古民家は音楽を聴くのに向いている
鹿児島県伊佐市大口大田の満園正司さん(69)が、築120年超の自宅古民家をライブハウスに衣替えして演奏家に無料開放したというニュースが、2011年5月11日付の南日本新聞電子版に載っていました。
初回公演には地元のマリンバ奏者が13曲を披露。
「ススで黒ずんだ大きな柱や梁(はり)が残る趣あふれる古民家に、マリンバの柔らかい音色が心地よく響き渡り、約20人の聴衆はうっとり聞き入った」そうです。
古民家を使ったライブハウスというのは、たしか他所にもいくつかあったと思います。
私たちも以前、とある長野の老舗酒造メーカーの酒蔵で、アイヌの伝統楽器トンコリのライブ演奏を聴く機会がありました。PAを一切使わない文字どおりのアコースティックな演奏でしたが、土塀と漆喰でできた酒蔵の音響があまりにも心地良いのに正直びっくりした覚えがあります。
以来、「古民家は音楽を聴くのに向いている」と密かに信じてきたのですが、この家へ引っ越してみて、改めて日本の伝統家屋がいかに優れた音響空間であるかを思い知らされました。
そこそこの音が出るオーディオセットを格安で揃えようと思い、手を出したのがBOSEの吊り天井スピーカー101MMでした。

飲食店でよく見かけるBOSEのスピーカー。
ジャンク品です
新品は2本で4万円以上するのでヤフオクを探したところ、リサイクル業者が「ジャンク品」と銘打って、飲食店あたりから放出されたらしい中古品をいくつも出品していました。
リスクを承知でうち2本を9000円弱で落札し、ネット通販で購入したDENONの2万6000円ぐらいのCDプレーヤーにつないでみると、あっと驚くほど良い音が出ました。ビビリや歪みもなく、普通に聞く分には問題なさそうです。

鴨居に吊るしました
さっそくリビングの鴨居に専用ステイでスピーカーを吊るし、和箪笥(これもヤフオクで調達)の上にCDプレーヤーを置いて鳴らしてみました。

パソコンの右側がDENONのCDプレーヤー
チェロやアコースティック・ギター、サックス、ピアノ、アカペラなど順番に聴いてみましたが、非常に豊かな音色です。
家全体が弦楽器の胴のような働きをするらしく、わずかな音までクリアに耳に届きます。ひとつひとつの音色が滑らかに鮮やかに再現されています。
今度はロックやファンク、ヒップホップなどをフルボリュームで再生してみましたが、家が激しく共鳴して面白いようにビートを刻みます。
土壁でできた家なので防音効果はゼロですが、幸い田舎は隣近所がう~んと離れています。ステレオをガンガン鳴らしたところで、どこからもクレームは来ません。
ジャンク品のスピーカーでさえ、こんなにダイナミックかつ繊細な音場ができるんですから、オーディオマニアがその気になって本物志向の機器を調達したら、空恐ろしいことになるんじゃないでしょうか。

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初回公演には地元のマリンバ奏者が13曲を披露。
「ススで黒ずんだ大きな柱や梁(はり)が残る趣あふれる古民家に、マリンバの柔らかい音色が心地よく響き渡り、約20人の聴衆はうっとり聞き入った」そうです。
古民家を使ったライブハウスというのは、たしか他所にもいくつかあったと思います。
私たちも以前、とある長野の老舗酒造メーカーの酒蔵で、アイヌの伝統楽器トンコリのライブ演奏を聴く機会がありました。PAを一切使わない文字どおりのアコースティックな演奏でしたが、土塀と漆喰でできた酒蔵の音響があまりにも心地良いのに正直びっくりした覚えがあります。
以来、「古民家は音楽を聴くのに向いている」と密かに信じてきたのですが、この家へ引っ越してみて、改めて日本の伝統家屋がいかに優れた音響空間であるかを思い知らされました。
そこそこの音が出るオーディオセットを格安で揃えようと思い、手を出したのがBOSEの吊り天井スピーカー101MMでした。

飲食店でよく見かけるBOSEのスピーカー。
ジャンク品です
新品は2本で4万円以上するのでヤフオクを探したところ、リサイクル業者が「ジャンク品」と銘打って、飲食店あたりから放出されたらしい中古品をいくつも出品していました。
リスクを承知でうち2本を9000円弱で落札し、ネット通販で購入したDENONの2万6000円ぐらいのCDプレーヤーにつないでみると、あっと驚くほど良い音が出ました。ビビリや歪みもなく、普通に聞く分には問題なさそうです。

鴨居に吊るしました
さっそくリビングの鴨居に専用ステイでスピーカーを吊るし、和箪笥(これもヤフオクで調達)の上にCDプレーヤーを置いて鳴らしてみました。

パソコンの右側がDENONのCDプレーヤー
チェロやアコースティック・ギター、サックス、ピアノ、アカペラなど順番に聴いてみましたが、非常に豊かな音色です。
家全体が弦楽器の胴のような働きをするらしく、わずかな音までクリアに耳に届きます。ひとつひとつの音色が滑らかに鮮やかに再現されています。
今度はロックやファンク、ヒップホップなどをフルボリュームで再生してみましたが、家が激しく共鳴して面白いようにビートを刻みます。
土壁でできた家なので防音効果はゼロですが、幸い田舎は隣近所がう~んと離れています。ステレオをガンガン鳴らしたところで、どこからもクレームは来ません。
ジャンク品のスピーカーでさえ、こんなにダイナミックかつ繊細な音場ができるんですから、オーディオマニアがその気になって本物志向の機器を調達したら、空恐ろしいことになるんじゃないでしょうか。



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大きな家には地味過ぎた「和風時計」
「いろいろ考えたけど電波時計にしました」の項にも書きましたが、古民家にはやっぱり柱時計が似合います。我が家では、大黒柱に「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」という“一見、年代物の姿をした電波時計”を掛けてみましたが、これがなかなか良い感じで動いています。

こちらが大黒柱に掛けた
「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」
じつはこの「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」を見つける前に、もう1台、壁掛け用の時計を買って大黒柱に掛けていた時期があります。
東急ハンズの時計売り場にあった「和風時計」という商品です。
高さ27センチ、幅15センチ、奥行き8.5センチの吊り時計で、黒い縦長の木の箱に和紙で拵えた文字盤がはめ込んであります。和紙には墨で「十二 三 六 九」の漢字が書いてあり、黒い長・短・秒針が引き立つようなデザインです。
正面がガラスの扉になっていて、開けると飾り棚が二段。ちょっとした小物をディスプレイできるオシャレな作りでした。
ムーブメントは、よく自作の時計キットなんかに使われる電池式のもので、アラームもなければ振り子もありません。
シンプルな構造ですが、和風モダンとでもいうべきデザインが気に入り、購入しました。値段も4000円弱とお手頃でした。

で、こっちが残念だった「和風時計」
のちに同じ製品がヤフオクに出品されていたのを発見。製造国フィリピンと書いてありました。たぶん、日本の会社が企画・デザインしてフィリピンの工場で作らせたのだと思います。
ところが、大黒柱に掛けてみて、すぐにこの買物が失敗だったとわかりました。
我が家の土間は--というか、一般に古民家の土間は--よく晴れた日中でも驚くほど薄暗いのです。「和風時計」は、きなりの和紙の文字盤に漢字で時が墨書されていますが、肝心の文字盤が小さくて、ほんの2~3メートル離れただけで、もう薄闇に沈んで読み取れなくなるんです。
東急ハンズの店頭で見たときには時計としての実用性に疑問は抱きませんでしたが、屋根まで吹き抜けになっている我が家の土間に掛けると、何年も前のカレンダーが大黒柱に掛けっぱなしになっているぐらいにしか見えません。

和紙の文字盤に墨字で時がしたためられていますが…
結局、全然、時計の役割を果たさないことがわかり、大黒柱から撤去せざるを得ませんでした。
現在、「和風時計」は和室の柱に飾ってあります。文字盤が見づらいことには変わりありませんが、それでも間近に近づいて眺めれば一応、時刻はわかります。電波時計と違って多少、狂うので、気づいたときに時刻を合わせなければいけません。
やっぱり古民家には、都会発の和風モダンじゃ歯が立たないってことですね。

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こちらが大黒柱に掛けた
「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」
じつはこの「アンティーク風八角柱時計 電波の古時計」を見つける前に、もう1台、壁掛け用の時計を買って大黒柱に掛けていた時期があります。
東急ハンズの時計売り場にあった「和風時計」という商品です。
高さ27センチ、幅15センチ、奥行き8.5センチの吊り時計で、黒い縦長の木の箱に和紙で拵えた文字盤がはめ込んであります。和紙には墨で「十二 三 六 九」の漢字が書いてあり、黒い長・短・秒針が引き立つようなデザインです。
正面がガラスの扉になっていて、開けると飾り棚が二段。ちょっとした小物をディスプレイできるオシャレな作りでした。
ムーブメントは、よく自作の時計キットなんかに使われる電池式のもので、アラームもなければ振り子もありません。
シンプルな構造ですが、和風モダンとでもいうべきデザインが気に入り、購入しました。値段も4000円弱とお手頃でした。

で、こっちが残念だった「和風時計」
のちに同じ製品がヤフオクに出品されていたのを発見。製造国フィリピンと書いてありました。たぶん、日本の会社が企画・デザインしてフィリピンの工場で作らせたのだと思います。
ところが、大黒柱に掛けてみて、すぐにこの買物が失敗だったとわかりました。
我が家の土間は--というか、一般に古民家の土間は--よく晴れた日中でも驚くほど薄暗いのです。「和風時計」は、きなりの和紙の文字盤に漢字で時が墨書されていますが、肝心の文字盤が小さくて、ほんの2~3メートル離れただけで、もう薄闇に沈んで読み取れなくなるんです。
東急ハンズの店頭で見たときには時計としての実用性に疑問は抱きませんでしたが、屋根まで吹き抜けになっている我が家の土間に掛けると、何年も前のカレンダーが大黒柱に掛けっぱなしになっているぐらいにしか見えません。

和紙の文字盤に墨字で時がしたためられていますが…
結局、全然、時計の役割を果たさないことがわかり、大黒柱から撤去せざるを得ませんでした。
現在、「和風時計」は和室の柱に飾ってあります。文字盤が見づらいことには変わりありませんが、それでも間近に近づいて眺めれば一応、時刻はわかります。電波時計と違って多少、狂うので、気づいたときに時刻を合わせなければいけません。
やっぱり古民家には、都会発の和風モダンじゃ歯が立たないってことですね。



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床の間の飾りを冬仕様に変えました
スタッドレスタイヤには、いつ履き替えたらいい?

今年もとっくに履き替えました
安曇野に越してくるまで、私たちはスタッドレスタイヤというものを履いたことが(正確には「クルマに履かせたことが」)ありませんでした。
引っ越した最初の年の12月に、ご近所の方から「タイヤ変えたかね?」と聞かれて、「え? 何のことです?」と尋ね返したくらいです。
あまり雪の積もらない安曇野ですが、冬場の気温は低く、路面が凍結します。スタッドレスタイヤは生活必需品です。
初年度は慌ててタイヤ屋さんに走り、タイヤとホイールのセットを購入しました。以来、履き替えたタイヤは土間の階段下に積んでおいて、季節が変わるたびに交換するという、都会では考えられない面倒な習慣がスタートしました。

タイヤは土間の隅の階段下に
積み上げています
ところが、問題は「いつスタッドレスタイヤに変えるか」。雪が積もって路面がカチンカチンに凍結してからでは遅すぎます。かといって初雪が降ったぐらいで変えてしまうと、その後に小春日和が続いてバカを見たりします。
都会からノコノコやってきた私たちには、その辺のサジ加減といいましょうか、天候の読みがいまひとつできないんですね。
その点、農家のみなさんは“天気を見るに敏”と言いましょうか、絶妙な時期にササッと軽トラのタイヤを交換しています。さすがだなぁ、と感心してよくよく聞いてみたら、案外、ぎりぎりまでノーマルタイヤで山道をぶっ飛ばしていることがわかりました。
「あそこの山道で大根積んで大曲を回ってたらさ、道が滲みてて滑っちゃったのよ。そいで慌てて今朝、スタッドレスに履き替えたところ」
なんて、おっかない話もポツポツ耳にします。
みなさん、天気も地形も知り抜いているだけあって、粘りに粘ってタイヤ交換しているんですね。
でも、私たちにはそんな芸当できっこありません。たぶん、集落でいちばん早くスタッドレスタイヤに履き替え、春になっても最後までしぶとく履き続けているんじゃないかな、と思います。



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吊るした干し柿が藍染めの藍に映えておいしそうです

気持よく晴れた日の朝、物干し竿の端っこに、藍(あい)で染めた木綿糸の束を干しました。

機織りが趣味の家族が、遠方の藍染め工場へ生成の糸を持ち込み、わざわざ手染めで染めてきたものです。
染め上がった糸は全部で5束。三度、水で洗って干すのだそうです。
桶に手の切れるような冷たい水を張って糸の束を泳がせ、水の色が透明になるまで洗い流します。よく絞ってから物干し竿に掛けて干し、乾いたら再び水で洗います。そうして色落ちしなくなるまで繰り返すのだそうです。

じつに気の長い作業ですが、昔の人はこうやって糸を染めていたんですね。
隣に吊るしてある干し柿の橙色が、木綿糸の藍色に映えてとてもおいしそうです。




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安曇野では臼(うす)と杵(きね)作りが最盛期を迎えているらしい
2011年12月6日の信濃毎日新聞に「お正月準備、着々と 安曇野で臼(うす)や杵(きね)の製作が最盛期」という記事が載っていました。
安曇野市堀金烏川の小林健男さん(63)が経営する木工所では、いま、正月用のもちつきに使う木臼やきねの製作が最盛期を迎えているそうです。
原材料は、県内各地から集めた樹齢100~150年、直径50~60センチのケヤキ。2年間、自然乾燥させ、長さを切り揃えた丸太をチェーンソーで粗彫りした後、手斧(ちょうな)や鉋(かんな)で削って形を整えるのだとか。
こうして作られた臼は高さ約50センチ、餅をつく部分の深さは20センチあまり。重さは約70キロ。価格は10~15万円ということです。
1基仕上げるのに2日ほどかかるため、今シーズンのキャパは100基あまり。小林さん曰く、「大事に使えば100年あまり長持ちするはず」。
…なるほどなぁ、と感心しました。
じつは我が家にも臼と杵のセットが土間にあります。以前からこの家に伝わっているもので、前のオーナーさんは師走になると家族総出で餅をついたということです。

我が家の臼と杵です
私たちは少人数ということもあって、まだ餅つきに使ったことはありませんが、そのどっしりした姿が好きで、土間を通るたびに目を楽しませてもらっています。
安曇野に臼と杵を作る木工所があるというのは寡聞にして知りませんでした。調べてみると「小林木工所」の小林さんは木臼職人として有名な方だそうです。
臼は使い込むほど素材のケヤキから油が滲み出てきて風合いが良くなるといいます。
私たちも発奮して今年は餅つきに挑戦しようかな?…などと思い始めました。


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安曇野市堀金烏川の小林健男さん(63)が経営する木工所では、いま、正月用のもちつきに使う木臼やきねの製作が最盛期を迎えているそうです。
原材料は、県内各地から集めた樹齢100~150年、直径50~60センチのケヤキ。2年間、自然乾燥させ、長さを切り揃えた丸太をチェーンソーで粗彫りした後、手斧(ちょうな)や鉋(かんな)で削って形を整えるのだとか。
こうして作られた臼は高さ約50センチ、餅をつく部分の深さは20センチあまり。重さは約70キロ。価格は10~15万円ということです。
1基仕上げるのに2日ほどかかるため、今シーズンのキャパは100基あまり。小林さん曰く、「大事に使えば100年あまり長持ちするはず」。
…なるほどなぁ、と感心しました。
じつは我が家にも臼と杵のセットが土間にあります。以前からこの家に伝わっているもので、前のオーナーさんは師走になると家族総出で餅をついたということです。

我が家の臼と杵です
私たちは少人数ということもあって、まだ餅つきに使ったことはありませんが、そのどっしりした姿が好きで、土間を通るたびに目を楽しませてもらっています。
安曇野に臼と杵を作る木工所があるというのは寡聞にして知りませんでした。調べてみると「小林木工所」の小林さんは木臼職人として有名な方だそうです。
臼は使い込むほど素材のケヤキから油が滲み出てきて風合いが良くなるといいます。
私たちも発奮して今年は餅つきに挑戦しようかな?…などと思い始めました。




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これが囲炉裏の三種の神器?

左から牛革手袋、炉縁箒、火吹き竹
囲炉裏を日常的に使うようになってから、これは便利!と日々痛感するのが、
火吹き竹
牛革手袋
炉縁箒(ろぶちほうき)
の3点です。
火吹き竹は必需品ですね。熾(おこ)したばかりの火種にフゥフゥ息を吹き込んでいると、軽い酸欠状態になって一瞬、視界が真っ白に掻き消えることがあります。
次の瞬間、視界が元に戻るのと同時にボッと火柱が立って、元気な炎が広がります。この一瞬がこたえられません。
自作の火吹き竹を誤って燃やしてしまい、今使っているのはホームセンターで買ってきた二代目です。激安の中国製ですが、性能上は問題ありません。
牛革手袋はバーベキュー用品で、以前は野外で使っていました。囲炉裏鍋や鉄瓶を自在鉤に掛けるのに、とても重宝しています。
一方、炉縁箒(ろぶちほうき)というのは小型の和箒のことで、普段から囲炉裏の縁に置いてあります。以前、木曽を旅した時、土産物屋さんで見つけて買いました。
囲炉裏というのは意外に灰が周囲に飛び散るもので、そこに飲み物の滴や鍋物の汁なんかがしたたると、ドロッとした黒い固まりになってしまいます。
灰が周囲に飛んだ時には、このミニ箒ですかさずササッと掃いて余った灰を囲炉裏の中に戻しておきます。いつも清潔に保っておけるので助かります。




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我が家には、まっくろくろすけが住んでいます
しばらく家を空けて帰ってくると、我が家の土間から囲炉裏部屋の床にかけて、数ミリから数センチの黒い不思議な塊が落ちています。
箒で掃き集めてゴミ箱に捨てるのですが、捨てずにその場で踏み潰すと、フワッ♪と黒いパウダー状の煙になって消えてしまいます。

「うわぁ、まっくろくろすけだ~!」
初めてこの不思議な塊を見たウチの子は、大喜びで拾い集め、指先で潰して感動していました。たしかに、見れば見るほど『となりのトトロ』の“煤渡り(ススワタリ)”にそっくりです。
じつはこれ、天井裏から落ちてくる煤の塊なんです。茅葺き屋根の家は、囲炉裏の煙で燻されて天井裏や柱が真っ黒。それが少しずつ剥がれて落下するんですね。

煤の塊なので、潰すと粉々になって四散します。宙に消えてしまったようにも見えます。
風が吹けば、音もなく部屋の中を移動します。うっかり踏むとうっすらと灰色の模様を残して消えてしまいます。
まっくろくろすけのモデルは、この“落ちてきた煤”じゃなかったのかなぁ、と思っています。

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箒で掃き集めてゴミ箱に捨てるのですが、捨てずにその場で踏み潰すと、フワッ♪と黒いパウダー状の煙になって消えてしまいます。

「うわぁ、まっくろくろすけだ~!」
初めてこの不思議な塊を見たウチの子は、大喜びで拾い集め、指先で潰して感動していました。たしかに、見れば見るほど『となりのトトロ』の“煤渡り(ススワタリ)”にそっくりです。
じつはこれ、天井裏から落ちてくる煤の塊なんです。茅葺き屋根の家は、囲炉裏の煙で燻されて天井裏や柱が真っ黒。それが少しずつ剥がれて落下するんですね。

煤の塊なので、潰すと粉々になって四散します。宙に消えてしまったようにも見えます。
風が吹けば、音もなく部屋の中を移動します。うっかり踏むとうっすらと灰色の模様を残して消えてしまいます。
まっくろくろすけのモデルは、この“落ちてきた煤”じゃなかったのかなぁ、と思っています。



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