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安曇野も梅雨入りです

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 平年より12日も早く気象庁が梅雨入りを発表しました。史上二番目に早い梅雨の訪れだそうです。

 安曇野でも少し前からぐずついた天気が続いていました。

 気温があまり上がらず、地元では「今年の春はなんだか寒いなぁ」となどと言っていたのですが、あっという間に雨の季節に突入してしまいました。

 おまけに台風2号の接近で、のっけから大雨です。

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用水路が決壊して緊急工事が行われました


 5月29日には長野と松本を結ぶ国道19号が土砂崩れで通行止めに。安曇野の田畑でも、用水路が決壊したり小規模な土砂崩れが起きたりと、いきなり台風シーズンさながらの騒ぎになりました。

 雨に濡れた道祖神も困り顔です。

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高橋地蔵と雅(まさ)地蔵

 安曇野といえば、男女の神様が手に手を取って仲睦まじく立っている双体道祖神の石像が有名ですが、じつは道祖神のほかにもたくさんのお地蔵さんや仏像、祠があります。

 道端や里山で、草に埋もれたお地蔵さんにひょっこり出くわすと、なんとも言えずほのぼのした気持ちがしてきます。

 そんな安曇野の石像のなかでも、最近、私たちが密かに気に入っているのがこちらの二体のお地蔵さん。とある里山の竹林の陰にひっそりと佇んでいます。

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 かなり年季が入っていますが、おふたりとも活き活きとしていてどこかモダンで、どこか飄々とした表情です。

 向かって左のお地蔵さんは俳優の高橋克実さんに、右のお地蔵さんはお笑いのトミーズ雅さんにウリふたつだと思いませんか?

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高橋克実地蔵(左)とトミーズ雅地蔵(右)

 訪れる人もほとんどいない山の中で、高橋地蔵と雅地蔵は衆生の息災を願って今日も風雨に耐えています。


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雨樋が折れてしまいました

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 大風が吹き荒れた翌朝、表に出ると屋根から垂直に伸びていた雨樋(たて樋)がポッキリふたつに折れて地面に転がっていました。

 茅葺きの家屋ですから、もともとこの家には雨樋なんか付いていませんでした。雨が降れば軒先から家の四方八方に直接、雨が流れ落ちるようになっていました。一部は茅に滲み込み、太陽が顔を出すと自然に蒸発していたのでしょう。

 以前のオーナーさんが茅をトタン屋根で覆って以来、屋根を滑り落ちる雨の量がぐんと増えました。地面に玉砂利を敷く程度のことでは、とても雨の飛散を抑えることができず、樋を設けて雨水を排水溝へ誘導してやる必要が生じたのだと思います。

 ところが、昔ながらのお百姓家ですから庇(ひさし)がとても深く、樋で集めた雨を地上へ流す“たて樋”をうまく固定する方法がありません。やむを得ず、庇の先端から無理矢理、塩ビの雨樋を垂直に垂らして4~5メートル下の地面まで引っ張ったようです。

 “たて樋”は南側の庇に2箇所付いていましたが、そのうちのひとつが今回、強風で折れてしまったのでした。

 支えもなく屋根から地面までヒョロヒョロと伸びている塩ビ管ですから、今まで折れなかったのが不思議なくらいです。

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残った“たて樋”。
支えがないので、今にも折れそうです


 ハシゴを掛けて直そうかなとも思いましたが、ひっくり返ると怪我をしそうなので断念。大工さんを呼んで修理してもらうことにしました。

 古民家というのは、新しいもの(たとえば雨樋)をひとつ加えただけでバランスが崩れてしまう厄介な存在です。

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おひさまコーナー拡大中!

 NHKの朝の連続テレビ小説『おひさま』が始まって、はや8週間。岡田惠和(おかだ よしかず)さんの脚本はとてもナチュラルで瑞々しく、ゆったりとしたペースで物語を動かしている感じがします。

 “基本的に善い人しか登場しない”
 “心のきれいな主人公が苦難の時代を乗り越えてやがて逞しく成長していく”

 …という、朝の連続テレビ小説の王道を行くオーソドックスなドラマです。

 視聴率も良いらしく、岡田さん自身「名作の予感がする」なんておっしゃっています。

 私たちも毎日、安曇野の風景がテレビに映るのを楽しみにしています。

 当たり前ですが、塩尻市奈良井宿(陽子たちの通学路)など安曇野以外のロケ地も頻繁に登場しますが、ロケ地同士のつながりがたいへん自然です。またロケ地とスタジオのつながりもシームレスで、スタジオ撮影部分にもそれなりの遠近感があって、安っぽく見えません。

 このままいい感じで続いていってくれるといいなぁ、と密かに応援しています。

 ところで、「『おひさま』便乗グッズ第一弾はワインでした!」の項にも書いたように、ここ安曇野ではドラマ人気にあやかった商品が結構、出回りはじめています。

 池田町の道の駅・ハーブセンターを覗いたら、「安曇野おひさまコーナー」なるものができていました。制服姿の井上真央のパネルがど~んと飾ってありました。

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池田町の道の駅・ハーブセンターの
「安曇野おひさまコーナー」


 NHKエンタープライズ公認の「おひさま」ロゴ入り饅頭やらお菓子やらが平積みになっています。

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 いちばん種類が多いのは、やっぱり信州そば。「安曇野そば」「田舎そば」「信州八割そば」なんかが所狭しとひしめいています。

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 手に取ってよく見ると、既存の商品のパッケージを“おひさま仕様”に変えて売っているだけのようです。価格は元の商品と同じ。便乗グッズですがちゃんとライセンスも取得しているし、価格を上乗せしているわけではないので、良心的ですね。

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モグラが三和土(たたき)に穴を開けちゃいました

 数日家を留守にして帰ってみると、土間の隅っこのほうに穴が開いていました。直径10センチほどの丸い穴で、周囲に掘り出したような土が散らかっています。

 ご近所の農家のおじさんに見てもらうと、

 「こりゃモグラだね。悪さされるといかんから、今のうちに塞いでおいたほうがいいよ」

 と言われました。

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コイツです

 改めて我が家の土間の「三和土(たたき)」を眺めると、薄い黄色を帯びた粘土質の土を固めてあることがわかりました。こんな土、家のまわりには見当たりません。開いた穴を何で埋めればいいのか、ハタと困ってしまいました。

 で、調べてみました。

 そもそも「三和土(たたき)」とは、土と石灰とニガリの三種類の材料をブレンドして敷き詰め、棒で叩いて仕上げたところから名づけられたのだそうです。

 「三和土」という漢字は材質の由来を表わす当て字で、「たたき」という読みが製法を表わしています。

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土と石灰とニガリを混ぜて叩いて固めるそうです

 福島県福島市で伝統的な日本家屋造りに取り組んでいらっしゃる三浦工匠店代表の三浦藤夫棟梁によれば、本来の“たたき仕上げ”はコンクリートを敷き詰めるよりも優れていて、何百年も長持ちするのだそうです。

 粘土に砂利、砂を加え、水を混ぜずに石灰と岩塩を入れてブレンド。その土を約30センチの厚さにして細い棒で丹念に突き固めるという作業が、本来の「三和土」なのだそうです。

 ところが、この伝統工法は忘れられてしまいました。材料の「本当の調合」が、最早わからないのだそうです。三和土造りの技(わざ)が大工の間で継承されることなく、廃れてしまったというのです。


 ■わずか数十年で、昔からの本物が出来なくなってきたことを考えると、古民家とは何と価値のある建物であるかが分かります。(三浦藤夫「私が考える古民家再生とは」

 モグラの穴ひとつ塞ぐのも大ごとです。


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マスク姿のみち子さん

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「あれっ? みち子さんがマスクしてる!」

 先日、池田町の交差点を通った折りに、路肩で手を挙げている「みち子さん」がマスク姿なのに気づきました。

 …といっても、初めて読まれる方はわけがわからないかと思いますので、おさらいしておきますと、「みち子さん」とは安曇野の池田町から松川村にかけて、通学路のところどころに立っている女の子の人形のことなんですね。

 「夜のみち子さん」の項でも書きましたが、松川村の小学生の間で「みち子さん」と呼ばれている交通安全のための人形です。

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 その「みち子さん」が、花粉症防止用の立体マスクを付けているではありませんか。

 花粉症の季節はとっくに峠を越えましたが、やっぱり「みち子さん」もつらかったのでしょうか。

 マスクの縁が煤けているのは、排気ガスのせいかもしれません。

 「みち子さん」、毎日ご苦労さん。

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あっぱれ!「土間」の“曖昧力(あいまいりょく)”

 いま、私たちは農作業の用具や囲炉裏の燃料置き場として土間を活用しています。

 野菜を貯蔵したり、保存食作りの作業場として利用することもあります。

 夏の暑い日に郵便屋さんが汗だくで配達にやってきたら、上り框に腰掛けてもらい、冷たいお茶を差し上げます。外が35度近くあっても、土間は25度内外です。常にひんやりしていて、スッと汗が引いていきます。上り框は茶飲み話にはもってこいの憩いの場です。

 構造上は完全に建物の内部にあるわけですから明らかに“内”なんですが、土足で出入りできるという点からみれば、土間はむしろ“外”の世界につながっているようです。

 事実、ご近所の方々をはじめ、郵便屋さん、宅配便のお兄さん、銀行や信金のおじさん、保険のおばさん、町役場の担当者、果ては道に迷った人や宗教の勧誘員まで、我が家にやってくる人たちはみんな、

 「こんにちは~」

 と挨拶もそこそこに、玄関の引き戸をガラガラと開け、そのまま土間へ入ってきます。

 「ご自由にお入りください」と看板を出しているわけではありません。なのにみなさん、そうするのです。誰もが直感的に土間までを“外”、上り框から先を“内”と捉えているのでしょう。

 そういう感覚にさせる力=“曖昧力(あいまいりょく)”が土間にはあると思います。内と外との境界線を曖昧にして、人と人、客人と家人をつなぐ不思議な力……それが土間の魅力ではないでしょうか。

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この柱の窪みが家畜部屋の名残りなんです

 「土間は全天候型の作業場だった!?」の項にも書きましたが、我が家の土間の右手には、一段上がって板の間があり、私たちはそこをダイニングキッチンとして使っています。

 前のオーナーさんが日曜大工で床を張り、造作した部屋で、以前はこの部分もすべて土間でした。いや、正確には土間と地続きの「家畜部屋」だったそうです。

 前の前のオーナーさん(=元・地主さん)の話では、牛や馬を数頭ここで飼っていたのだとか。

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写真左手奥が元「家畜部屋」。
現在はダイニングキッチンにしています


 その証拠というか“跡”が今も柱に残っています。

 対になって立っている柱の向かい合った面に、同じ高さの切れ込みが入っています。昔はここに板を渡して、部屋をいくつかの空間に仕切って使っていたのだそうです。

 馬のいななきが聞こえてきそうです。

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この柱の切れ込みに板を挿して
間仕切りにしていたそうです


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シャクナゲが咲き始めました

 2月に雪の中で花芽を付けていたシャクナゲが、とうとう花を咲かせました。

 開花第一弾は「陽晃」という種類の西洋シャクナゲ。4月下旬までは花芽が固かったのですが、ゴールデンウイークに入ってみるみるつぼみを膨らませ、1週間後に最初の1輪が開きました。

 10株あるシャクナゲがこれから順番に花開くかと思うと、浮き浮きしてきます。

 安曇野の山里にも、ようやく本格的な花の季節が到来です。

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ゴールデンウイーク直前は、こうでした

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GW中につぼみがふくらみはじめて…

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やっと咲きました

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おひさま効果でGW期間中、安曇野と松本は大賑わいでした

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黄砂でなんとなく黄色がかったGW中の松本城

 今年のゴールデンウイーク期間中、観光客が安曇野市や松本市で前の年より大幅に増えたという記事が新聞に出ていました。

 たとえば松本城では、4月23日~5月8日の入場者が7万2140人で、前年同期に比べて1万1237人の大幅増だったそうです。

 5月1日は無料開放デーでしたので、この日を除くとピークは4日の8237人。天守閣に上るのに約3時間待ちとなり、長蛇の列ができたといいます。

 私たちが木曽への旅の途中に立ち寄った2日も、松本城では「天守閣観覧は約90分待ち」とアナウンスしていましたから、GW期間中、ずっと混み合っていたのだと思います。

 震災直後は観光客が激減した松本ですが、自粛ムードが一段落して関東方面からのお客さんが順調に戻ってきたようです。

 それにも増して大きかったのが、やはりNHKの朝の連続テレビ小説『おひさま』効果でしょう。

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町のあちこちでこのポスターを見かけます


 舞台が安曇野と松本とあって、「『おひさま』のロケ地に行きたい」という観光客が引きも切らないようです。

 大糸線の穂高駅前にある観光案内所には、GW期間中、連日300人近くのお客さんがやってきて、「ロケ地はどこですか?」と問い合わせする姿が目立ったといいます。

 実際、池田町や松川村でも他県ナンバーのクルマがいつもの倍以上、走っていましたし、道の駅の駐車場がいっぱいになるほど混み合っていました。

 活気が出てきて何よりです。

 それにつけも朝ドラ恐るべし、ですね。

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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