「発明!ミントウォーター」と言いたいところですが…
数年前に植えたミントの苗が、いつの間にか庭のあちこちに繁茂して、採っても採っても採りきれないぐらい生えてくるようになりました。
最初のうちはミントティーを入れたりして楽しんでいたのですが、いくら新鮮でおいしくたって、ハーブティーは日に何杯も飲めるモノではありません。
アイスクリームのてっぺんに載せるのだって、ほんの2~3葉で足ります。
何か他に有効活用できないか、と考えあぐねていたところ、レモンウォーターならぬミントウォーターはどうだろうか、と閃(ひらめ)きました。
さっそく作ってみたのが、こちらです。「作ってみた」というのは大袈裟で、単に摘みたてのミントの葉を氷水に浮かべただけ。
見るからに清涼感があって、爽やかでおいしそうでしょ?
夏の飲み物はこれできまり! と意気込んで試飲してみたのですが…何と申しましょうか、ミントのテイストがほとんどしません。
むろん、水と一緒に葉っぱを噛めば、口のなかにミントの香りは広がります。でも、それって当たり前ですよね。
冷水にスライスしたレモンやライムを入れた時のような、かすかな香りすらしないんです。
そこでハタと気がつきました。ミントの葉を冷水に浸して成分が浸透するようでは、雨が降っただけで香りが飛んでしまうではないか、と。
そうなんです。ミントに限らずハーブティーというやつは、熱湯を注ぐことによって植物の細胞を壊して、中の成分を溶かし出しているのですね。冷たい水を注いだって変化なんか起きっこないのです。
ほぼアイデア倒れのミントウォーターでしたが、見た目はたしかに涼しげ。
なので、しばらくは痩せ我慢して飲み続けようか、などと思っています。
※あとでネットのレシピ集を見たら、「ミントの葉っぱにお湯を注いでから冷やせ」と書いてありました。なんのこっちゃない、ミントウォーター=アイスミントティーなのでした!