fc2ブログ

おお!奇跡のおいしさ。ビア缶チキンを焼いてみた

 ビア缶チキンをご存じですか?

 中を抜いた丸鶏肉のお尻に、中身を半分開けたビール缶を差し込んで立て、フタ付きのグリルで丸焼きにする料理です。

 去年、バーベキューパーティーに招かれて初めて体験しました。

 炭火の上にチキンが腰掛けたような状態で焼き上がるという、ちょっと可哀想なビジュアルに最初は二の足を踏んだのですが、切り分けてもらった肉を一口頬張った瞬間、あまりのうまさにのけぞりました。

 以来、機会があれば自分でも調理してみたいと思っていたところ、近所のスーパーにブラジル産の冷凍の丸鶏(税抜597円)が並んでいました。

2023081201.jpg

 蔘鶏湯(サンゲタン)にするのにちょうどよいぐらいの小ぶりな肉です。早速、買って帰り、BBQ愛好家のサイトを見ながらその日の夕食にしようと下準備に取り掛かりました。

 まずは解凍から。「冷凍肉の場合は自然解凍で」と書いてありますが、悠長に待っていたら晩御飯に間に合いません。電子レンジの解凍モードで肉の天地左右を変えながら少しずつ解かしていくと、およそ20分でほぼ生に近い状態に戻りました。

2023081203.jpg

 レシピには、表面の水分をキッチンペーパーで拭きとり、フォークや竹串で肉に穴を開けたら市販のハーブソルトを内外にたっぷり擦り込みなさい、とあります。そして数時間から一晩置いて焼き始めるのだそうです。

 以前、業務スーパーで「ハーブソルト イタリアンミックス」を買ってあったのを思い出し、ミルをガリガリ回して振りかけました。

2023081202.jpg

 慌てて始めたせいで肉にフォークを刺すのを忘れてしまい、ひととおり塩した後でブツブツと穴開け作業をする不手際でしたが、再度ていねいにハーブソルトを擦り込み、一応下拵えが完了しました。

2023081204.jpg

 ただ表裏、そして肛門の奥までたっぷり塩しているうちに、ホントにこれだけでいいのかな?と不安になってきました。

 別のBBQサイトをチェックすると「レモン汁やオリーブオイルを全体にかけるとなおよし」みたいなことが書いてあります。

2023081205.jpg

 ならばと、冷蔵庫に残っていたレモン半個を手で絞りかけてみました。オリーブオイルも上から垂らして指でまんべんなく塗り込みます。

 お、手をかけた分、おいしくなりそうな雰囲気が漂ってきたかも。

2023081206.jpg

 5時間後--

 日がとっぷりと暮れ、バーベキューハウスに炭火が熾きました。

 向かって左が野菜や魚を焼くための火、右がビア缶チキン用の火です。

2023081207.jpg

 木炭を円形に配置してビア缶に直火があたらないようにするのがコツなんだそうです。こうしておくと、炭火で肉の下側が焦げる心配がないんだとか。なるほどね。

 そしていよいよ、ビア缶チキンの登場です。

 半分飲んだ缶ビールの口をチキンのお尻に突っ込み、このように直立させます。

2023081208.jpg

 この状態で炭火に渡した網の上に置いて、前後をレンガで挟みました。こうしておけば調理中に転倒する恐れはなさそうです。

2023081209.jpg

 燻製作りに使う一斗缶をスッポリ被せました。隙間からいい感じに白い煙が漏れてきます。

2023081210.jpg

 そして待つこと1時間15分。こんがりキツネ色に焼き上がりました。

2023081211.jpg

2023081212.jpg

 火から下ろしてビア缶を抜いた途端、モモのところで真っ二つに割れて、得も言われぬ香りが立ち上ります。

2023081213.jpg

 半身を皿に取り分け、隣の火で焼いたズッキーニとパプリカを添えたのが、こちら。

2023081214.jpg

 早速、試食してみました...パリッと焼けた皮と、ビールで柔らかみの増した肉が絶品です。

 予想外だったのは、燻製用の一斗缶を被せたせいで、ほのかな燻製の香りが肉に移ったこと。おかげで一層複雑な風味になりました。

 仕込みが簡単なわりに極上の旨さを堪能できる野外料理「ビア缶チキン」。

 バーベキュー党の方は、ぜひお試しください!



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

踏んだり蹴ったりのスキー場。暖冬×コロナに持ちこたえられる?

 安曇野からクルマで30分から小一時間、北に向かって走ると、国道の左右にスキー場が点々と見えてきます。

 大町~白馬はスキー/スノーボードのメッカ。雪質が良く、設備も充実しています。

2021022401.jpg

 が、しかし。

 一帯のスキー場は過去20年間で来客数が半減するなど、長きにわたって人気が低迷しているんですね。

 唯一の希望の星は外国人客。欧米やオーストラリアからスキーやスノーボードを楽しみに長距離バスでやってくる観光客が、順調に増えていました…一昨年までは。

 新型コロナ感染症の第一波で外国人の来日がストップすると、一転、観光バスはガラガラに。スキー場の客の2割を占めていたインバウンド需要がゼロになって、ただでさえ空いているゲレンデは人影もまばらな、ただの雪原と化してしまいました。

 それに追い打ちをかけたのが昨年の暖冬です。雪がまったくと言っていいほど積もらず、多くのスキー場が経営破綻寸前に陥りました。

 今シーズンはそこそこの積雪になっていますが、GoToトラベルがコロナの第三波の影響で停止すると、インバウンドどころか国内観光客さえストップ。

 スキー場によっては今季の営業を断念したところもあって、まさに2年連続の“底冷え”です。

 地元民や安曇野の私たちが遊びにやって来るぐらいでは、とても支えにはならず、このままコロナ禍が長引くと、さらに廃業へ追い込まれるスキー場が出てくるのでは?...と心配です。

 そうでなくても、大町~白馬には赤字廃業したスキー場のがあっちにも、こっちにも...。

2021022402.jpg

2021022403.jpg

 雪に埋もれたゴンドラリフト小屋の残骸を見るにつけ、寂しい気持ちが募ります。

 飲食業も大変ですが、ウインタースポーツに携わっている皆さんも塗炭の苦しみを舐め続ける今冬です。

2021022404.jpg



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。



  




テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

スノーシューの穴場でクロカン&かんじきを満喫!

 大町にスノーシューの穴場がある、という噂を聞いて、雪の降った翌日、出かけてみることにしました。

 場所は仁科三湖のひとつ、木崎湖の東側の山中で、大町市美麻地区の「中山高原」というスキー場の跡地。

2021012701.jpg

 里の家からクルマで40分。古民家から30分ほど。軽ワゴン車にスノーシュー橇(かんじき)、クロスカントリー用のスキー板を積んで走ると、県道沿いに「中山高原」の看板が見えてきました。

2021012712.jpg

2021012713.jpg

 奥行きが相当ありそうな裸の山の斜面に、雪がたっぷり積もっています。

2021012708.jpg

 県道に面した手前の一帯が駐車場らしいのですが、雪を被った除雪車と雪上車のほかには、クルマ1台、見当たりません。

2021012702.jpg

 除雪車の横に駐車して、スノーブーツの上から新品の橇を装着しました。たしかこの橇、3年ほど前にネット通販で2000円ぐらいで購入したものですが、暖冬続きでこれまで使う機会がありませんでした。

2021012703.jpg

2021012704.jpg

2021012705.jpg

2021012706.jpg

 一方こちらは今年買ったばかりのスノーシュー。橇の10倍ぐらいのお値段がしますが、靴に取り付けるのが簡単なだけで、機能的には橇とさほど変わりません。

2021012707.jpg

 ストックをついて雪原の真ん中を歩き始めました。

 あたりに人の気配はありません。本当にまっさらな新雪を踏みしめ、踏みしめして先へ進みます。

 気温は零下1度。日差しは温かですが、空気が冷え冷えしていて、ほとんど汗を掻きません。

2021012709.jpg

 足跡をつけるのがもったいないような、さらさらの粉雪が雪見大福のように積もっています。広々としたすり鉢状の広場を私たちで独り占めしちゃうのは、何となく気がひけます。

 雪原を突っ切り、林道に分け入りました。林の中を歩くこと30分。突然、行く手の丘からスキーウエアを着た若い男性が一人、姿を見せました。

2021012710.jpg

 ストックをシャカシャカと振りながら、ものすごい速さで丘を駆け下りてきます。どうやらスキーではなく、スノーシューで“全力疾走”しているようです。

 スキーヤーの自主トレでしょうか?男性は私たちに目もくれず、ものすごい雪煙を残して目の前を走り抜けると、次の丘に向かってみるみる遠ざかっていきました。

 それっきり、人っ子一人、タヌキ一匹現れず、黙々と歩き続けました。

 それなりにアップダウンのある丘の斜面を上り下りすること1時間あまり。結局、すれ違ったのはこの一人だけでした。

 丘の向こうには北アルプスの山々が雪の壁を作っていて、なかなかの眺望です。

 しーんと静まりかえった雪原を心ゆくまで散策しました。

2021012711.jpg

 クルマに戻って後片付けをしていると、軽トラが1台やってきて年配のオジサンが使い込んだクロカンのスキー板を荷台から下ろしています。

 声をかけると、大町在住のクロカン愛好家(80歳)でした。

 スキー場が潰れてからというもの、ここには地元の人が滑りに来ることはほとんどなくなり、寂れきっているんだそうです。

 しかしオジサンにとってはまさに別天地で、冬場は毎日のように訪れ、クロカン三昧なんだとか。

 どうやら地元民にも忘れられた穴場のようです。これは良い場所を知りました。お勧めです。

中山高原



人気ブログランキングへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。



  




テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ
本文検索キーワード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR