山ブドウでジュースと葡萄酒作りにチャレンジ!
里の家の庭に山ブドウの木があります。
モジャモジャと生え広がってタテ5メートル、ヨコ3メートルほどのブドウ棚を形作っていますが、じつはこれ、雄株と雌株がたった1本ずつなんです。
秋になると雌株のほうに、濃い黒紫色の粒を付けた房がいくつも垂れ下がります。
1粒の実はデラウェアよりやや小さめで、巨峰のような濃厚な色をしています。
無農薬で放ったらかしにしているせいか実なりは悪く、味噌っ歯みたいにまばらに結実します。
生食もできますが、めちゃくちゃ酸っぱくてなかなか歯が立ちません。
そこで山ブドウジュースと山ブドウ酒?を作ってみることにしました。
収穫した山ブドウの房から実を集め、皮を洗わずにビニール袋に入れて口を仮止め。袋の上から素足で踏んづけて潰します。
こうすると、皮に付いている天然酵母が山ブドウの糖分を栄養にして発酵を始めるんですね。伝統的なワインの作り方と一緒です。
およそ1.5キロ分の潰した実と汁をガラス瓶2本に分けて詰め、フタを緩めに閉めました。
1本を冷蔵庫に、もう1本を外気に当てて保存します。数時間もしないうちに瓶の底のほうからブクブクと炭酸ガスの気泡が上がってきました。
このまま数日間放置しておきます。
ジュースにするほうは、その後、濾過して完成です。
手間がかかるのは山ブドウ酒です。表面に皮が浮き上がってきたら掻き混ぜて、雑菌が湧かないようにします。
2週間ぐらい経ったところでガーゼで濾して一応、出来上がりです。
本格的な赤ワイン作りをめざす場合は、さらにここから滓引き(おりびき)という沈殿物の除去作業を繰り返し、6ヶ月後に瓶詰めして寝かすんだそうです。
ただ、そこまでやってしまうとアルコール度数が自然と上がり、酒税法に抵触しかねません。我が家では、低アルコールのうちにさっさと仕上げて呑みきってしまう腹づもりです。
まずは2週間目の濾過作業を楽しみに待ちたいと思います。