
さる1月29日、安曇野市で「
安曇野検定」なる資格試験が初めて行われました。
安曇野市教育委員会が主催し、「
水が織りなす安曇野今昔物語」という、なんだかよくわからないお題目をテーマに唱えて、豊科公民館で実施されました。
一般の部とジュニアの部のふたつのカテゴリーがあり、一般の部は
全100問を90分間で、ジュニアの部は全50問を45分間で解答する必要があります。
昨年の夏から秋にかけて計18回、準備講座が開かれていて、そこでレクチャーされたエピソードなどを中心に問題が編まれたようです。
一般の部は市民118人が参加。ジュニア部門も28人が受けたといいます。70問以上、正解すると、合格証のほか市立美術館や博物館を無料鑑賞できる認定カードなどが贈られるそうです。
2月2日には市のサイト上に問題と解答が公表されたので、さっそく覗いてみました。
これが難しい。超難しい。たとえば、こんな問題です--。
第30問江戸時代から主に明科地域の山間部の主要換金作物であり、松本からの移出商品第一位を占めていた作物といえば?①小豆(あずき) ②たばこ ③麻 ④小麦第38問昭和12年(1937)、豊科出身の飯沼正明は亜欧連絡記録大飛行の操縦士に選ばれ、「神風号」に乗って東京・ロンドン間を当時としては驚異的な世界記録で飛んでいるが、そのとき要した実際の飛行時間は?①41時間19分23秒 ②51時間19分23秒 ③61時間19分23秒 ④71時間19分23秒第49問平安時代に編纂された『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』には、安曇郡の中に4つの郷の名前が記されているが、この4つに含まれていないのは?①高家郷 ②前科郷 ③堀金郷 ④村上郷みなさんは、おわかりになりますか? いやはや、難しい。私たちは、てんで歯が立ちませんでした。
しかも、最初のほうの設問はどれも「安曇野市」に関する知識を問うものばかり。たとえば、
第02問安曇野市の平成23年12月1日現在のおおよその総世帯数は?①約33,500世帯 ②約36,500世帯 ③37,500世帯 ④約39,500世帯…なんて具合です。
安曇野市が主催しているんだから、安曇野市に関するウンチクが大半を占めるのは仕方ないでしょうが、これって厳密に言えば「安曇野検定」じゃなくて「
安曇野“市”検定」ですよね。
「安曇野検定」と命名するのであれば、出題範囲を安曇野市に限定するのではなく、もう少し幅を広げて安曇野全域に拡大したほうがよろしいのでは、という気もします。
もっとも、これ以上、試験の範囲が広がると受験生の負担が重くなって、受ける人が減ってしまうかも。さじ加減が難しいところですね。
ちなみに、上の問題の正解は以下のとおりです。
第30問 ②
第38問 ②
第49問 ③
第02問 ③→【「安曇野検定」の試験問題と解答】は、こちら!
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