古民家、今が買い時?
古民家のような、かなり特殊な不動産物件に果たして“買い時”があるのかどうか、にわかには判断できません。ただ、「古民家に暮らしたい」と真剣に考えている“もの好き”にとっては、まさに今が買い時だと私は密かに思っています。
その理由は、おもに次の2点です。
(1)まともな古民家が相当、減ってきている
戦前の古い日本建築の中で、釘を1本も使わずに材木を組み合わせて建てられた「伝統的軸組(じくぐみ)工法」を古民家と定義した場合、その数は急速に減っています。
特にバブル時代に建て替えが進んで、都市部や市街地にあった古民家は大半が姿を消してしまいました。今、残っているのは過疎化が進む農村地帯にあるものがほとんどです。
農村部でも利便性の良い場所に建つ古民家は、建て替えられたり、増改築を繰り返したりして、もはや往時の姿をとどめていないことが多いようです。
一方、オリジナルに近い形を残した伝統建築は、住みづらさが祟って見捨てられ、空き家化しているケースが目につきます。長年、そこに暮らしていた80代、90代のおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなり、主を無くした家々です。
そんな空き家となった古民家が、最近、ぽつぽつ売りに出されています。程度はまちまちですが、手を加えれば50年、100年は優に暮らせそうな家もあります。
この先、80代、90代のおじいちゃん、おばあちゃんが集落から完全に姿を消してしまうと、物件としての古民家の供給もストップするのではないでしょうか。
今ならまだ物件を選ぶことができますが、将来を見据えると、出物は減る一方です。吟味して買おうという方は、今のうちに探してみることをおすすめします。
(2)値頃感が出てきている
「昔むかし、古民家ブームがあったと…」の項にも書いたとおり、バブル期の古民家ブームの頃に比べて、現在の古民家の値段は半値から数分の一、場合によっては数十分の一に下落しています。
歴史的価値だとか由来などを一旦脇に置いて冷静に考えれば、古民家とはすなわち、すこぶるつきのオンボロ家屋なわけです。二十数年かけてやっと常識的な価格に落ち着いたというべきでしょう。
気になるのはこの先、さらに価格が下落するかどうかですが、昨今、物件の供給が減り続けている点を考えると、程度の良い古民家は今後、価格が上昇に転じる可能性もありそうです。
別に慌てて手を出すようなものではありませんが、どうしても欲しい人は今が買い時、かもしれませんね。


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その理由は、おもに次の2点です。
(1)まともな古民家が相当、減ってきている
戦前の古い日本建築の中で、釘を1本も使わずに材木を組み合わせて建てられた「伝統的軸組(じくぐみ)工法」を古民家と定義した場合、その数は急速に減っています。
特にバブル時代に建て替えが進んで、都市部や市街地にあった古民家は大半が姿を消してしまいました。今、残っているのは過疎化が進む農村地帯にあるものがほとんどです。
農村部でも利便性の良い場所に建つ古民家は、建て替えられたり、増改築を繰り返したりして、もはや往時の姿をとどめていないことが多いようです。
一方、オリジナルに近い形を残した伝統建築は、住みづらさが祟って見捨てられ、空き家化しているケースが目につきます。長年、そこに暮らしていた80代、90代のおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなり、主を無くした家々です。
そんな空き家となった古民家が、最近、ぽつぽつ売りに出されています。程度はまちまちですが、手を加えれば50年、100年は優に暮らせそうな家もあります。
この先、80代、90代のおじいちゃん、おばあちゃんが集落から完全に姿を消してしまうと、物件としての古民家の供給もストップするのではないでしょうか。
今ならまだ物件を選ぶことができますが、将来を見据えると、出物は減る一方です。吟味して買おうという方は、今のうちに探してみることをおすすめします。
(2)値頃感が出てきている
「昔むかし、古民家ブームがあったと…」の項にも書いたとおり、バブル期の古民家ブームの頃に比べて、現在の古民家の値段は半値から数分の一、場合によっては数十分の一に下落しています。
歴史的価値だとか由来などを一旦脇に置いて冷静に考えれば、古民家とはすなわち、すこぶるつきのオンボロ家屋なわけです。二十数年かけてやっと常識的な価格に落ち着いたというべきでしょう。
気になるのはこの先、さらに価格が下落するかどうかですが、昨今、物件の供給が減り続けている点を考えると、程度の良い古民家は今後、価格が上昇に転じる可能性もありそうです。
別に慌てて手を出すようなものではありませんが、どうしても欲しい人は今が買い時、かもしれませんね。




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白馬の山々が間近に迫る、大パノラマ温泉「倉下の湯」

母屋の洗い場から露天風呂を見たところ
安曇野から北へクルマで約1時間。JR大糸線の白馬駅にほど近い清流・松川のほとりに、日帰り温泉施設「倉下(くらした)の湯」があります。
1993年に湯脈を掘り当て、翌年、開業したこの温泉、活断層フォッサマグナに地中深く封じこめられた2500万年前の海水を、地下1050メートルの地層から汲み上げているのだそうです。
正式名は「白馬塩の道源泉」といい、温泉分析書には「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(中性高張性高温泉)」と書いてありました。
源泉は48度。もともと海水なので塩分が多く、つるつる滑らかなお湯です。とても温まります。
湧き出した直後は透明なんだそうですが、湯船に張ってあるのは濃い茶褐色のお湯。空気に触れてみるみる酸化するのです。
湯船は男女とも檜造りの大きな露天風呂がひとつきり。非常にシンプルです。
母屋寄りの半分には屋根が掛かっているので、雨や雪の日も問題なく入れます。冬の間は防寒対策として半透明のビニールカーテンを下げてしまうのが、ちょっと興醒めですが…。
お風呂の正面に白馬の山々がどーんと連なっていて、これが「倉下の湯」の最大のウリです。晴れていれば見上げるほどの連山がすぐそこに迫っています。すごい迫力です。
サウナも何にもないので入浴料500円はちょっと高いような気もしますが、景色料込みだと思えばむしろ安いかもしれません。

周辺は大自然がそのままの川原です
【→倉下の湯のホームページ】



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夜の「みち子さん」

安曇野の池田町から松川村にかけて、時々、右手を高く挙げた女の子の人形が交差点に立っているのを見かけます。
この人形、通学用の黄色い帽子に黄色のトレーナー?を着用。黒いズボンの裾を赤い長靴に押し込んで履き、赤いランドセルを背負っています。ちょっと勝気そうな表情をした、結構リアルな人形です。
ランドセルには横断旗が幾つも差し込んであり、交通安全のために設置されたものだということがわかります。
松川村の小学生の間では「みち子さん」と呼ばれているようです。

一方、池田町では「安全ガール」と言われています。なるほど「安全ガール」には違いありませんが、立ち姿が結構リアルなので、やっぱり「みち子さん」という具体的な子供の名前のほうがピンときます。

昼間は周囲の風景に溶け込んであまり目立ちませんが、夜間、クルマのヘッドライトを浴びると、俄然、存在感が際立ってきます。
暗闇に突如、浮かび上がる「みち子さん」は、正直、ギョッとするほど違和感があって、ドライバーの恐怖心を掻き立てます。それが狙いで置いてあるのでしょうが、相当、ブキミです。
クルマを止めて写真を撮りました。見慣れているはずなんですが、夜の「みち子さん」は、やはりちょっぴりおっかない存在でした。



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“画期的技術”で双体道祖神の後ろ姿が落雁になった!?
震災後、陸前高田の知人の消息がわからず、新聞各紙を集めて情報収集をしているのですが、19日の某紙朝刊にこんな広告が載っているのが目に止まりました。
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画期的技術
落雁は伝統的な和菓子で、粋で繊細なものから素朴なものまで、全国津々浦々で製造販売され、
各地の名物として名を馳せています。その製法は木型を使って打つ古来から変わらぬ原始的な製法です。
開運堂は十年の歳月を費やし、創業九十周年記念(1974)に画期的な「落雁」を捜索しました。
何が画期的か?
普通の落雁は製法上、片面にしか模様が付きません。
しかし、開運堂の「道祖神」は
安曇野に点在する愛らしい石仏の前後の姿を克明に表現しています。
いまだに類似品に出会ったことはありません…おそらく世界に一つだけ?
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なんと!これは震災報道とはまったく関係のない“純広告”だったのです。広告主は松本市に本店があるお菓子屋さん「開運堂」。20粒入り735円の画期的落雁「道祖神」を紹介する告知でした。
写真を見た感じでは、愛らしい双体道祖神をかたどったお菓子のようですが、寡聞にして私たちは今まで現物を目にしたことがありません。
“画期的技術”によって石仏の前面のみならず、後ろ姿を描いている点がユニークなのでしょう。写真では男神様が女神様の肩に腕を回している様子がよくわかります。
ただ、「あれ?」とギモンに思ったのが、安曇野の(リアルな)双体道祖神には、果たして“後ろ姿”があっただろうか?…ということ。私たちが知っている道祖神は、どれも正面の立ち姿を描いたレリーフであって、後ろ側にはとりたてて何も描かれていなかったように思うのです。
ひょっとすると、後ろ姿をきっちり彫刻した道祖神というものもあるのかもしれません。もう少し暖かくなったら、改めて安曇野界隈の道祖神を“裏側”まで含めて訪ね歩こうと思います。
もちろん、開運堂の落雁も買ってみるつもりです。



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仏壇装飾の龍を和室の出入口に飾りつけました
うわっ、ネズミ? それにしては顔が尖っているけど…

一見、ネズミですが…
数日、留守にして家に戻ったら、和室の敷居際にネズミのような生き物がうずくまっていました。
おっかなびっくりつついてみましたが、ピクリともしません。どうやら死んでいるようです。
胴の長さが5センチぐらい。尻尾はそれよりやや短い感じです。

なんだかモコモコしています

顔が尖っているのが、ネズミらしくありません
よくよく観察すると、顔が尖っていてネズミっぽくありません。どちらかというとモグラみたいです。間近で見ると、案外、可愛い顔をしています。
調べてみたら、トガリネズミという名前のモグラの仲間だということがわかりました。
このトガリネズミ、体にエネルギーを蓄えることができず、数時間食べないと餓死してしまうんだとか。
きっと何もない我が家を物色するうちに、お腹を空かして立ち往生してしまったのでしょう。室内とはいえ零度前後ですから、そのままフリーズドライになったのだと思います。
トガリネズミの仲間には絶滅が危惧されている種類が多いらしく、希少な生物だということもわかりました。生きていれば何とか助けてやりたかったのですが、手遅れでした。
翌朝、土に還してやりました。
「ゆ~ぷる木崎湖」は、外見は冴えないけれどお風呂は○

ゆ~ぷる木崎湖」の露天風呂です
大町の秘湯「葛温泉」から引いたお湯を手軽に楽しめるのが、「信州おおまち スパ&リゾート ゆ~ぷる木崎湖」です。
信濃大町駅からクルマで15分ほど。長野自動車道豊科ICからでもクルマで40分ぐらいと、わりにアクセスがいいのが魅力です。
外観はなぜか公民館そのもの。屋根全体に錆が出ていて、地方の古びたハコモノとしか言いようがありません。まさかこの中に温泉施設があるとは思えない、冴えないエクステリアです。

しかし外見とは裏腹に、中身は結構充実しています。大きなドーム状の建物の内部にはウォータースライダー付きのプール(別料金)などもあって、小さなお子様連れのお客さんが目立ちます。
そのせいか、風呂場をガキンチョが走り回ったりすることもあり、静寂を求める方にはあまりおすすめできません。
温泉の入浴料は600円。葛温泉のお湯を引き込んでいるため、とろみのある良質なお風呂です。
露天風呂、サウナを完備しています。湯元の「葛温泉」に比べると全体にお湯がぬるめで、長湯ができるのが○。コストパフォーマンスの良い日帰り温泉だと思います。
大きな地図で見る
【→ゆ~ぷる木崎湖のホームページ】



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富山県で古民家認定制度が創設されるらしい
2月18日付の読売新聞(電子版)を見ていたら、富山県砺波(となみ)市が古民家認定制度を創設する方針を固めたという記事が載っていました。
定義が曖昧だった古民家に「認定」を与えることで、観光などの活用を促して空き家を減らすのが狙いだそうです。
2011年度は伝統家屋の空き家の実態を把握するため、当初予算案に調査費などとして200万円を計上したと書いてありました。
砺波市のある砺波平野は、日本最大規模の散居村(さんきょそん=広い耕作地の中に家がまばらに点在して、村落を形成しているところ)のふるさととして知られています。
以前、金沢へ旅したとき、北陸道の両側にだだっ広い水田が地の果てまで続いているのを見て仰天したことがありますが、まさしくそこが砺波平野でした。
広大な田んぼのあちらこちらに大きな古民家がポツリ、ポツリと建っています。遠目にもそれは巨大な伝統建築で、地元では「アズマダチ」「マエナガレ」などと呼んでいるそうです。
家の周囲には「カイニョ」という名の屋敷森があって、雨風を巧みに防ぐ工夫が凝らされています。
江戸時代初期にできあがったこの景観を、地元の方々は今日まで大切に残してきました。
ところが、少子化や農家の減少で、維持費のかかる古民家を手放す住民が増加。ボランティア団体が空き家の実態調査を行なったところ、2010年末時点で、市内にある183軒の古民家が空き家状態と判明したそうです。
同市の都市整備課によると、古民家は年代や構造の定義がないため家屋ごとの助成が難しく、現在は屋敷林の間伐などの補助にとどまっているそうです。
「古民家」と認定できれば、県外からの観光や移住などを促すばかりでなく、行政の助成も容易になるといいます。
同課では「住民自身も誇りと責任感を持つようになれば」と期待しているのだとか。
古民家の保存と活用に自治体が包括的に関わるのは、じつに時宜を得たことだと思います。
まさに今、手をつけなければ日本の古民家はまとまりとしての存在価値を失い、ごくまれにしか見かけない“巨大な骨董品”と化してしまいます。
砺波市の散居村のようにコミュニティとしての実体があるうちに、一刻も早く手を打つべきです。
「古民家認定」によって人口減少を食い止め、新たな人口流入と観光収益を目論もうという富山県砺波市は、ある意味、たいへん進歩的・先駆的な自治体だと思います。
同様の動きが安曇野のある長野県でも出てこないかな、と期待する私たちです。

こんなになってしまってからでは手遅れです

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定義が曖昧だった古民家に「認定」を与えることで、観光などの活用を促して空き家を減らすのが狙いだそうです。
2011年度は伝統家屋の空き家の実態を把握するため、当初予算案に調査費などとして200万円を計上したと書いてありました。
砺波市のある砺波平野は、日本最大規模の散居村(さんきょそん=広い耕作地の中に家がまばらに点在して、村落を形成しているところ)のふるさととして知られています。
以前、金沢へ旅したとき、北陸道の両側にだだっ広い水田が地の果てまで続いているのを見て仰天したことがありますが、まさしくそこが砺波平野でした。
広大な田んぼのあちらこちらに大きな古民家がポツリ、ポツリと建っています。遠目にもそれは巨大な伝統建築で、地元では「アズマダチ」「マエナガレ」などと呼んでいるそうです。
家の周囲には「カイニョ」という名の屋敷森があって、雨風を巧みに防ぐ工夫が凝らされています。
江戸時代初期にできあがったこの景観を、地元の方々は今日まで大切に残してきました。
ところが、少子化や農家の減少で、維持費のかかる古民家を手放す住民が増加。ボランティア団体が空き家の実態調査を行なったところ、2010年末時点で、市内にある183軒の古民家が空き家状態と判明したそうです。
同市の都市整備課によると、古民家は年代や構造の定義がないため家屋ごとの助成が難しく、現在は屋敷林の間伐などの補助にとどまっているそうです。
「古民家」と認定できれば、県外からの観光や移住などを促すばかりでなく、行政の助成も容易になるといいます。
同課では「住民自身も誇りと責任感を持つようになれば」と期待しているのだとか。
古民家の保存と活用に自治体が包括的に関わるのは、じつに時宜を得たことだと思います。
まさに今、手をつけなければ日本の古民家はまとまりとしての存在価値を失い、ごくまれにしか見かけない“巨大な骨董品”と化してしまいます。
砺波市の散居村のようにコミュニティとしての実体があるうちに、一刻も早く手を打つべきです。
「古民家認定」によって人口減少を食い止め、新たな人口流入と観光収益を目論もうという富山県砺波市は、ある意味、たいへん進歩的・先駆的な自治体だと思います。
同様の動きが安曇野のある長野県でも出てこないかな、と期待する私たちです。

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