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刈払機が2台同時に壊れるって、どういうこと?

 里の家の刈払機が2台同時に壊れてしまいました。

 敷地の隅々まで所構わず繁茂した雑草を、2台の刈払機をフル稼働させて連日のように刈りまくっていたところ、同じ日の午後、申し合わせたように動かなくなりました。

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 手前がバッテリー式、奥がエンジン式です。バッテリー式は先端がカットソー(金属の刃)で、エンジン式は最近、カットソーを外してナイロンコードカッター(2本のナイロン製のヒモを回転させて遠心力で草を刈る方式)に付け替えたばかりです。

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 バッテリー式のほうは、空になったバッテリーを充電器に差し込んでチャージしようとしたら、突然、充電器のLEDランプが消えて動かなくなりました。

 バッテリーを触るとを持っています。高温多湿の草むらで酷使したせいで過熱状態になっているんだろうと思い、充電器につないだまましばらく放置しておいたんですが、すると今度は充電器のボディまで異様に熱くなって、プスンと停止してしまいました。

 一方、エンジン式の刈払機はイネ科の雑草をガツガツと刈り込んでいるうちに、急に切れ味が悪くなり、ナイロンコードを取り付けた先端部分が空回りを始めていることに気づきました。

 先端のパーツを外して内部を見ると、黒いゴムパッキン状のものが半分欠けています。経年劣化で部品が破損したんじゃないかなと疑い、近所の農具修理店に持ち込みました。

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 いつもお世話になっているメカニックのお兄さんは一目見るなり、

「ゴムパッキンじゃなくて、粉状になった草の破片がグリースと混じったゴミですね。こいつが詰まって回転しなくなっちゃったんでしょう。エアを吹き掛ければ直りますよ」

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 圧縮空気をスパッスパッと吹き付けて、黒い塊をきれいに取り除いてくれました。組み立て直してエンジンを掛けると、あっけなく復活。なんのこっちゃない、単なる雑草の目詰まりが原因でした。

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「今年は調子の悪くなった刈払機を持ち込まれるお客さんが増えてますよ。みなさん『雑草が伸びるのが早くて大変だ』とおっしゃいます」

 猛暑に伸び続ける雑草のせいで体調を崩す刈払機が後を絶たないんだそうです。

 ものはついで、とバッテリー充電器も見てもらいました。スウェーデンの農機具メーカー、ハスクバーナ社製の製品です。

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 代理店に問い合わせをしてもらったところ、メーカーでは修理を受け付けておらず、壊れたら買い替えるしかない、との返事でした。

 5年以上も使っているので、まあ仕方ないかなとは思いましたが、思わぬ出費に頭を抱えることに。

 今年の雑草は恐るべし。


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ベタな名前だけど役に立つ「マルチハリハリ君」

 これ、何するものかわかります?

 一応、農具の一種なんですが、安曇野界隈ではあまり使っているところを見かけません。

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 商品名は「マルチハリハリ君」。保湿や防草に畑の畝に敷くマルチングシート(通称マルチ)を、1人で張るためのグッズです。

 マルチを張るからハリハリ君…とはベタな名前ですが、少し前に広告でその存在を知って近所のホームセンターを探し回りました。

 でも、どこにも売っていないんですね。

 考えてみれば、ご近所のプロの農家さんはトラクターに特殊なローラーを取り付けて自動で張っているし、手動でやる場合も複数人でシートを押さえながらテキパキとやってます。

 1人で機械を使わずに細々と作業する人には、それほど需要がない道具なのかもしれません。

 そこでネットで物色すると...ありましたよ、ちゃ~んと。

シンセイ マルチローラー(マルチハリハリ君) 4,000円


 重さ1.3キロ。アルミ製で幅90~150センチのマルチを張ることができると書いてあります。

 家庭菜園などで実際に利用している人たちのレビューを読むと、すこぶる使いやすいと評判です。ものは試しと早速、注文しました。

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 届いたのがこちら。長い方の棒の先にT字型のヘッドを取り付けて使います。

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 左右のネジをマルチの幅に合わせて開き、ロールを挟み込んで固定します。

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 畑に出て畝の先端にマルチの端っこをピン留めすれば準備OK。

 持ち柄を握って畝をまたぎ後ろ向きに進みます。黒マルチが地面にぴったりと付着して、畝からズレることなく一直線にスルスルと伸びていきます。

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 ハリハリ君自体に適度な重みがあるので、少々の風が吹いたぐらいではめくれたり、舞い上がったりしません。

 長さ20メートル弱の畝に一気に黒マルチを引き伸ばしたら、一旦ハリハリ君を地面に置いて、マルチの左右に土を掛け掛け長靴で踏み固めていきます。

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 要した時間はものの30分ほど。なるほど本当に、たった1人で手早くマルチ掛けができちゃいました。

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 「こんなものが欲しかった!」を形にしてくれたような優れものです。他に使い途がないのが玉に瑕ですが、ま、それでもこのお値段なら1年の大半を物置に眠らせておいても惜しくはないなと思いました。

 立ったままの姿勢で作業できるので、腰痛持ちの方には特におすすめかもしれません。

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畑の畝立てに頼もしい助っ人現る

 先日、小型の耕運機を購入しました。

 畑を往復して土を十分柔らかく耕し、さていよいよ畝を立てようと思ったら、耕運機のどこを見回しても畝立てをサポートするパーツが見当たりません。

 おかしいなぁ、とメーカーのホームページを読み直すと、畝作りのアクセサリーはオプションと書いてあります。なんだ、別売だったんですね。

 販売サイトには納品までに10日ほどかかるとあります。買う人があまりいないのかな、と思いつつ注文。後日、届いたのがこちら「京セラ カルチベータ用 培土器」(1万6000円)です。

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 カルチベータというのは耕運機、培土器(ばいどき)とは「土寄せ器」という意味らしいのですが、どちらもあまり耳に馴染みがない言葉ですね。

 それはともかく畝立てには、この羽付きの車輪を耕運機の車輪に差し替えて使います。

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 耕運機のエンジンを掛けてスロットルを開いていくと、白い羽が畑の土を左右に掻き分け、V字の溝を掘る仕組みです。

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 できた溝に馬糞堆肥を撒いたら耕運機をUターンして、すぐ隣に沿うように溝を掘ってみました。

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 こうすると、羽の掻いた土が堆肥の上に掛かるので、わざわざ鍬で埋め戻す手間が省けます。

 何度か往復するうちに長さ20メートル、幅70センチの畝が3本できました。

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 いやぁ、圧倒的に早く作業が進みます。手作業に比べて、労力も時間もざっと5分の1ぐらいに縮まったでしょうか。

 面倒な畝立てが何だか楽しくなってきました。


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丈夫で長持ち。Makitaの草刈り機はダイ・ハード!

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 12年前、古民家の庭の雑草刈り用に購入したMakitaの草刈り機。2ストロークエンジンに混合ガソリンを入れて使います。

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 現在、店頭で売られている刈払い機には、ハンドルを放すとクラッチが切れる安全装置が付いているんですが、こいつは安全基準が変わる前の旧製品。

 なのでハンドル周りが非常にすっきりしています。

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 農家さんに言わせると、運転中ハンドルを握り続けなくていい旧タイプの草刈り機は、疲労が少なく値千金なんだとか。

 実際、軽くてエンジンのかかりは良いし、そこそこパワーもあるので我が家でも重宝しています。

 しかも構造がシンプルなためか、故障しません。

 過去、二度ほど動かなくなったことがありますが、うち一回は排気口にドバチ(クロスズメバチ)が巣を作って詰まっていたのが原因で、ドライバーを突っ込んで巣を取り出したら直りました。

 本格的に?壊れたのは一度だけ。振動でボディを固定しているボルトが外れ、運転中に本体がバラバラになってしまったんですね。

 先日も里の家の雑草を刈っていると、エンジンがプスンプスンと情けない音を立てて止まり、何かが後ろに飛んでいくような気配がしました。

 草刈り機を肩から下ろしてびっくり。ボディの後ろ半分が剥き出しになっていて、ガソリンタンクがぶら下がっています。

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 あたりを見回すと足元に本体カバーが、3メートルほど後方にリコイルスターター(ヒモを引っ張ってエンジンをかける装置)が転がっていました。

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 ホームセンターで直径4ミリのステンレス製のボルトを買ってきて、落ちた部品を寄せ集め、きつく締め直したところ、たちまち元通りに。

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 エンジンは一発でかかって何事もなかったように草刈りを続けることができました。

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 呆れるほど単純でタフなヤツです。

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何てシンプル!トラクターの折れたマフラーにパイプを挿したら元通りに!

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 老体トラクターのマフラーが根元から折れてしまい、以来、運転するたびにものすごい爆音に見舞われている、ということを以前、このブログで書いたところ(→老体トラクターのマフラーがポキリ!)、ご愛読いただいている「浜さん」から、こんなアドバイスを頂きました。

実物を見てないので勝手な事を言います。{^________^;}

マフラーは溶接しづらいですね内部が熱でボロボロで、溶接しているそばから穴が開いてしまいます。

エンジン側の内径に入るパイプを探して中に差し込み15㎝程延長しそれに外径のパイプを差し込みます。つまりインロー接ぎです。それにマフラーを取り付けられませんか?
マフラー側にも破損があれば同じように接点を作りつなぎます。たぶんパイプ径がぴったりするものは無くある程度のクリアランスが出てしまうと思います。エンジンの振動でガタガタになってしまうので、耐熱のパテかマフラー用補修テープ(熱で固まる包帯のようなもの)で補修すれば何とかなると思います。

浜さん


 マフラーにパイプで芯を通して本体と接ぐというアイデア...なるほど、これはいけるかもしれません。

 ちなみに「インロー接ぎ(印籠接ぎ)」というのは釣り用語で、竿と竿をパイプ状のペグで接ぐ技法だそうです。

 工務店に勤める身内に相談したら、直径の微妙に異なるステンレス製のパイプを4本、持ってきてくれました。

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 またAmazonで調べると「溶接テープ」という特殊なテープが見つかりました。浜さん言うところの「マフラー用補修テープ(熱で固まる包帯のようなもの)」でしょうか。1000円で購入し、荷物が届くのを待って補修作戦をスタートしました。

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 まず、ステンレス・パイプをマフラーの断面に差し込みます。直径32センチのものが、少し遊びはありますがきれいに嵌まりました。

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 それを折れた排気管にゆっくり挿入すると…おお、ちゃんと自立するではありませんか!

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 全体に腐食していて断面もギザギザ。ぴったり接合する感じにはなりませんが、一応、元の状態に戻ったように見えます。

 その上に、布テープのような形状の溶接テープを30センチほどカットしてぐるぐる巻きにしました。

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 本当にマフラーが過熱すると溶接したように固まるのでしょうか? 半信半疑でしたが、ひとまず修理完了です。所要時間はわずか5分。あっけないほど簡単にできてしまいました。

 問題はここからです。エンジンの振動で差し込んだマフラーが外れたりしないか。またエンジン音は静粛になるのか。実際にやってみるまでわかりません。

 恐る恐るエンジンをかけ、ガレージからトラクターを出しました。

 ギアをハイに、エンジンを全開にしてクラッチをつなぐと…おお!排気音がウソのように静かになったでないの!

 ギアを2速に落として耕運を開始しました。静かです。圧倒的に静かです。イヤーマフなしでは1分たりとも我慢ならなかった爆音が、檻の中の飼い慣らされた猛獣程度におとなしくなりました。

 エンジンと地面から突き上げられる振動でマフラーは多少、左右に揺れますが、スポンと抜け落ちるようなことはありません。

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 そのまま1時間半ほどかけて畑全体を耕しました。

 じつはマフラーが折れて以来、エンジンの調子が悪くて、タイヤがギャップに嵌まるとすぐエンストしそうになっていたのですが、それも直ってしまいました。

 専門用語で「排気脈動」とか「排気干渉」とかいう空気の流れがマフラーを失って乱れ、エンジン性能に悪影響を及ぼしていたのだと思います。

 マフラーを差し直したことで「排気脈動」が改善し、復調したんでしょう。トラクター本来の機能も回復したみたいです。

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 作業が終わって折れた箇所を確認すると、溶接テープが少し剥がれかけていました。上手い具合に溶けて溶接されているようには見えないので、巻き直してハリガネで補強しようかと思います。

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 いずれにしても結果は上出来。ほぼ元通りに近いところまで機能復帰したのには感激です。

 アドバイスしてくださった浜さんに、感謝!!感謝!!


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爆音トラクターのためにイヤーマフを購入

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 先日、老トラクターのマフラーが根元から折れ、強烈なエンジン音がダダ漏れになっててしまったことを書きました(→老体トラクターのマフラーがポキリ!)。

 トラクターの構造上、運転席と排気口が近いため両耳がもろに爆音に曝されっぱなしになります。

 畑を耕しただけで、ヘビメタのライヴを2~3会場ハシゴしたような状態に。おかげで立派な急性騒音性難聴?になってしまいました。

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 これはまずい…ということで、急ぎ購入したのがこちらの「防音イヤーマフ」(1780円)。

 工事現場のオジサンが使っているような、ヘッドフォンタイプの耳当てです。

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 さっそく使ってみました。

 耳に当てた印象は「意外に軽いかも」。外耳が締め付けられるような窮屈感はありません。

 首を前後左右に振ってみましたが、やはりそこはプロ仕様だけあってズレたりヨレたりはしません。追従性は十分です。

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 防音を謳っていますが、不思議なことに近くにいる人と普通に会話もできます。本当にこれでトラクターのエンジン音が低減するのかしら?…と不安になるぐらいです。

 ならば試してみようということでエンジンをかけ、畑に出てみました。

 フルスロットルで耕すと...なるほど!たしかにうるさくありません。マフラーが折れる前と同程度か、かえって静かなくらいです。


 これは使える。そう思って後で外箱に書いてある製品仕様に目を通しました。

遮音値:NNR 28dB / SNR 34dB


 遮音値の意味がわからなかったのでネットで調べると、モノタロウのホームページにわかりやすい解説が載っていました。

 NNRとは「ノイズ・リダクション・レイティング」という騒音の減衰を表す指数で、日本やアメリカではこの値が使われているそうです。一方SNRはEUで採用されている類似の指標です。

 今回の防音イヤーマフの遮音値は28dBですから、これを装着すると外界の騒音値から28dBを差し引いた騒音が耳に入ってくる計算になります。

 モノタロウのサイトに主な騒音値の表が載っていました。最強のノイズは、ライヴの104dBや、はつり作業の109dB。

 仮に我が家のオンボロトラクターの爆音をライヴ相当に見立てると、

 104dB - 28dB = 76dB

 となって、これはドライヤーが出す音とほぼ同じぐらいにあたります。

 ま、ドライヤーのノイズなら我慢できるレベル。ひとまず、大事な耳のプロテクトにはなってくれそうです。

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老体トラクターのマフラーがポキリ!

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 このツチノコのようなモノ、何だかわかりますか?

 トラクターのマフラーです。

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 先日、畑の隅っこのほうを耕していて、うっかりマフラーを柿の木に引っかけてしまいました。

 というのも、我が家の「KUBOTA L3001」はボンネットの横から空に向かって、ご覧のマフラーが垂直に突っ立っているんです。

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 低い枝だとよく先っぽに当たることがあるんですが、今回は少し圧がかかっただけで根元からポッキリ。

 なにしろとんでもなく年季の入ったシロモノですから、腐食していたのでしょう。

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 でも、一旦マフラーが取れてしまうと、エンジン音が爆発的に増幅します。

 当たり前ですよね、マフラーって静音装置なんですから。

 我慢して残りの作業を終えましたが、エンジンを切った後も数時間、耳に水が入ったみたいに聞こえにくくなりました。

 これはまずい。放置しておくと騒音性難聴になっちゃうぞ。

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 さっそく、地元のクボタの営業所に電話で直せないか尋ねてみました。

「え? L3001? それ40年以上も前のトラクターだよ。調べてみるけど部品はないんじゃないかな」

 電話に出たオジサンはすぐ折り返しの連絡をくれましたが、部品の供給はとっくの昔に打ち切り。中古部品の在庫もゼロだと言います。

「待っていればいつか中古部品が出てきますかね?」

「出ない出ない。あの時代のトラクターはみんな海外に流れて行っちゃうんだよ。一旦、海外に出たら、もう二度と戻ってこないからね」

 そういえば、以前、謎のパキスタン人が我が家のガレージの中にKUBOTA L3001を発見して、「15万円で買うよ」と言ってきたことがありました(→「パキスタン人?のバイヤーが、我が家のトラクターを買いにきた」)。こんなポンコツでも海外ではお宝扱いなんですね。

「困ったな。折れたマフラーを溶接してつなぐことはできませんか?」

「無理無理。重みを支えられないから」

「じゃどうすりゃいいんでしょうね?」

「そのまま乗るしかないね」

「マフラー無しで乗り続けて機能的に問題はありませんかね?」

「うるさいだけだよ。近所からクレームが出ないように注意してね」

 親切なんだか不親切なんだかよくわからないアドバイスを貰いましたが、さてどうしたものやら。

 道路の舗装工事でヘルメット姿のオジサンが使っているような防音ヘッドフォンを買ってくるべきでしょうか。いやはや、参ったな。


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パキスタン人?のバイヤーが、我が家のトラクターを買いにきた

ある日、開襟シャツを着た浅黒い男が二人、里の家のアプローチを大股でスタスタやってきました。

「すみませ~ん。ちょっといいですか?」

 玄関に立った外国人の一人が、胸ポケットからパウチした名刺を取り出して、

「ガレージのトラクター、売ってくれませんか?」

 唐突にそう切り出しました。

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 受け取った名刺に目を落とすと、ショベルカーやトラックのイラスト入りです。

パキジャパン会社
古物商許可※※※※号
ZAHID
090-0000-0000
SATTAR
090-0000-0000


パキスタンからいらしたんですか?」
「いえ、塩尻から来ました。ここらのお宅で売ってもらえる重機を探していますよ」
「はあ」
「お宅のトラクター、古いけど程度いいね。どう、15万円で買うよ」
「いやぁ、野良で使っているから売れません」
「そう、でも考えてみてね。電話くれたら、すぐまた来ますよ」

 そう言い置いて、二人は悠然と立ち去っていきました。

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 そういえば、少し前に見たテレビの情報番組で、日本の重機がオセアニアや東南アジア、西南アジアで高値で取引されていると紹介されていたのを思い出しました。

 メイドインジャパンは性能が良い上に、日本の中古品はメンテナンスが行き届いていて、世界の中古市場で絶大な人気があるんだそうです。

 特に排ガス規制前に造られた2006年製以前の重機は、第三世界の軽油でも壊れずに動くため、人気が高止まりなんだとか。

 振り返って我が家のトラクターを見ると、製造時期は推定1976年。排ガス規制の遙か昔に誕生した“シーラカンス”です。

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 そのポンコツを数年前、15万円かけてオーバーホールし、一発でエンジン始動するところまでメンテしたのも紛う方なき事実です。

 なるほどジャパニーズ・ユースのセコハンは信頼の証なのかも。

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 買い取り価格15万円が安いか高いかはさておき、こんな田舎の車庫を一軒一軒歩いて回る外国人バイヤーがいるとは驚きです。

 後でネットで調べましたが「パキジャパン会社」(って、日本の感覚からすると社名がヘン!)のホームページは見つかりません。

 何となく怪しい感じの二人組ではありましたが、ここ安曇野にもユニバーサルなビジネスの風が吹き寄せてきているのかも…しれません。


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動かなくなった草刈機の中から出てきたのは…

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 8年間、愛用しているMAKITA製の草刈機を1ヶ月ぶりに使おうと思ったら、エンジンがかかりません。

 チョークボタンを押しても引いても、リコイルスターターのロープを引っ張っても引っ張っても、ウンともスンともいいません。

 ほぼメンテナンス・フリーの丈夫な草刈機で、過去に故障したことは1回しかありません。

 その1回も、草刈りの最中にボディの真ん中を貫くメインのボルトが振動で緩んで抜け落ち、部品がバラバラになって草むらに落下したという、ちょっとマヌケなトラブルでした。

 落ちた部品を拾い集めてつなぎ合わせ、ドライバーで固定したら元通りに。本当にタフなヤツなんですね。

 なのに今回はどうしたわけか、何をやっても起動しません。少し間を置いて再度、チャレンジしましたが、やっぱりダメ。

 仕方なく、近所の農機具修理工場に持ち込みました。

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 メカニックのお兄さんは、一目見るなり、

「あ、僕の勘ではすぐに動きますよ、こいつ」

 と言って、まず古いガソリンを抜いて新しいものに変えて試しますが、動きません。

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 そこでマイナスのドライバーをボディ後方の排気口に突っ込み、出し入れしました。

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 すると、中から砂埃に混じって何か黒い塊がスポン!と飛び出したのです。

「土蜂(ドバチ)が巣を作っていましたね。そのせいで排気が抜けなかったんです」

 落ちた黒い塊を見て納得。干からびたハチの死骸でした。

 再びリコイルスターターのロープを引くと、ビンゴ!一発でエンジンが回転し始めました。

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 お兄さんいわく、この季節、草刈機を1ヶ月ぐらい放置しておくと、ドバチ(クロスズメバチ)が入り込んで巣作りすることが結構あるんだそうです。

 いやぁ、気づきませんでした。故障じゃなくて良かったですが、田舎は虫だらけで、意外なトラブルが起きるんもんですね。



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トラクターの凍結防止は軽油で

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 里の家のトラクター「クボタL3001」は、御年取って推定40歳超のとんでもないご老体です。

 去年の夏には畑の真ん中でオーバーヒート。幸いにも大事には至らず、すぐに復旧してくれましたが、冬は冬で寒さが堪(こた)えるのは機械も人間も一緒です。

 最低気温がマイナス10度を下回る1~2月には、燃料の軽油が凍結して壊れてしまう恐れがあるんですね。

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 前オーナーからは「真冬になる前に燃料を抜いておいたほうがいいよ」と忠告されていました。

 でも、トラクターの下に潜り込んで軽油を抜くのは、正直面倒です。

 以前、失敗してもろにオイルを被ってしまったことも。

 何かほかに良い方法はないかな、と思って日頃お世話になっているKUBOTAの販売店に尋ねると、

“冬の軽油”を燃料タンクに入れておけば心配ありませんよ」

 と教えてくれました。

 軽油には成分によって特1号~特3号まで5種類あるそうで、寒冷地のガソリンスタンドでは夏期と冬期で異なる軽油を扱っているんだとか。

 なんだ、そういうことなのか。簡単じゃないの…さっそくガソリンスタンドにハンディタンク持参で出かけました。

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 安曇野では毎年12月に入ると軽油を冬期用に切り替えて販売しているとわかり、20リットル缶に“冬の軽油”を詰めてもらって帰りました。

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 トラクターの燃料タンクに注ぎ足してみたんですが、ホントにこれで大丈夫なんでしょうか?

 簡単過ぎるのが心配で、最低気温がマイナス10度になった朝、おっかなびっくりセルを回してみると…一発でエンジンがかかりました。

 翌朝も、翌々朝も念のためエンジンを始動させましたが、すぐにかかります。まったく問題なさそうです。

 これで頭から油を被る心配がなくなったみたいです。


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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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