「高温続きで干し柿がカビちゃいました…」にも書いたとおり、今年の秋は干し柿がダメになってしまうほどの暖かい日が続きました。
ようやくここに来て朝晩の冷え込みが強くなり、干し柿作りのリベンジがかなう環境が整ってきたようです。
とは言っても、100個を超える柿の実を、再度、ひとつひとつ果物ナイフで剥いていくかと思うと、正直、気が滅入ります。
何か良い方法はないかしら?…と、ご近所の農業用品専門店を覗いてみたら、あったんですねぇ。痒いところに手が届く道具が。
その名も
「手動式 柿皮むき機 へた取付」。高さ10センチほどの鋳物製のボディに、鉛筆削りのような小さなハンドルと、くるくる回る3本の鋭い針が装着された秘密兵器です。
外箱に製造元・株式会社コジマと書いてあります。今どき珍しい
Made in Japanのようです。
お値段は3980円。安いんだか高いんだかわかりませんが、ネットで調べてもこの会社の製品しか見つからないので、ひょっとするとこのジャンルにおいては市場シェア100%に近い
寡占状態なのかもしれません。おとなしく買って帰ることにしました。
箱には、皮むき用の
ピーラーと、ボディを作業台に固定するための木ネジが3本、入っていました。
店の人に聞いたところでは、この柿皮むき機は単体では安定せず、板きれにネジで固定して使うんだそうです。帰りがけにホームセンターに立ち寄り、別に板を1枚、購入しました。
さっそく板きれにボディを木ネジで留め、その板きれを作業机の天板にクランプで固定しました。
渋柿の実をへた部分から3本針に押しつけるようにして差し込み、左手でハンドルを回しながらピーラーを当てて皮をむいていきます。
店の人には、
「コツを掴むまではナイフでやったほうが速いけど、慣れてしまえば
小学生だって上手にむけるよ」
と言われたのですが、実際にやってみるとコツなんてほどのものはなく、最初の1個からスルスルとおかしいようにきれいにむけていきます。
ピーラーを軽く当てるだけなので、本当に薄皮1枚だけがむけるという感じで、果物ナイフを使うより丸くきれいな形でむき上がるのには、正直感動しました。
しかも!ナイフを使うのに比べて、5分の1ぐらいの速さでどんどん処理できるんですね。
いやぁ、文明の利器とはこのことを言うのでしょう…と、深く納得した次第です。
調べてみたら、製造元の株式会社コジマは新潟県三条市にある金物メーカーで、農業用品を専門に製造していることがわかりました。
三条市といえば金物のメッカ。柿むきという超ニッチなジャンルではありますが、
モノ作りニッポンの鏡のようなメーカーが、ここにもひとつあることを知り、少し嬉しくなりました。
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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報