
「
塩の道」を知っていますか?
交通が未発達だった明治時代以前、塩を運搬するために利用された産業道路のことで、長野県、新潟県、愛知県など各地に残っています。
そのひとつで、もっとも有名な塩の道として知られる「
千国(ちくに)街道」を歩いてみました。
「千国(ちくに)街道」は、越後の糸魚川から信州の松本城下まで南北約120kmに延びる旧道です。
日本海から塩や海産物を背負った
歩荷(ぼっか)さんや、塩を牛に牽かせて運んだ
牛方(うしかた)さんが頻繁に往来した山岳路で、街道沿いには宿場町や寺社、道祖神、牛頭観音(道中死亡した馬や牛の霊を慰める観音様)などが点在しています。
私たちは、小谷村の栂池(つがいけ)高原からJR大糸線の南小谷駅までの約6.8km、およそ3時間の行程をウォーキングしました。




非常によく整備されていて歩きやすく、途中に牛方が牛と一緒に寝泊まりした「
牛方宿(うしかたやど)」や番所跡などの史跡もあって楽しめました。
古民家好きの私たちの目を惹いたのは、山肌にポツンポツンと建つ小谷村の家々。
雪深い土地のため、建物の一階部分を木の板で囲う造りになっています。
板を外壁に張り渡してあるのは、雪から母屋を守るための工夫でしょう。
また、玄関の上にもうひとつ冬場の玄関が用意してあって、万一、一階が雪に埋もれても二階から出入りできるようになっている古民家も見かけました。
集落には現役で稼働中の水車もあり、さながら「まんが日本昔話」の世界です。
信州の生きた古民家?を見て楽しむには、この「
塩の道:千国越えコース」は最適かもしれません。


「塩の道:千国越えコース」http://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/history/shionomichi/chikunigoe.html
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