでとうございます。

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 毎年、変わり映えいたしませんが、安曇野から新年のご挨拶をさせていただきます。

 今年も、山里の古民家&里の生活情報をお送りしていくつもりですので、ご愛読よろしくお願いいたします。

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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