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ゲリラ豪雨のちピーカン

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 高原の雨は前触れなく降り出したかと思うと、水道の蛇口を閉めるようにピタッと止むのが特徴です。

 数日前も、篠突く雨に襲われました。

 軒先を伝って大量の雨水が地面にバシャバシャと降り注ぎます。わずか30分ほどの間でしたが、会話もできないほどの猛烈な驟雨(しゅうう)でした。

 ところが、次の瞬間にはご覧のとおり。雲が切れて太陽が強烈に輝きはじめるから不思議です。

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 行き場を失った大量の雨水が、家の周囲にめぐらした側溝を轟々(ごうごう)と唸(うな)りながら流れ下っていきます。

 我が家の犬が濡れ縁の先端まで出てきて、その音のするほうを不思議そうに眺めています。

 チワワにとっては一級河川の濁流のように見えるのかもしれません。

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今年もあの毛虫が大発生!

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 昨年に続いて、今年も写真のド派手な毛虫が庭のそこら中を這い回っています。

 毛虫の名前は「マイマイガ」。成長すると茶褐色や白色の地味な蛾になりますが、なぜか幼虫時代はチロリアンテープのような鮮やかな色彩を放っています。

 植木と言わず野菜と言わず、目についたものを貪欲に食べ続けるのが特徴で、放っておくと立木を丸裸にされてしまいます。

 我が家の場合、庭の木々に取り付くだけじゃ物足りないらしく、数十匹の幼虫が軒先から地面に向かって長い糸を垂直に垂らして空中浮遊しているんですね。

 庭を歩くとちょうど顔の高さぐらいをふらふら漂っているので、うっかりすると糸が首に巻き付いて肩に乗ってきたりします。

 野良仕事を終えて洗面台で顔を洗おうとしたら、両肩に毛虫が1匹ずつ、まるで軍服の襟章のようにくっついていたのには参りました。

 なんでもマイマイガは約10年周期で大発生を繰り返す性質があるんだとか。

 ご近所の農家では、昨年を凌ぐ勢いで発生しているのが心配だと言っています。これ以上増えずに発生が終息するといいのですが…。


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タケノコのアク抜きは囲炉裏の灰で

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 裏山で採れたタケノコを、連日せっせと下処理しています。

 レシピ本などには米ぬかでアク抜きをしなさい、と書いてありますが、我が家では囲炉裏の灰を使います。

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 お玉1杯分の灰を鍋に入れてタケノコをグツグツ。すぐに大量のアクが浮いてきます。

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 で、完成品がこちら。黄緑色の部分はいかにも青竹っぽくて食べられるか心配でしたが、見た目とは違い大変柔らかで、おいしくいただけました。

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タケノコの頭は不動明王みたい?

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 梅雨に入って裏山にタケノコがニョキニョキ顔を出すようになりました。

 「雨後のタケノコ」とは良く言ったもので、まとまった雨が降った翌日には、狙い澄ましたようにトンガリ坊主が竹林のあっちにもこっちにも姿を覗かせます。正直、ちょっと気味悪いくらいです。

 生えたてのタケノコは、なんともマンガチックな格好です。

 特に先っぽの緑色の部分に注目。不動明王の“火焔光背(かえんこうはい)”にそっくりだと思うのですが、いかがでしょうか? じつに見事な自然の造形ですね。

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 ただ、その造形美に見とれて放置しておくと、ご覧のようにヘンな具合に伸びてしまうから始末に負えません。

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 後はもう、一人前の青竹に向かってまっしぐら。「ウドの大木」も困りものですが、「採りそこねたタケノコ」も、文字通り食えません。


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イチゴは野生化したのに限る?

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 庭の隅に植えたイチゴが実りはじめました。

 数年前から安いイチゴの苗を見つけてチョコチョコ植え足していたのですが、手入れひとつしないわりにはしっかり根付いてくれたらしく、連日、つぎつぎに実が熟します。

 今朝もよく熟れた実を数粒、収穫しました。

 雑草取りもマルチングも消毒もしたことがありません。いやいや、それ以前の問題として、水も肥料もやった覚えがありません。

 ものの本には「花が咲いたら柔らかい筆や綿棒で雄しべと雌しべを軽く撫でて受粉しろ」と書いてありますが、むろん、そんな面倒なこともしていません。

 なのに病気にも罹らなければ虫ひとつ付かず、結構な数の実が粛々と元気に育つのは不思議です。まるで手を掛けなかったせいで、野生に先祖返りしちゃったのかもしれません。

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 売り物と比べたらかなり小粒ですが、ひと噛みしたときの濃厚な甘酸っぱさは強烈です。私たちはすっかりクセになりました。

 野生化?したイチゴはうまい!


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カミツレ畑が青リンゴのニオイに包まれています

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 私たちの暮らす一帯はカミツレ(カモミール)の産地で、入梅直後の今頃が、ちょうど花盛りになります。

 ご近所には、その名もズバリの「カミツレ研究所」という会社があります。地元で採れたカミツレを原料に使い、高級入浴剤やシャンプー等を開発・製造・販売する企業です。

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 先週末、「カミツレ研究所」の周辺を散歩しました。

 山の裾野に広がった広大なカミツレ畑は、一面の白い花、花、花。

 風に乗って、青リンゴのような甘い香りが漂ってきます。カミツレの花の香りです。

 丘に上ると、頂きまで白い花に覆われていました。

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 畑の真ん中に、農家のおばさんの頭がぽつん、ぽつんと見えます。何か作業をしているみたいですが、遠過ぎて尋ねようにも声が届きません。

 西の空から湿気を帯びた灰色の雲が流れてきます。一雨来そうな空の下、おばさんたちは黙々と働き続けていました。

 眠くなるような午後の風景です。


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階段箪笥の“そっくりさん”がやってきた

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 我が家に階段箪笥の“そっくりさん”が届きました。

 先日、香典返しにいただいた商品カタログを眺めていたら、「民芸階段チェスト」というのが載っていたんです。

 一見すると伝統的な階段箪笥そのもの。ですが、サイズ表をよく見ると、

  ・幅67×奥行34.2×高さ70cm

 と書いてあります。人が上れるサイズじゃありません。

 「階段箪笥のミニチュアみたいなものかな? それならウチにも似合うかもしれないな」

 と思って注文したのが1ヶ月ほど前のこと。

 それっきり忘れていたら、先日、宅配便のお兄さんが重そうな荷物を抱えて玄関先に立っていました。

 段ボール箱を開けてびっくり。中から出てきたのは、かなり本格的な階段箪笥のミニチュア版でした。

 材質は天然の桐材。合板じゃないので、当然ながら木目もすべて天然です。

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 引き出しの滑りがよく、金具もしっかりしたのが付いています。

 表面のラッカー塗装もムラのないきれいな仕上がりです。

 さっそく囲炉裏のある板の間に、漆喰壁を背にして置いてみました。

 すると、なんだか以前からこの家にあった調度品のように、すぐに周囲に溶け込んでしまいました。

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 写真だと本物の階段箪笥と間違われかねないので、いちばん上の段にチワワに乗ってもらいました。ミニチュア感といいましょうか、全体の大きさ(小ささ)をご理解いただけるのではないでしょうか。

 期待していなかった分、クォリティの高さにびっくり。大切に使っていこうと思います。

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明科駅の近くに、安くて美味しいわさび漬けの専門店が

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 安曇野といえば「わさび(山葵)」が有名です。新鮮な生わさびが比較的安く手に入るほか、おいしいわさび漬けを置いている専門店が街のあちこちにあります。

 わさび漬けの場合、量り売りで100グラム350円~。一般的な箱詰めのもので100グラム500~1000円が相場でしょうか。

 スーパーや土産物店ではもっと安い商品も売っていますが、原材料の表記を見ると保存料やアミノ酸入り…なんて書いてあったりします。完全無添加の本格的なわさび漬けは、専門店で買い求めるのがいちばんでしょう。

 1年ほど前、JR明科駅前を通った折、「望月山葵店」という看板を見つけました。クルマを停めてガラス張りの店内を覗くと、ショーケースにいろいろなサイズの空箱が並べてあります。

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 店構えが地味なせいか、これまで気づかず通り過ぎていましたが、ちょうどわさび漬けが切れていたので試しに買ってみることにしました。

 おばさんにいちばん小さな箱をくださいと言うと、奥からホーローの容器を出してきて、木箱にヘラで擦り切り一杯、盛ってくれました。

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 つ~んと良いニオイがします。きれいに包装して紐をかけてくれました。

 内容量は200グラム強。もちろん、このお店の自家製です。

 お値段は700円。専門店クラスとしては、リーズナブルな価格です。

 包装紙には「風味絶佳 農林水産大臣賞 受領」と書いてあります。期待はいやがうえにも高まります。

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 家に帰り、さっそくご飯を炊いていただきました。

 結構、大きめに刻んだわさびがたっぷり入っています。白いご飯に載せると、プリプリしたわさびの切り身がきらきら光ります。

 混ぜ物のない、素朴で強烈な刺激に感激しました。

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 安曇野のわさび専門店は穂高と豊科に集中していますが、「望月山葵店」は観光ルートから少し外れた場所に暖簾を出しているせいか、地元のなじみ客を相手にひそやかに商いを続けているといった印象です。

 通販もネット販売もしていないようです。お店のホームページも見当たりません。

 しかし、こちらのわさび漬けは美味い。美味くて安い。以来、すっかりファンになってしまいました。



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土蔵の屋根裏に歴史あり

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 ご近所を散歩中、とある土蔵に目が止まりました。

 屋根裏に何かが詰め込まれています。目を凝らして眺めると、六角形の大きな糸車「かせ上げ機」でした。

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六角形の大きな糸車「かせ上げ機」

 ははぁ、このお宅も元は養蚕農家だったんだな、と思って土蔵の裏へ回り、反対側の軒下を見上げると、底の平らな大型の竹籠が数枚、無造作に立てかけてあります。これは蚕棚(かいこだな)に並べて桑の葉を敷き、蚕を育てるための籠です。

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中央に重なって見えるのが「平籠(ひらかご)」

 「かせ上げ機」に「平籠(ひらかご)」。間違いなく、お蚕さんを飼っていた証拠です。

 かつてこのあたりは日本最大級の生糸生産地でした。明治10年代から西欧への輸出が本格化して、大変な好景気に沸いたといいます。

 残念ながら養蚕業はほぼ廃(すた)れてしまいましたが、今も町のところどころにお蚕(かいこ)さんの名残りを見かけます。

 養蚕・製糸業というと、先日、ユネスコの諮問機関イコモスから世界遺産登録を勧告された群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」が有名ですが、明治時代の統計によれば、じつは桑畑の作付け面積・蚕の生産量・製糸工場数のすべてにわたって、長野県がダントツ1位だったようです。

 その痕跡が、私たちの町にもまだかすかに残っているんですね。

 近代史を垣間見る瞬間です。


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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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