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大王わさび農場でワサビをつまむ裸婦!

 安曇野市の「大王わさび農場」に行ってきました。

 ここは安曇野には珍しく、観光バスが隊列をなして立ち寄るスポットです。広大なわさび田を観光資源にしているだけあって、お土産からお食事に至るまでとにかく“わさび尽くし”なんですね。

 「わさびカレー」(800円)、「わさびビール」(500円)、「わさびジュース」(300円)、「本わさびソフトクリーム」(330円)…おそらく、ここでしか食べられない奇妙なフード&ドリンクが目白押しです。

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 食べ物だけではありません。遊歩道の真ん中に、ワサビ型の巨大な彫刻作品?が置いてあったりします。

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 そんななかで傑作なのは「こもれび」という題名が付いたブロンズの裸婦像。わさび農場に裸婦像というのもいささか奇妙な取り合わせですが、よ~くよく写真をご覧ください。

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 なんと!裸婦が左手でつまんでいるのはワサビじゃないの!

 ゲージュツ作品にもワサビを持たせてしまうとは。徹頭徹尾ワサビ一筋なんですね。

 けっしてブレないコンセプトの一貫性に、テーマパークとしての気概を感じました。


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野趣に富んだ強アルカリ泉 白馬八方温泉「おびなたの湯」

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安曇野からクルマで1時間。白馬村の外れに「おびなたの湯」があります。

白馬八方温泉のひとつで、源泉にもっとも近いと聞いて入ってみたくなりました。

林の中の一本道を、有名な白馬大雪渓への登山口に向かって上っていくと、路肩に「おびなたの湯」の看板が。

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道端に建っている小屋で入浴料500円を払い、小川に掛かった橋を渡って脱衣所へ向かいます。

ここで男湯、女湯に分かれ、暖簾をくぐるのですが、くぐった先はいきなり露天風呂。洗い場も脱衣所も小さな屋根こそ付いていますがオール戸外で、ちょっと強い雨が降ったら大変なことになりそうです。

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脱衣所です

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洗い場も露天です

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洗い場で空を仰ぐとアルプスが…


広々した三日月型の湯船を取り囲むように洗い場と脱衣所が配置されています。湯船の向こうに巨岩が立ちはだかり、頂上付近から湯がこんこんと湧いて湯船に注ぎます。

この巨岩が男湯と女湯を仕切る壁になっていて、ふたつの湯船に豊富な量の温泉を供給しています。

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成分表によるとアルカリ性単純温泉で、源泉は49.7度。加水、加温、循環濾過、消毒剤や入浴剤の投与は一切、していないと書いてあります。

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平成18年の分析検査ではpH値は11.5で、これは都幾川温泉、飯山温泉に次ぐ日本で三番目の強アルカリ泉質なんだそうです。

なるほど、透明な湯で湯の花など見当たらないのに、手のひらに掬うとトロトロ、ツルツルした感触です。たいへん滑らかでしっとり感のある良いお湯です。

ちょっとぬるめで長湯ができましたが、隣でハゲ頭をこすっていた常連さんに伺うと、なんだか今日は普段より少しぬるいとのことでした。

オジサンの話では、町に4ヶ所ある日帰り温泉施設の中では、ここ「おびなたの湯」がいちばんツルツル感が高いそうです。やはり源泉に近いからでしょうか。

残念だったのは、広い洗い場の頭上にネットが張り巡らされていて、ちょっと窮屈な感じがしたことでしょうか。帰りがけに受付の人に聞くと、夏の間、アブが出るので仕方なしにネットを張ったそうです。

そういえば洗い場の腰掛けにハエ叩きが置いてありましたが、これもハエを叩くためではなく、アブ退治用に常備したものだとか。う~む、いかにも露天ならではの野趣に富んだ話ですね。

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脱衣所の鏡もドライヤーも間に合わせ程度の簡単なものでしたが、露天らしさを楽しむにはむしろこれぐらい雑駁なほうがいいなと思いました。

照明設備がないためでしょうか、営業時間が午前10時~午後6時と短く(3~4月はさらに短縮)、また11月上旬~2月末は冬季閉鎖されます。短い期間しか楽しめませんが、それだけに、ちょっと価値のある温泉です。

 【→おびなたの湯 公式ページ


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野生動物たちは冬ごもりの支度中です

 秋になって、野生動物と出会う機会がめっきり多くなりました。

 夜道をクルマで走っていると、シカやタヌキ、テン、ハクビシンなどと頻繁に出くわします。先日は、ダイニングルームで朝ごはんを食べていたら、家の前の坂道を何かを咥えたキツネがまじめな顔をしてスタコラ登っていくのと目が合いました。

 猿の群れもさかんに移動して、食べ物の確保に躍起になっています。

 安曇野一帯の畑を荒らし回っている猿たちのルーツは、大町市の葛温泉あたりらしいのですが、数日前、その葛温泉の近くの一本道を走っていたら、道端で毛づくろいをするお猿さんに遭遇しました。

 クルマを停めてカメラを向けても、我関せずといった風情で黙々と毛づくろいを続けています。

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 クマの目撃情報も届いています。

 みんな冬ごもりの支度に余念がないのですね。

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初めて栗を収穫しました

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 私たちの家には、中ぐらいの大きさの栗の木が1本、崖っぷちに生えていています。

 昨年までは主幹が谷底に向かって3メートルほど伸びていました。

 秋になるとたくさんのイガが幹から枝分かれした小枝にびっしり付くのですが、残念ながらひとつ残らず崖下に落ちてしまって、ほとんど収穫できませんでした。

 そこで昨冬、主幹を切り詰めてみました。

 結果は思いどおりで、崖とは反対方向に伸びた複数の枝にたくさんの花が咲き、花のあとにイガイガがいっぱい実ったのです。

 嬉しいことに、手を伸ばせばもぎ取れる範囲に大ぶりのイガがたわわに?実っているではありませんか。

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 かくして、待望の初収穫に漕ぎ着けました。

 囲炉裏で使う厚手の牛革の手袋をはめて、地面に落ちているイガを拾い集めました。枝に残っている完熟イガも、手の届く範囲でもぎ取りました。

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 イガをむしって中の栗の実を取り出します。殺虫剤など一度も撒いたことがないので、3粒に1粒は虫食いですが、無傷でつやつやと美しいものも結構、残っています。

 状態の良い実だけ集めて縁側に並べてみました。ざっと60粒あまり。先日、JAの直売所に並んでいた地元の栗に比べると粒のサイズがまちまちですが、平均すれば直売所のものより大きいかもしれません。

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 地元の農家に伺ったところでは、今年の栗は実なりが悪く、小粒だそうです。我が家ではたまたま昨冬に剪定したのが良かったのでしょうか。まずまずの収穫でした。

 さっそく栗ご飯や甘露煮にでもしてみようかな、と思っています。

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トホホのスズメバチ退治ラウンド3

 「蜂の巣を取るのが趣味のオジサンが来てくれました」の項に書いた、蜂の巣取り名人?のオジサンが、先日、私たちの留守の日を選んでやってきて、スズメバチの巣を取ってくださいました。

 スズメバチは夜、眠る習性があるため作業は夜間を選んで作業するそうですが、我が家は野中の一軒家。街灯ひとつありません。

 たまたまその晩は月明かりも星明りもない真っ暗闇で、オジサンは懐中電灯片手に梯子に登って殺虫剤を噴霧し、巨大化しつつあった巣を叩き落としたはずが、右半分の付け根あたりに20センチほど巣の一部が残ってしまいました。

 翌日、帰宅して庇の裏を見上げると、わずかながら巣の名残のようなものがへばりついています。しかも、生き残ったスズメバチがさかんに出入りしているではありませんか。

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巣の一部が20センチほど残ってしまいました

 ハチだって生きるか死ぬかの生存競争の渦中にいるわけで、どうやら残った巣を核にして再建を目論んでいるらしいのです。

 オジサンに連絡を取ると「いや、やっぱりそうだったか。済まない。今度、残りを片付けに行くから」と、至ってのんびりしたご返事。

 しかし、うかうかしてるとあっという間に巣が再建されてしまいかねません。

 今度は自分で駆除するしかないな、と決心して、ホームセンターにスズメバチ専用の殺虫剤を買いに行きました。

 缶の表の説明書きを読むと「25センチ以上に育った巣は大変危険ですから、自分で駆除しようと考えず、専門業者に依頼してください」みたいな弱気なことが書いてあります。

 あらためて2階の窓ガラスを開け、網戸越しに巣を眺めると、残存部分は最大で20センチぐらいでしょうか。これならまあ、やってやれないことはなかろう、と思い極めました。

 スズメバチが眠りに就いた午後7時。登山用のゴアテックスのレインウエアの上下を着て、草刈機に付いていたプラスチック製のゴーグルをかけ(スズメバチの毒液が目にかかると失明するのだそうです)、野良仕事用の虫避け網付きの作業帽を目深に被って囲炉裏用の分厚い牛革手袋をはめ、準備万端です。

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かなりマヌケな姿です

 右手に殺虫剤、左手にバーベキュー用のスチールトングを握って網戸をサッと開きました。

 およそ30センチの至近距離から30秒間、殺虫剤を集中噴霧。ふたたび網戸を閉じるまでが、無限の長さに感じられました。

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大量の殺虫剤に濡れた巣

 寝込みを襲われたせいでしょうか、ハチは1匹たりとも飛び出してきません。

 殺虫剤が滴るまで噴霧してから、トングで引っ掻いて巣を壊しました。

 土間に下りてレインウエアを脱いでいると、茅葺き屋根のてっぺんあたりから、

 ブ~ン!

 重低音の鈍い羽音が急降下してくるではありませんか。生き残りのスズメバチです。

 慌てて脱ぎかけたウエアを着直し、手袋をはめて振り向きざまにシュシュッ! ハチにとどめの一撃を吹きかけました。

 不屈の戦士も不意を突かれては元も子もありません。電灯の下にポトンと落ちて絶命したのでした。

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必死の逆襲も空しく絶命したスズメバチ

 翌朝、一番に庇を見上げると、巣の残骸はきれいさっぱりえぐり取られて、影も形もなくなっていました。

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跡形もなくなった巣(左)
右は以前の巣跡


 地面も仔細に見て回り、落ちていた巣の断片を粉々に踏み潰して歩きました。

 これでようやく駆除完了です。いやはや、血も凍る体験でした。


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「さるなし」って知ってますか?

 JAの直売所を覗いたら、平台に緑色の見慣れない実が透明パックに入って並んでいました。

 長さ2~3センチほどの青々とした実です。一盛り250円とありますが、一体これは何でしょうか?

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 透明パックにメモが貼ってありました。

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         さるなし

       芳香な香りと味

 マタタビ科の蔓性植物。
果実/液果。秋に3cm前後の円筒形の緑黄色の実を付け熟します。
 本体はこのまま少し置いてやわらかくなれば食べられます。
※さるなし酒:①さるなし400~500g
 ②焼酎35度1.8L ③氷砂糖300g。
 3ヶ月~6ヶ月で飲用できます。
 平成23年10月×日


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 「くちなし」は知っていますが、「さるなし」は初耳です。生食もできて果実酒にもなる、と書いてあるので試しに買って帰りました。

 メモの日付からすると、少し前に収穫されたもののようで、触るとすでに十分、やわらかくなっています。

 よく水洗いして1つ、食べてみました。

 なんと!超おいしいではないの!

 ブドウとキウイフルーツを足して二で割ったような芳醇な甘み・酸っぱみがします。種はなく(というか、後でわかったのですが種は極小で)、口の中にとろけるように広がります。

 意外なおいしさに感動して、「さるなし酒」にするのをやめ、全部、生食してしまいました。

 写真は、実をナイフで2つに切った断面です。

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 ご覧のとおり、これってキウイフルーツそのものですよね。

 調べてみたら、さるなしとは「猿梨」のことで、本州中部以南の標高600メートル以上に自生する蔓性の植物なのだそうです。きっとおサルさんがモグモグと好んで食べるのを見て、この名が付けられたのでしょう。

 驚いたことには、中国南部に産する近隣種の「シナサルナシ」が流れ流れてニュージランドに到達し、キウイフルーツになったというのです。なるほど、味も実の断面もそっくりなわけです。

 さるなしの蔓は吊り橋の材料になるぐらい丈夫だそうで、挿し木してどんどん増えるのだとか。

 これはぜひ、どこかで探して我が家にも挿し木しなくては、と思っています。


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道祖神と赤トンボ

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 安曇野の野面(のづら)をトンボが飛び交っています。

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 道祖神のてっぺんあたりに赤い点が見え隠れするので、近づいて観察してみたら赤トンボでした。

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 もうすぐ燃えるような紅葉の季節が始まります。

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大峰高原の大カエデに屋台村が出現!?

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 安曇野を見下ろす大峰高原のが、今年も色づいてきました。

 池田町5丁目の交差点からクルマで約15分。樹齢推定200~250年という巨大なカエデの木が草原の真ん中にポツンと立っています。

 昭和22年にこの地に入った開拓団が、あまりに大きくて根こそぎ除去できず、1メートルほど残して切り倒しました。そこから新しい枝が何本も生えて、扇状の見事な形に成長したのだそうです。

 現在の高さはおよそ13メートル。池田町の貴重な観光資源になっています。

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 去年は11月6日前後が“絶頂期”でした。どうやら今年は去年に比べて1週間ほど早いペースで紅葉が始まっている様子です。

 週末ともなると、他県ナンバーを含めて多くのクルマがひっきりなしにやってきます。

 なんと今年は、町の商工観光係が音頭をとって「七色大カエデ屋台村」なるものをオープンするらしく、大カエデの隣のコスモス畑の脇に、葦簾がけの簡素な売り場が準備中でした。

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 カエデが見頃を迎えたら、ここでたこ焼きやジュースを売るのでしょうか。周辺は水飲み場ひとつない山の中ですから、観光客には嬉しい“おもてなし”になりそうです。


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軽トラの荷台に乗った柴犬は、安曇野の風物詩?

 今、日本で人気のある犬は、トイ・プードルチワワミニチュア・ダックスフンドがトップ3らしいのですが、ここ安曇野ではあまりお目にかかりません。

 一番人気は何といっても柴犬です。朝夕、野良仕事で行き交う軽トラの荷台に、柴犬や柴系のミックス犬がちんまり座っている光景は、安曇野の風物詩といってもいいくらいです。お父さん、お母さんと田んぼや畑に出かけに行くんですね。

 ご近所には、ジャーマン・シェパードやレトリーバー犬を飼っていらっしゃるお宅もありますが、圧倒的に多いのはやはり柴系です。

 ほとんどの犬が外飼いで、玄関先に犬小屋を置いてもらってそこで暮らしています。

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ご近所の黒ラブ。お父さんと一緒に畑へ“出勤途中”です

 私たちの見るところ、その“ペット度”ないし“番犬度”は、

 ペット3 : 番犬7

 ぐらいの感じでしょうか。

 実際、サルやキツネ、アライグマが頻繁に畑を荒らし、ニワトリを襲いに来るので、番犬は欠かせない存在なのです。

 ペットでありながら使役犬でもあるというのが、安曇野のワンちゃんのスタンダードな姿なのかもしれません。

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これ、名前わかりますか?

 まず写真をご覧ください。

 道路の側溝のフタです。日本中、どこでも見かけるありふれたフタです。

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 では質問です。このフタの“名称”が何というか、ご存じですか?

 私たちは知りませんでした。始終、そこいらで見かけてはいますが、日常会話でこのフタが話題に上ることなどほとんどありません。よしんばあったとしても、

 「道路の側溝のフタ」

 で片付けてしまいますよね。

 ところが、少し前にこのフタが必要になりました。

 我が家の目の前の道路と駐車スペース(ただの野っ原ですが)との間に側溝があり、元々、そこに金属製のフタがしてあります。ただ、クルマを出し入れする際にもう1枚、余計にフタがあったほうが安心できる。どこかで買ってきて…と、家族が言い出したのです。

 たしか近所のホームセンターにあったはずだな、と見当をつけて行ってみましたが、商品の棚を見渡しても並んでいません。

 店員さんをつかまえて在庫の有無を尋ねようとして、ハタと言葉につかえました。

 「あのぉ、そのぉ、道路の側溝のフタみたいなヤツありますよね。金属製の格子になってるヤツですけどぉ…」

 長々と説明すると、店員さんは、

 「あ、アレですね

 と、すぐにわかってくれました。

 「そうそう、アレです。こちらに置いてます?」

 「すみません。いまアレは在庫切らしてます

 店員さんもあえてアレの正体を言葉にすることはありません。ただ、在庫がないことだけは伝わりました。

 ならばネット通販だな、と気を取り直し、PCの前に座ってグーグル検索をしようと思ったのですが、ふたたびハタと指が凍りました。

 アレって、一体何て名前だったっけ???

 そうなんです。検索エンジンを使って調べるにも、アレの名前がわからなくては調べようがありません。

 仕方がないので、側溝フタ金属格子…などなど、思いつくかぎりの関連単語を並べてサーチをかけました。

 そして何度かトライ&エラーするうちに、とうとう発見したのです。

  グレーチング!

 なんとアレには「グレーチング」という立派な名前があったのでした。

 グレーチングとは英語の「grating」のことで、窓の鉄格子やマンホールの格子蓋を意味するそうです。

 本来の発音は「グレイティング」に近いのですが、日本では「グレーチング」と呼ばれているようです。

 これは勝手な想像ですが、ディスコを「デスコ」と言って憚らない昭和の土建屋のオッサンが、「grating」と聞いて「グレーチングだべ」と納得しちゃったんじゃないでしょうか。

 ま、それはさておき、やっと名前がわかり、楽天市場でグレーチングの商品ページに辿り着きました。

 そしていざ、購入しようとしてびっくり。お目当ては「U字溝用グレーチング  14トンまで(大型バス・中型トラック等)溝幅(300mm) 長さ995mm」という商品だったのですが、たった1枚でなんと7160円+送料800円もするではありませんか。

 本来、14トン車対応などというゴツいカバーは不要なのですが、元からあるものに揃えると、こんな重量級になってしまうのです。

 アレの価格相場なんて知りませんでしたから高価なのに半ば呆れ、半ば感心しつつ「購入」ボタンを押しました。

 数日後、安曇野に届いたグレーチングは、ぴったり側溝にはまりました。やれやれ。

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手前の1枚が新品です

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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