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「小熊山」は、安曇野をジオラマ感覚で見下ろせる穴場的ビューポイント

 大町市の仁科三湖(にしなさんこ)のひとつ、木崎湖(きざきこ)の西側に「小熊山(こぐまやま/おぐまやま)」という可愛い名前の小山があります。

 標高1303メートル。麓の木崎湖畔から山頂をめぐって黒沢高原の鹿島槍スキー場へ抜ける全長9キロのトレッキングコースが整備されていますが、ハイシーズンでもあまり人が訪れることのない穴場的存在です。

 昨年のゴールデンウイークに鹿島槍スキー場側から山頂までを往復して味をしめ、今年も夏の終わりと秋の初めに同じコースをたどってみました。

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小熊山からの眺め(8月)

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小熊山からの眺め(5月)


 スキー場の駐車場にクルマを乗り捨て、林道を登ります。トレッキングコース入口の看板を目印に山に分け入ると、あとはひたすら林の中。

 腐葉土のゆるやかな山道ですが、ところどころ崖があり、タイガーロープに捕まって這い上がったりもします。

 終盤、仁科三湖の青木湖、中綱湖を見下ろすビューポイントで小休止して、ふたたび上を目ざすと、突然、木立が途切れて草原が広がります。

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すばらしい草原です

 ここが山頂手前の最大のビューポイントです。パラセイリング場として整備されたらしいのですが、たまに飛んでいる人がいるくらいで、ふだんは人っ子ひとり見当たりません。

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風の具合がいいと、ここから木崎湖めざして
飛び立つ“命知らず”に出会えます

 なだらかな草原の向こうは、大自然の巨大パノラマです。眼下に木崎湖が横たわり、奥には大町市、さらにその向こうに安曇野が扇状に広がっています。天気が良ければ松本市、塩尻市まで一望できます。

 正面に目を向けると、千曲市から長野市方面にかけて大小さまざまな山並みが幾重にも連なっています。

 安曇野とその周辺の地形が立体的にわかる絶好のおすすめポイントです。

 スキー場からここまで徒歩およそ1時間半。小熊山の頂上に登って反対側へ下ると木崎湖畔に出ます。

 私たちはクルマを乗り捨ててきているので、頂上から元来た道を引き返しました。

 高原なので夏は快適そのもの。逆に春は遅く、ゴールデンウイークでも残雪がたっぷり積もっています。

 気をつけなければいけないのが、クマさんです。なにせ小熊山というくらいですから、ツキノワグマの棲家でもあるんですね。

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 私たちは腰に鈴をぶら下げて歩きましたが、クマが冬眠前の腹ごしらえをする秋には遭遇の機会が増えるそうで、ラジオを鳴らしたほうがいいと地元の人に言われました。

 トレッキングシューズをお持ちの方は、ぜひ一度、登ってみてください。安曇野一帯の大自然を、ジオラマ感覚で味わえる素晴らしい景色です。


大きな地図で見る


【→Google マップの立体写真で見る】

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蜂の巣を取るのが趣味のオジサンが来てくれました

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 地元の方から、蜂の巣を取るのが趣味だというオジサンを紹介していただきました。

 「スズメバチが軒下に巣を作っちゃって、困っているんですけど…」と相談すると、

 「ワシでよければ取ってやるよ」

 と、頼もしいお答え。さっそく現場を見に来てくださいました。オジサンは軒下にぶら下がった巣を、まるで畑のスイカの育ち具合でも確かめるように眺めたあと、

 「人の頭ぐらいだね。まだそんなに案ずることはないな。今度、道具を揃えて取りにくるから」

 なんでも近々、法事があるとかで、それが済まないと手が空かないが、それでよければ駆除してやるよ、とのことでした。

 もちろん、一も二もなくお願いしました。ただ、それまでの間、どうすりゃいいのか心配で対処法を尋ねると、

なあに、棒でつつかなければ大丈夫だでな

 オジサンは、一言、そう呟いて里へ下りていきました。

 私たちとしても、わざわざ蜂の巣をつつくような真似はしたくありませんので、次回、オジサンがやって来るまで、スズメバチのご機嫌を伺いながら静かに暮らそうと思っています。

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ややっ、軒下にスズメバチの巣が!

 2階の軒下にスズメバチが巣を作ってしまいました。

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赤丸で囲んだところです

 2週間ほど前から、以前、ハチの巣を取った跡のまわりをスズメバチがしきりに飛び回っているのに気がついていました。イヤな予感はしていたのですが、ちょっと目を離している隙に巣作りを始めたようです。

 気づいたら直径20センチの巣が窓のすぐ上にできていました。ツルリとした粘土色の表面のところどころに穴が開いていて、そこからスズメバチが絶えず出入りしています。

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右側は以前、巣を払った跡。
どうもハチが巣を作るのに
もってこいの構造らしいのです


 こりゃ大変だ!…さっそくネットで駆除業者を探し、いくらで取り除いてもらえるか尋ねると、

 「バレーボールより小さければ3万円。それ以上なら5万円。スズメバチは危険だからね」

 と、かなり高いことを言われちゃいました。

 ご近所ではどうしているのかと思い、聞いてみると、

 「みんな自分で取ってるよ。上手な人がいるから、やり方を聞いておいてあげるよ」

 とのこと。駆除業者のサイトには、スズメバチは超危険だから素人が手を出してはいけない、などと書いてありますが、本当に大丈夫なんでしょうか。とりあえず、地元の“名人”から手ほどきを受けてみたうえで、どうするか決めようと思っています。

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『おひさま』のロケセットは再来年まで保存されるらしい

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 連続テレビ小説『おひさま』のロケ地を再訪しました。

 場所は安曇野市堀金烏川の、ソバ畑に囲まれた山裾です。

 前回、訪ねたのは8月初旬の平日。このときも中高年の観光客がひっきりなしにやって来るのに驚かされましたが、今回、土曜日の午後に様子を見に行ってびっくり。100人以上の観光客が周辺を右往左往しているではありませんか。

 少し離れた場所には観光バスが停車していて、旗振り役のガイドさんがおじさん、おばさんたちを引き連れてソバ畑の中をゾロゾロ歩いていきます。

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 道端にはプレハブが設けられ、安曇野市の観光課の職員が3名、そこで交代で休みを取りながら続々と押しかける観光客を誘導していました。

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 『おひさま』が高視聴率を上げているとは聞いていたものの、まさかロケ地がこんなことになっていようとは。職員の方をつかまえてお話を伺いました。

 --どれくらいの観光客がやって来ているんですか?

 「ここんところ平日で500人、土日は1000人以上でしょうか。正直、私たちも驚いています」

 --ドラマは10月1日が最終回ですけど、その後、ここはどうなるんですか?

 「NHKとの契約は8月31日で終了しましたが、市では平成25年3月いっぱいまで残すことにしています。ただ、土地が市のものではなくて国の事業用地なものですから、目下、国交省と交渉中なんですよ」

 とりあえず再来年の3月末までは現状のまま保存することが決まったそうです。

 ただ、以前にも書いたとおり、ここに建っている水車小屋や民家は表側しかないロケセットで、裏に回るとつっかえ棒で壁を支えている簡易構造です。一定期間、残すにしても補強工事を施さないわけにはいかないでしょう。市ではそのための予算獲得に動き出しているようです。

 放映終了後の人気がどこまで続くかにもよりますが、道祖神と水車小屋、古民家が一望できるこのロケセット周辺は、古き良き安曇野の風景を今に伝える格好のビューポイントです。自然公園として恒久的に残してくれたらいいのに、なんて思ったりもします。

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こちらは大王わさび農場に作られた、
もうひとつのロケセット。
若尾文子サンのお家ですが、
裏側はご覧のとおり。
近々、解体されるのでしょうね


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古民家の階段はどうして急勾配なんだろう?

 二階建ての古民家に上がったことのある方ならご承知と思いますが、昔の家屋というのは、とにかく階段の勾配がきついんですよね。

 分度器を当てて測ったことがないので正確にわかりませんが、実感値としては現代の戸建てに比べて2~4割程度、急傾斜になっている気がします。

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我が家の階段です

 現代の建物は「建築基準法施行令」という法律によって、幅75センチ以上、踏面(ふみづら=ステップ部分の奥行き)15センチ以上、蹴上(けあげ=段差)23センチ以下と決められています。

 ただし、この規定ギリギリに作ると斜角56度という相当な急階段ができあがってしまうため、実際には踏面24センチぐらい、蹴上18センチぐらいで施工するのだそうです(斜角36度程度)。

 また施工の際には、手すりの設置も義務付けられています。

 振り返って我が家の階段を見てみると、幅こそ75センチ以上ありますが、踏面は狭いは蹴上が高いは手すりは無いは…まさに“アンチバリアフリーの権化”のような拵(こしら)えです。

 引っ越し当初は昇り降りが怖くて仕方ありませんでした。今は歩き方のコツを掴んだのでさほどではありませんが、それでも夜間やほろ酔い気分の時には利用しないように心がけています。

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階段の前に立つと壁のようです

 一体、昔の人はどうしてこんなに階段を急勾配にしつらえたのでしょうか?

 ものの本には、日本家屋にとって二階は“添え物”に過ぎず、利用頻度が低かったため階段スペースを極力、狭くして一階の有効利用を図った、なんてことが書いてあります。

 でも、本当にそうなのでしょうか?

 たとえば我が家。今でこそ二階はあまり使っていませんが、かつては立派な本床を備えた十畳間がふたつ、ど~んと控えていました。

 最初は客間として、その後、養蚕が盛んになってからは二階に蚕棚を置いて“お蚕(かいこ)”部屋として大いに活用したようです。

 当然、家人は階段を頻繁に昇り降りしたはずです。両手に荷物を抱えて駆け上ったり、下ったりしたにちがいません。よくまあ、足を滑らせなかったもんだと感心するばかりです。

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2階お踊り場から見下ろしたところ

 我が家のような百姓家ばかりではありません。先日、泊まった大妻籠の築150年以上の宿屋・丸屋さんの階段も、それこそ奈落に落ちるような急傾斜でした。

 丸屋さんは江戸時代の旅籠の建物を大切に使っていらっしゃいます。旅籠にとって階段は旅人を客室に案内するのに必須の存在です。導線上の“大動脈”といってもいいと思います。

 それが思わずヒヤリとさせられる急勾配なんですから、不思議としか言いようがありません。

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丸屋さんの階段。我が家とまったく同じ急勾配です

 あえて言うならば、昔の日本人は「急な階段のほうがいい」と本気で思っていたのではないでしょうか?

 階段をめぐるこの日本人の嗜好については、改めて考えてみたいと思います。

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ソバの花が満開です

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 安曇野では、いまソバの花が満開です。

 ソバの花には白やピンク、赤などがありますが、安曇野では可憐な白色のものが多いようです。遠くから眺めると緑色の畑にフワッと初雪が積もったようにも見えます。

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 花をつけるのはわずか1週間。花のあとに黒い実がなり、収穫して脱穀し挽くとソバ粉になります。

 連続テレビ小説『おひさま』のロケセットがある安曇野市堀金烏川には、撮影のためにソバ畑が作られました。ちょうど今、真っ白い花が咲き誇っています。

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『おひさま』のロケセット周辺のソバ畑です

 今年も7月8日にロケが行われたようですが、その時のソバは刈り取られ、新たに蒔かれたソバがもう花をつけています。

 わずか2ヶ月で成長しちゃうんですね。見た目の可憐さとは裏腹な生命力の強さに驚かされます。

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これが噂?の電気柵です

 安曇野界隈の農家を悩ましているのが、サルやキツネ、ハクビシン、タヌキ、イノシシなどによる獣害です。

 収穫が近づくと、単独で、あるいは大群でやってきて野菜や果物を根こそぎ食べていってしまうんです。

 特に過疎化の進む山里の被害は深刻で、作るそばから食い荒らされるため、廃業に追い込まれる農家もあるぐらいです。

 私たちの家は、通称、東山と呼ばれる安曇野の山間部にありますが、地元の農家では半ばヤケ気味に、

「ここいらは東山動物園だからさ、どうしようもねぇんだよぉ」

 とボヤくことしきりです。

 そんな農家が最近、導入して実績を上げているのが「ソーラータイプの電気柵」。畑のまわりに支柱を立てて特殊合金の電線を張りめぐらし、電気ショックで動物たちから畑を守る装置です。

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畑の周囲に張りめぐらしてあるのが、電気柵です

 以前はたいへん高価だったようですが、普及とともに値頃感もでてきて急速に広まってきました。

 写真が本体。「防雨型 電気牧柵機 アニマルキラー」という恐ろしげな名前です。スイッチを入れておくとソーラーシステムで昼間に蓄電し、夜通し通電しています。

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防雨型 電気牧柵機 アニマルキラー

 おサルやキツネが万一、触れると9000ボルトの高圧電流が流れて吹っ飛ぶそうで、このシステムを導入した畑には以後、どんな動物も寄りつかなくなるようです。

 ただ、これでめでたしめでたしかといえばそんなこともありません。電気柵を敷設した畑はたしかに獣害に見舞われなくなりますが、おサルやキツネたちは電気柵のない畑を狙って移動します。

 結果として、設備投資した農家は無事だけれども零細農家は以前より酷い目に遭う…という、まことに不公平極まりない事態に立ち至ってしまうのです。

 とはいえ、安曇野中の畑や果樹園にことごとく電気柵を設置するなどできない相談で、目下、農家のみなさんは頭を抱えています。

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「五徳」は徳が高い? それとも呪いの冠なの?

 自在鉤と並んで囲炉裏になくてはならないのが「五徳(ごとく)」です。多くは3本脚ですが、4本脚のものもあります。

 我が家では、年代物の頑丈な五徳のほか、もともと長火鉢に使われていた小ぶりな五徳と、ひょうたん型のユーモラスな形をした4本脚のものを3つ、使い分けています。

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我が家の五徳たち

 自在鉤に鍋を吊って、隣で湯を沸かす時などに五徳は重宝します。焼き物を作る時には2つ並行に置いて金網を渡し、魚やステーキを焼くのに使ったりもします。

 先ほど脚は3~4本と書きましたが、5本のものは見たことがありません。たぶん存在しないんじゃなかと思います。

 なのに「五徳」という名前がついているのは、なぜでしょうか?

 「五徳」というのは、儒教の「五常の徳」の略称で「仁」「義」「礼」「知」「信」の五つの徳を指します。その「五徳」が、どうしてほとんど3本脚でまれに4本脚ってこともあるが5本ってことはない調理器具の名前に転じたのでしょう?

 いろいろ調べてみましたが、民俗学の世界でも「よくわからないこと」のひとつらしいのです。

 五徳と命名される以前は「かなわ(鉄輪)」と呼ばれていたそうで、これならすっきりします。

 さらにフシギなのは、徳の高い名前を付けられたはずの五徳が、あろうことかあの「丑の刻参り(うしのこくまいり)」では、ロウソクを立てて頭上に被る“恐怖の冠”として使われることです。

 鎌倉時代にはすでにこのスタイルが定着し、宇治の橋姫という異常に嫉妬深い公卿の娘が、鞍馬山の麓の貴船神社に籠って鉄輪を頭上に戴き、3本の脚に松明を灯して両端に火をつけた松明を口にくわえて恋敵を呪い、ついに生きながら鬼になったという話が伝わっています。

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妖怪画の巨匠・鳥山石燕が描いた
「丑時参(うしのときまいり)」
(『今昔画図続百鬼』1779年より)


 正邪いずれにしても、五徳には何らかの“パワー”が潜んでいるのでしょう。疎かには扱えませんね。

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網戸を自作しました

 我が家にはもともと網戸が付いていませんでした。窓には障子がはまっているだけ。冬は寒いし、夏は開けると虫だらけになってしまいます。

 さすがにこれでは暮らしにくいということで、前のオーナーさんが1階の東面と北面にサッシを入れ、そこに網戸が取りつけられました。

 私たちの代になって、2階の南面にサッシを追加。こちらにも網戸が装備されて、家の南北に風が通るようになりました。

 ですが、西側と2階の北側にはいまだ網戸がなく、家全体に満遍なく風を通すことができません。

 今年のように雨続きで湿気がひどい時には、晴れ間を狙って家中に風を対流させたいところですが、虫刺されを覚悟してガラス戸を全開にするしか道がありません。

 そんなわけで、足りない網戸を自作することにしました。

 木製のガラス戸の外側にサッシ用のアルミのレールを作りつけ、そこにアルミ製の網戸を取りつけようというわけです。

 調べてみたら、網戸用アルミのレールを単体で売っているネットショップがいくつか見つかりました。ところが、どういうわけかすべて「完売」の札が立っています。

 仕方がないので、近所のホームセンターを回って探すと、2メートルの無垢のアルミレール(上下)が各400円くらいで出ています。2セット買って帰り、ブラウンにペイントしました。

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レールを並べてスプレー式の塗料で塗りました

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上部レール(写真上)と下部レール(写真下)です。

 北側の網戸本体は、サイズを指定するとオーダーメイドで作ってくれるショップを見つけ、2枚注文しました。

 アルミ網戸 窓用 4枚建用(2枚/セット) 巾800-899mm(1枚あたり) 高さ900-1099mm(1枚あたり)

 という商品で、「おたすけ価格」11,200円(2枚)でした。

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4枚建用(2枚/セット)

 一方、西側の窓は書院造りという雅(みやび)な造作のため、出来合いのものでは合わないことが判明。自作キットなら大丈夫そうだとわかり、

 川口技研 窓用 OK組立網戸 KB-M ブロンズ

 という組み立てキットを取り寄せました。こちらは6170円。網戸のネットは別売なので、550円で張替え用のものを同梱してもらいました。

 材料が揃ったところで、まず、レールの敷設です。金ノコで間口に合わせて切断し、木枠に釘で打ちつけていくのですが、これが意外にも一苦労。というのも、窓枠が歪んでいるせいで、まっすぐにレールを敷くと網戸が手前のガラス戸に擦れてしまったり、逆に手前の戸との間に大きな隙間が生じたりするのです。

 アルミのレールを歪みに合わせて少したわませながら、おっかなびっくり固定しました。

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レールは木枠のいちばん外側に敷設します

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網戸設置前の2階北面の窓です

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網戸が付いたら、こうなりました


 続いて網戸の設置です。2階北面の窓はオーダーメイドの網戸をはめるだけなので簡単でしたが、1階西面の窓はバラバラになっている網戸のフレームを寸法を測りながら金ノコで裁断し、四角い枠にしなければなりません。うっかり切り過ぎたら一巻の終わり。脂汗を掻き掻き、緊張しっぱなしで作業しました。

 2時間ほど悪戦苦闘した末に、なんとか四角いフレームが完成。ネットを張って書院造りの窓にはめ込みました。スルスルと気持ちよく開閉します。

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書院造りに後付けしたハンドメイドの網戸です

 3年目にして、やっと世間並みに網戸が付きました。いい風が家の四方八方から流れてきます。家の養生のためにもありがたい風です。

 …と喜んでいられるのも束の間。あと1ヶ月もすれば、冷たい秋風が吹き寄せ、網戸どころじゃなくなります。労多くして功少ない?夏の終わりの日曜大工でありました。トホホ。

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犬の通り道を煙幕でガードしてみました

 我が家のチワワは縁側が大好きで、暇さえあれば濡れ縁に寝そべって日向ぼっこしています。

 縁側に面したガラス戸を少し開けておいてやると、家の内外を自由に出入りしているのですが、今の季節、そこから蚊が入ってくるのが困りもの。

 最近は、ドアに後付けする犬猫用の扉キットなんてモノも売っていますが、古民家に似合うデザインではないので、ちょっと手を出す気になれません。

 そこで試しに、先日買った「南部鉄蚊やり(田舎家)」を開いたガラス戸の隙間に置いてみました。

 風の強い日は無理でしょうが、うまくすると蚊取り線香の煙幕が蚊の侵入をシャットアウトしてくれるのでは?…と思ったのです。

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 1週間ほど試してみたところ、経過は良好。そこそこ蚊が入ってこないことがわかりました。

 巷の噂によると、今年の夏は窓の外に吊るして使う新商品「虫よけバリア」が人気だそうですが、古民家型の蚊遣り器を使って煙幕を張るというのも、なかなかオツなものだと思います。


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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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