豆柿を絞って柿渋(の元)を作ってみた
畑の外れに、百円玉ぐらいのサイズの小さな実がたくさんなる柿の木があります。
豆柿(マメガキ)という種類の柿です。
秋が深まると小さな実がいっせいに橙色に熟しますが、渋柿でしかも極小ときているので食用には向きません。
使い途がないので、これまでずっと放置してきました。
でも、このミニ渋柿、じつは柿渋(かきしぶ)を採るにはうってつけの有用植物なんですね。
熟成した柿渋(かきしぶ)には防虫効果、防腐効果、防水効果のほか、何と新型コロナウイルスを不活性化する働きまであることがわかってきたそうです(奈良県立医科大学/2020年)。また草木染の染料としても重宝されています。
今回初めて、豆柿を使った柿渋作りに挑戦してみました。
まだ実が色づく前の8月下旬に実を採取。ヘタを取ってビニール袋に入れ、外側からハンマーで叩いて潰しました。
砕いた実を梅酒用のガラス瓶に入れて、一晩汲み置きカルキを抜いた水道水を注いで1週間ほど寝かせます。
すると自然に発酵が始まり、だんだん漬物のような妙なニオイが漂ってきます。
百均ショップで買った洗濯ネットを使って中身を濾して、溜まったコーヒー色の液体を容器に移してできあがり。
ただし、実際にこの液を柿渋として使うにはさらに3~4年寝かせなければいけません。相当気の長い話ですが、豆柿の実をムダにするのはもったいないので、今後も毎年、作っていこうかなと思います。
採れた原液がかなり臭いのが玉に瑕ですけど...