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開かなくなった引き戸を“吊り戸”に改造してもらいました

 丈夫が取り柄の古民家ですが、さすがに寄る年波には勝てず、近頃、チョコチョコ不具合が出てきています。

 数年前から滑りが悪くなっていた和室とリビングの間仕切りの引き戸が、3分の1ほど開いたまま、とうとう閉まらなくなってしまいました。
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 家の重みで長押(なげし=引き戸を上から支える水平方向の材木)が少しずつ垂れ下がり、その下の鴨居(かもい)に引き戸の上框(うえがまち=上部の木枠)が食い込んでしまったんですね。

 最近では、押しても引いてもスライドしません。ほとほと困って工務店に見てもらいました。

 やってきた大工さんと建具屋さんの見立ては、

「引き戸が柱代わりになってるよ。下手に外すと長押がさらに沈み込むかもしれないね」

 そこで4枚組の引き戸の両端2枚を外して壁を造作し、柱で長押を支えることにしました。

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 そのうえで、残る中央の2枚を鴨居から吊り下げる構造に変更。上框を少し削って金属製のランナー(支柱)を打ち込み、鴨居にアルミのガイドレールを埋設してそこに吊り下げてもらいました。

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 敷居はそのまま残したので、完全な吊り戸にはなったわけではありませんが、上框と鴨居の間に1センチほどの隙間ができたため、指1本でわけなく開け閉てができるようになりました。

 これで、あと20~30年ぐらいは持つかな、と期待しています。

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犬も歩けば古民家バリアフリー化?

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 先日、我が家の老チワワが動物病院で「椎間板ヘルニア」と診断されました。

 近頃、なんだか土間から板の間へ上り下りするのがつらそうで、先生に診ていただいたところ、やっぱり小さな体に無理が溜まっていたようです。

段差は禁物ですよ」

 と言われ、はたと困りました。

 なにしろ我が家は段差だらけ。

 古民家にはバリアフリーという概念自体がないのです。

 特に土間と囲炉裏部屋との間には2段分の高低差があって、チワワは日に何遍もそこを飛び降り、飛び乗っているんです。

 困った末にネット通販で見つけたのが、こちらの「ペットスロープ」。ウレタンフォームの本体表面に洗濯可能なカバーがマジックテープで取り付けられています。

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 これならドロドロの足で上り下りしても洗えるので、大丈夫そうです。2つまとめて購入しました。

 お値段は1個2600円。さっそく土間の上がりがまちに縦横に組み合わせて並べてみました。

 最初のうちは、スロープを横目にいつもどおり段差を飛び跳ねていたチワワ。ですが、

「こっちを通りなさい」

 と教えるうちに、渋々、使ってくれるようになりました。

 これで体への負担が多少なりとも減るといいんですが…。

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白樺林の中の“忘れられた古民家”

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 大町市の北アルプス山麓を、かんじきを履いて散策した2月末。とある山奥で立派な古民家に遭遇しました。

 白樺林を抜けて行った先に、ご覧のような巨大な古民家が半ば雪に埋もれて姿を現したのです。

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 案内してくれた地元のガイドさんいわく、

「廃屋になってずいぶん時間が経ってるから、大町の人にも知られていないんじゃないかな」

 要は忘れられた存在ということでした。

 しかし、この家、造作が少々変わっています。屋根が左3分の1ほどぶった切られて、新たに一段低く造り直されています。

 しかも、低くなった屋根の脇に、正面に向かって屋根とは直角に、小さな屋根がもう一つ載っています。「越屋根(こしやね)」のようにも見えますが、単なる飾り屋根なのかもしれません。

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 漆喰壁はまずまずの状態ですが、窓が破れていたり、梁の一部が剥がれ落ちていたりと、かなり傷みがきているようです。

 一体どんな人の住まいだったんだろう、と想像を逞しくしていたら、たまたま地元の人が通りかかってくれました。

 そこで尋ねてわかったのは、この古民家、今から40年以上前に大阪のさる団体に周辺の土地とともに買い取られ、レジャーランドの本部建物として利用されていたというのです。

 周りにバンガローやテニスコートも造られ、一時は関西方面からたくさんの客が集まってきたそうです。

 しかし、バブル崩壊とともに潮が引くように人が寄りつかなくなり、やがてレジャーランドは閉鎖。内部をホールのように改装した古民家も、当時の姿のまま打ち棄てられてしまったのでした。

 なるほど、そういえば海鼠壁(ナマコかべ)の代わりにタイルが貼られていたり、窓のひとつにはステンドグラスが嵌まっていたりします。意匠を凝らした“変わり屋根”もレジャーランド造成の一環で改築されたのかもしれません。

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 いずれにしても、こんな雪深い山奥で誰にも知られず朽ち果てるのを待っているとは、もったいない。改修は大変そうですが、何とか再生の道はないものかと思った次第です。

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古民家も“腰が曲がる”んです

 あれ? 壁がお辞儀している??

 --そう気づいたのは、昨秋のこと。

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壁の上半分が前に倒れかかっています

 2階の床の間の壁が上半分、お辞儀したように前に倒れかかっていたのです。

 別に地震があったわけでもなく、いつの間にかひっそりと、漆喰壁の一部が剥がれ始めていたのでした。

 工務店にお願いして調べてもらったところ、土壁の表面に塗った漆喰が経時変化で剥離しのだと言われました。

 放置しておくと早晩崩れ落ちそうな気配だったので、漆喰を剥がして修繕してもらうことにしました。

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下地から造り直してもらいました

 で、こちらが最近、直ったばかりの壁です。大工さんがていねいに原状回復してくれました。

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無事、原状回復したところ

 古民家だけあって、壁もお年寄りのように“腰が曲がって”くるものなんですね。

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雪の重みに道祖神、倒れる

 今年の冬は雪が短期間にドカッ、ドカッと降り積もり、たちまち溶けるのを繰り返してきました。

 最後のドカ雪が解けて、その下から姿を現したのがこちら。道祖神さまです。

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 なんと、雪の重みで後ろに引っ繰り返っていました。

 湿り気を帯びた重い雪に浴びせ倒しを食らったのでしょう。さぞや冷たかったろうと、少々、気の毒になりました。

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今年は雪解けが早い!

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 嬉しいことに、今年は雪解けが順調に進んでいます。

 北側の斜面に残っていた雪も、窓越しに眺めると半分以下にまで減ってきました。

 寒さは相変わらずですが、いつもの年より早く春の気配がしてきました。

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雪明かりで家の中が明るくなりました

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 雪が解け、春近しと思っていた昼下がりのこと。

 一転にわかに曇ったかと見る間に、雪がはらはら舞い始めました。

 数時間、降り続くうち、突然、薄暗かった我が家のリビングがふわっと明るくなったのです。

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 雪明かりです。

 庭に積もった新雪が、写真撮影の時のレフ板のように古民家の内部を照らし出したのでした。

 眩しくて、チワワも目を細めています。

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かんじきツアーで歩いた大谷原(おおたにはら)

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 2月最後の週末、大町市の北アルプス山麓を散策しました。

 散策といっても、大町もこのあたりまで上ると一面、雪野原。普通の靴では歩くのも難儀です。

 というわけで、地元のガイドさんが道先案内をしてくれる「半日かんじきツアー」というのに参加しました。

 かんじき、ストックの貸出料込みで参加費は1名5,400円です。

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 午後1時30分、鹿島槍ヶ岳の登山口にある大谷原(おおたにはら)駐車場でガイドさんと落ち合い、スノーブーツにかんじきを履いて準備完了。ツアーのスタートです。

 新雪がふかふかと積もっているので、ただの靴では到底、先へ進めません。逆にかんじきさえ履いてしまえば、ちょっとの斜面もスタコラサッサ。楽に登坂できちゃいます。

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 まさにかんじきはご先祖様の知恵ですね。ガイドさんによれば、近頃、流行っているスノーシューより、かんじきのほうが初心者でも楽に歩けてお勧めだそうです。

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 林の中をしばらく歩くと、やがて見晴らしの良い雪原に出ました。

 夏場は石がゴロゴロ転がった河原で、散歩には向かない場所だそうですが、今の季節は雪の上を森の外れまで歩いて渡れます。

 圧巻なのは、雪化粧した北アルプスの山々の展望です。爺ガ岳から赤岩尾根、鹿島槍ヶ岳、五竜岳までが目の前に聳え立ち、その手前に黒い森と雪原が広がっています。

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 四方には人っ子一人いません。時折、遠くの森の手前をおサルが横切って行くほかは、小鳥一羽、目に入りません。

 風もなく、時が止まったような静謐の平原です。

 間近に迫る山々の偉容を眺めながら、ガイドさんが用意してくれた熱いコーヒーとビスケットで三時のおやつタイム。う~む、この雪景色を貸し切りできるとは、贅沢以外の何ものでもありません。

 小休止の後、森に向かって歩きはじめました。

 雪原のあちこちに、サルやカモシカ、キツネの足跡が付いています。辿っていくと、大きな木の幹の下あたりで消えていたりします。木の洞(うろ)をねぐらにしていたり、木に登って枝の皮を剥ぎ、中の青い繊維を食べたりしているのだそうです。

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 とある木のてっぺん付近に、大きな鳥の巣のような茂みがありました。しかし、これは鳥の巣ではなく、「熊棚(くまだな)」だと、ガイドさんが解説してくれました。

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 熊棚とは、冬眠前のクマがミズナラやクリの木に登って枝を折り、先に付いた実を食べた後に残った枝を尻の下に敷いてできる“天然の座布団”なんだそうです。

 そう言われて見上げると、あっちにもこっちにも熊棚が。

「そろそろ冬眠から目を覚ます頃ですよ」

 いやいや、春熊に遭遇するのはご免です。そっと森を離れて元来た道を戻りました。

 スタート地点に帰ってきたのは、ぴったり2時間30分後の午後4時。さすが、ガイドさんはプロでした。

 冬の間だけ出現する北アルプスのビューポイント、大谷原。お天気が良ければ、このパノラマを独り占めできます。

 例年ならかんじきツアーは12月~3月いっぱい開催されるそうですが、今年は雪が少なく、そろそろ打ち止めとか。

 トレッキング好きの方に、お勧めします。

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大谷原(おおたにはら)駐車場



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古民家の里は“氷の世界”に逆戻りです

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 4年に一度の閏日(うるうび)だった2月29日。午後から雪が降り出しました。

 少し前に最後の残雪も溶け、春の気配さえ感じられたのですが、たった数時間で真冬の景色に一変しました。

 古民家の里は“氷の世界”に逆戻りです。

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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