軒下にスズメバチが大きな巣を作り、大騒ぎになってから、はや4年。
あの時は、
プロのおじさんの手を借りて巣を壊してもらい、自らも残存した巣の一部を撤去するという恐ろしい体験をしました。
以来、数年はスズメバチ禍に見舞われることもなく、平穏な日々を過ごしてきた私たち。
ところが。ピンチは忘れた頃にやってくるんですね。
この数日間というもの、どうもスズメバチをよく見かけるなぁと思っていたら、なんと! 東側の軒下に
直径25センチほどの真新しい巣ができているではありませんか。
黄色と黒の段だら模様のスズメバチが十匹ほど、
重低音の羽音を響かせながらしきりに出入りしています。
大変だ! 放置しておいたら、じきに手を付けられなくなります。
4年前に買ったスズメバチ専用の
殺虫スプレー缶を物置の奥から引っ張り出してきて、缶に書いてある説明に目を通しました。
「25センチ以上に育った巣は大変危険ですから、自分で駆除しようと考えず、専門業者に依頼してください」みたいな弱気なことが書いてあります。
25センチか。あらためて軒下の巣を観察してみると…ジャスト25センチといった感じです。
う~む。素人が駆除すべきか否か。迷うところではありますが、どうせ業者に頼んでも、今は繁忙期のはずですからすぐに駆けつけてなんかくれません。指をくわえて待つうちに、巣の直径はどんどん大きくなってしまうでしょう。
ここはハラを括って、スズメバチバスターになるしかあるまい…。
そう心に決めて、4年前と同じ
“完全防備”に身を包みました。
登山用のゴアテックスのレインウエアの上下を着て、草刈機に付いていたプラスチック製のゴーグルをかけ(スズメバチの毒液が目にかかると失明するのだそうです)、野良仕事用の虫避け網付きの作業帽を目深に被って、囲炉裏用の分厚い牛革手袋をはめました。
今年はさらに、万一、刺された場合に備え、毒を吸い出すフランス製の
器具も準備。5分以内にこれでシュコシュコ吸引すると毒が体に回らないんだそうです。いつでも取り出して使えるよう、家族に託しました。
今回は、全長3メートルの高枝切りバサミで巣を叩き落とすことにしました。
スズメバチが眠りに就いた午後7時過ぎ。
軒下に向かって斜め下から高枝切りバサミを一気に突き出すと、巣はあっけないほど簡単に地面に落下しました。
バラバラになった巣に殺虫剤を連続噴霧して親バチたちの動きを止め、用意しておいたビニール袋に放り込んでさらに殺虫剤を追加スプレー。口をきつく結んで1晩、放置しておきました。
翌朝、ビニール袋から取り出したのが、こちらです。
巣の表面はスズメバチ特有の土気色のつるっとした作りで、その内側にいわゆる蜂の巣が形成されています。
蜂の巣の一部が残っていました。巣の中には白くて細長い
卵が1つずつ、産みつけられています。そして、なんと!親バチが巣の縁にしがみついた状態で絶命しているではありませんか。
死してなお子種を守ろうとする親バチの姿に感動すら覚えました。
とは言うものの、まずは無事、駆除に成功して胸を撫で下ろした次第です。
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テーマ : 信州
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